「100万人のキャンドルナイト@増上寺2019」が6月15日(土)に芝公園の「増上寺」(港区芝公園4)で開催された。
100万人のキャンドルナイトは、「でんきを消して、スローな夜を」を合言葉に、夏至と冬至の夜8時から10時の2時間、電気を消してろうそくの灯りのもとで、ゆっくり考える時間を持つことを提唱している。2003年から、大地を守る会の呼びかけでスタートした。
15日の増上寺では、宮沢和史、おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)、GAKU MCがキャンドルの灯りの中でライブを行った。また、別所哲也、LiLiCoもステージに登場し、トークを繰り広げた。そのほか、大地を守る会の食材が楽しめるキッチンカーや、キャンドルナイトの趣旨に賛同した企業・団体・NPOによるブースが集まった「オーガニックマルシェ」も展開された。
最初は、「100万人のキャンドルナイト」の呼びかけ人のひとりでもあるオイシックス・ラ・大地株式会社の会長・藤田和芳が登場。地球環境や平和について考える時間にしてほしいと思いを語った。
トップバッターはGAKU-MC。「ハッピーにいきたいと思います!」と、ライブの定番曲『昨日のNo,明日のYes』からスタートした。観客に腕の振り方をレクチャーし、弾むギターで盛り上げていく。増上寺という会場にあわせて「“お寺ップ”をやります」と『五風十雨』、懸命に働く自分を鼓舞する楽曲『グッジョブ』など、ポジティブなメッセージ性を持つ楽曲を届ける。
GAKU-MCは先月、第3子が産まれたばかり。子育ては大変な部分もあるとしながら、「だからこそわかることもある」と力強く話し、『ついてない1日の終わりに』を熱唱した。
暗くなりはじめた頃、おおはた雄一と坂本美雨によるユニット「おお雨」が登場。『You Are My Sunshine』を歌い上げ、「きょうは雨だったけれど、来てくれたみなさんが太陽」と坂本は微笑んだ。揺らぐ恋を描く『おだやかな暮らし』は、夜でも夕方でもない時間帯にぴったりだ。おおはたのナチュラルな声と、坂本の透き通る声のハーモニーが美しい。この日、共演する宮沢は坂本にとって、「子どものころから近くにいる、親戚のおにいさんのような存在です」と明かし、『遠い町で』をカバー。離れていても見守っているという内容の楽曲は、包容力のある坂本の歌声にマッチしていた。『THE NEVER ENDING STORY』や『オー・シャンゼリゼ』など誰もが知る楽曲では、自然と拍手が起こる。ラストは、歌声が天のぼるような『星めぐりの歌』で、しっとりと締めくくった。
ステージ中盤では、「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア2019」(以下、SSFF & ASIA)とのコラボレーションとして、主宰者であり、『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO(毎週月?木曜 6:00?9:00)』ナビゲーターもつとめる別所哲也と、フェスティバルアンバサダーで『ALL GOOD FRIDAY(毎週金曜11:30?16:00)』ナビゲーターのLiLiCoが登壇。SSFF & ASIAや、ショートフィルムの魅力を語った。
別所によると、ショートフィルムは「人間を物語るもの」。来年の開催もすでに決まっており、「ひとつの作品で人生が変わることもあります。ぜひ応援いただけたら」と意気込む。LiLiCoは「ほんの数分の作品もあるけれど、自分の気持ちを変えてくれるパワーがあります」と話した。今回、「地球を救え部門」の審査員をつとめた宮沢は、自身がショートフィルムを撮るならと問われ、「海外にいる日本人、日系人を紹介する作品を撮りたい」とコメント。昨年、同部門の審査員だった坂本は「いろんな国の社会問題がユーモアをまじえて発信されていて、自分がクリエイターじゃなくても、『発信できることがあるかもしれない』と勇気づけられました」と振り返った。
トーク後は、宮沢、おおはた、坂本の3人による「おお雨とMIYA」が、100万人のキャンドルナイトの公式テーマソングとして制作した『星たちの物語』を披露。坂本の透明感のある声、おおはたのやさしい音色のギターに、宮沢の歌うようなハーモニカが重なる。キャンドルが揺れるなか、夜のムードを盛り上げていくようだった。同曲は現在、100万人のキャンドルナイト公式サイトで聴くことができる。
トリに登場した宮本は、まばたく星に想いを重ねる『神様の宝石でできた島』『香珠?Hyang Ju?』という、心に染みわたる楽曲を披露。
おおはたを呼び、ダブルギターで『世界でいちばん美しい島』を演奏したあとは、坂本も加えて『中央線』へ。「夜を越え」という歌詞通り、駆け抜けていくような軽やかさを感じさせるアレンジだった。ラストの『島唄』に入る前に、宮沢は「29年前に沖縄戦のことを知り、怒りがこみ上げて、この曲を作った。当時はバブルで、戦争の悲惨さを歌っても受け入れられない。“裏”にメッセージを込めて歌い続けてきた」と語った。繊細でありながらも力強い三味線と、かみしめるような歌声で、平和への祈りを響かせた。
最後は全員がステージに登場。「曲をつくって歌えたことが宝物になりました」(坂本)、「『中央線』を演奏しているとき、夢のようでした」(おおはた)と今日のステージを振り返る。「キャンドルの灯りの中で過ごす心地よさを、みなさんと共有できてよかった」とGAKU-MC。LiLiCoは、「キャンドルの揺れる光は心を癒やしてくれますね。生きていると、忘れない景色ってあるかも、と思うけれど、今がそうかもと感じるひとときでした」と感じ入ったように述べた。
2019年の夏至は6月22日(土)。灯りを消し、キャンドルをつけて、地球環境や平和について、考えを巡らせてみてほしい。
■「100万人のキャンドルナイト」公式サイト
http://candle-night.tokyo/
100万人のキャンドルナイトは、「でんきを消して、スローな夜を」を合言葉に、夏至と冬至の夜8時から10時の2時間、電気を消してろうそくの灯りのもとで、ゆっくり考える時間を持つことを提唱している。2003年から、大地を守る会の呼びかけでスタートした。
15日の増上寺では、宮沢和史、おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)、GAKU MCがキャンドルの灯りの中でライブを行った。また、別所哲也、LiLiCoもステージに登場し、トークを繰り広げた。そのほか、大地を守る会の食材が楽しめるキッチンカーや、キャンドルナイトの趣旨に賛同した企業・団体・NPOによるブースが集まった「オーガニックマルシェ」も展開された。
最初は、「100万人のキャンドルナイト」の呼びかけ人のひとりでもあるオイシックス・ラ・大地株式会社の会長・藤田和芳が登場。地球環境や平和について考える時間にしてほしいと思いを語った。
トップバッターはGAKU-MC。「ハッピーにいきたいと思います!」と、ライブの定番曲『昨日のNo,明日のYes』からスタートした。観客に腕の振り方をレクチャーし、弾むギターで盛り上げていく。増上寺という会場にあわせて「“お寺ップ”をやります」と『五風十雨』、懸命に働く自分を鼓舞する楽曲『グッジョブ』など、ポジティブなメッセージ性を持つ楽曲を届ける。
GAKU-MCは先月、第3子が産まれたばかり。子育ては大変な部分もあるとしながら、「だからこそわかることもある」と力強く話し、『ついてない1日の終わりに』を熱唱した。
暗くなりはじめた頃、おおはた雄一と坂本美雨によるユニット「おお雨」が登場。『You Are My Sunshine』を歌い上げ、「きょうは雨だったけれど、来てくれたみなさんが太陽」と坂本は微笑んだ。揺らぐ恋を描く『おだやかな暮らし』は、夜でも夕方でもない時間帯にぴったりだ。おおはたのナチュラルな声と、坂本の透き通る声のハーモニーが美しい。この日、共演する宮沢は坂本にとって、「子どものころから近くにいる、親戚のおにいさんのような存在です」と明かし、『遠い町で』をカバー。離れていても見守っているという内容の楽曲は、包容力のある坂本の歌声にマッチしていた。『THE NEVER ENDING STORY』や『オー・シャンゼリゼ』など誰もが知る楽曲では、自然と拍手が起こる。ラストは、歌声が天のぼるような『星めぐりの歌』で、しっとりと締めくくった。
ステージ中盤では、「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア2019」(以下、SSFF & ASIA)とのコラボレーションとして、主宰者であり、『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO(毎週月?木曜 6:00?9:00)』ナビゲーターもつとめる別所哲也と、フェスティバルアンバサダーで『ALL GOOD FRIDAY(毎週金曜11:30?16:00)』ナビゲーターのLiLiCoが登壇。SSFF & ASIAや、ショートフィルムの魅力を語った。
別所によると、ショートフィルムは「人間を物語るもの」。来年の開催もすでに決まっており、「ひとつの作品で人生が変わることもあります。ぜひ応援いただけたら」と意気込む。LiLiCoは「ほんの数分の作品もあるけれど、自分の気持ちを変えてくれるパワーがあります」と話した。今回、「地球を救え部門」の審査員をつとめた宮沢は、自身がショートフィルムを撮るならと問われ、「海外にいる日本人、日系人を紹介する作品を撮りたい」とコメント。昨年、同部門の審査員だった坂本は「いろんな国の社会問題がユーモアをまじえて発信されていて、自分がクリエイターじゃなくても、『発信できることがあるかもしれない』と勇気づけられました」と振り返った。
トーク後は、宮沢、おおはた、坂本の3人による「おお雨とMIYA」が、100万人のキャンドルナイトの公式テーマソングとして制作した『星たちの物語』を披露。坂本の透明感のある声、おおはたのやさしい音色のギターに、宮沢の歌うようなハーモニカが重なる。キャンドルが揺れるなか、夜のムードを盛り上げていくようだった。同曲は現在、100万人のキャンドルナイト公式サイトで聴くことができる。
トリに登場した宮本は、まばたく星に想いを重ねる『神様の宝石でできた島』『香珠?Hyang Ju?』という、心に染みわたる楽曲を披露。
おおはたを呼び、ダブルギターで『世界でいちばん美しい島』を演奏したあとは、坂本も加えて『中央線』へ。「夜を越え」という歌詞通り、駆け抜けていくような軽やかさを感じさせるアレンジだった。ラストの『島唄』に入る前に、宮沢は「29年前に沖縄戦のことを知り、怒りがこみ上げて、この曲を作った。当時はバブルで、戦争の悲惨さを歌っても受け入れられない。“裏”にメッセージを込めて歌い続けてきた」と語った。繊細でありながらも力強い三味線と、かみしめるような歌声で、平和への祈りを響かせた。
最後は全員がステージに登場。「曲をつくって歌えたことが宝物になりました」(坂本)、「『中央線』を演奏しているとき、夢のようでした」(おおはた)と今日のステージを振り返る。「キャンドルの灯りの中で過ごす心地よさを、みなさんと共有できてよかった」とGAKU-MC。LiLiCoは、「キャンドルの揺れる光は心を癒やしてくれますね。生きていると、忘れない景色ってあるかも、と思うけれど、今がそうかもと感じるひとときでした」と感じ入ったように述べた。
2019年の夏至は6月22日(土)。灯りを消し、キャンドルをつけて、地球環境や平和について、考えを巡らせてみてほしい。
■「100万人のキャンドルナイト」公式サイト
http://candle-night.tokyo/