J-WAVEで2カ月に1度、第1日曜にお送りしている番組『RADIO SAKAMOTO』(ナビゲーター:坂本龍一)。5月5日(日)のオンエアでは、出演イベントの話や「NO NUKES 2019」でのトークセッションの模様をお届けしました。
■女優・のんの魅力
3月に開催された「東北ユースオーケストラ演奏会」の盛岡公演に朗読で参加した女優・のんさん。6月12日(水)に発売予定のミニアルバム『ベビーフェイス』が完成したということで、坂本はのんさんについて語り始めました。
坂本:とても声が綺麗なのと、朗読がすごくいいのね。リズム感がいいというか。のんさんの活動はいろいろなことがあって、本名で活動できないという非常に不幸な事態になっていて、本当にいかがなものかという感じです。部外者にはわからない事情もあるのかもしれませんけど、不思議な世界だなあと思うんですよね。だから、応援したい気持ちがとてもあります。そう思っている人も多いと思います。早くこんな変な状態から脱してくれたら嬉しいです。
番組では、のんさんからのメッセージを紹介したほか、『ベビーフェイス』収録曲の『やまないガール』ラフミックス版を初解禁しました。
■「NO NUKES 2019」でのトークセッション
続いての話題は、坂本がオーガナイザーを務める、3月に開催された「脱原発」をテーマにしたロックフェス「NO NUKES 2019」について話。
坂本:「NO NUKES」ということで「原発をやめようよ」という趣旨でミュージシャンが集まってやるフェスです。今回は嬉しいことに新しく出てくれたバンドやアーティストがいました。Nulbarich、Yogee New Waves、STRAIGHTENER(ストレイテナー)、サンボマスター。とても嬉しいんですけど、本来の趣旨としては「こういうフェスをもうやらなくていい社会になってほしい」という、そのためにやっているフェスなので、まだ続けなきゃいけないという状況は、だいぶ残念なんです。こんなことをやんなくていいような社会というか世界になってほしいですよね。
そんな「NO NUKES 2019」から、坂本とASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチこと後藤正文さんと田中 優さんのトークセッションの模様をお届けしました。田中さんは東京に住んでいましたが岡山県に移住して、電力会社から一切電気を買わずに太陽光パネルで完全自立生活をしています。
田中:僕はもともとNGOで世界を助けたり手伝うようなことをしていて、その前はずっと江戸川区役所に勤めていました。役所に務めながら運動していた期間が20年ぐらいあって、わりと退職金が出る年齢になったので役所を辞めました。坂本さんに「優さん、食べられてる?」って心配されたことがありますね。
坂本:いろいろな知識があって、生活で具体的なことを実践されていて、今は岡山で電線が来ない場所で自分だけの家で……。
田中:電線を切っちゃったんですよ。自宅に太陽光発電を置いてバッテリーを買って、バッテリーに貯めた電気で自給する。2年に1日ぐらいは電気が足んなくなって家族で近くの温泉ホテルに避難したりしてますけど。
坂本:ゴッチも蓄電池をおいてコンサートをやってるんでしょ?
後藤:アジカンは、楽器の音とかは全部ソーラーで作って蓄電池に貯めてずっとツアーしています。まだ蓄電池が大きくて、トラック1台は増えちゃう。前に横浜アリーナで開催した「ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN FES.」も、それでやったりとか。
田中:今や電気はどこからでも作れるから、わざわざ自然エネルギーってこだわらなくてもいいかな。みんなにそのへんで足踏みなんかしてもらえば、そこで電気を作れちゃう。
坂本:東京駅の改札口に置いて実験していたよね。
後藤:僕が作ってる新聞『The Future Times』9号で、エネルギーの記事もあります。地元・静岡県の食品残渣で発電するっていう。たとえば、チョコレートの出来損ないが山ほど入ってきて、それを微生物が分解してバイオガスになって、それでメタンを燃やして。「ゴミを買ってくれ」という業者があるから儲かるそうですよ。全国に展開して産業化すると強いと思います。そういう話が『The Future Times』に載っています。
田中:ついでに言うとさ、今や有機無農薬を自分でやっていくっていうのがすごく広がってきているんですよ。そのコツがようやくわかったの。腐敗させちゃだめで、土とか有機物を発酵させるの。そうすると必ずそれは植物にいい影響を及ぼして、元気な野菜に虫がつかないで採れるっていうふうになっていく。土の中に生ゴミとかを混ぜ込んで、雨に当たりすぎると腐敗しちゃうからビニールシートか何かで避けてやってね。そうやってくと本当に元気な野菜が採れるんですよ。
番組では、「NO NUKES 2019」から、坂本と大友良英さんによる即興演奏の一部もオンエアしました。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『RADIO SAKAMOTO』
放送日時:隔月第1日曜 24時-26時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiosakamoto/
■女優・のんの魅力
3月に開催された「東北ユースオーケストラ演奏会」の盛岡公演に朗読で参加した女優・のんさん。6月12日(水)に発売予定のミニアルバム『ベビーフェイス』が完成したということで、坂本はのんさんについて語り始めました。
坂本:とても声が綺麗なのと、朗読がすごくいいのね。リズム感がいいというか。のんさんの活動はいろいろなことがあって、本名で活動できないという非常に不幸な事態になっていて、本当にいかがなものかという感じです。部外者にはわからない事情もあるのかもしれませんけど、不思議な世界だなあと思うんですよね。だから、応援したい気持ちがとてもあります。そう思っている人も多いと思います。早くこんな変な状態から脱してくれたら嬉しいです。
番組では、のんさんからのメッセージを紹介したほか、『ベビーフェイス』収録曲の『やまないガール』ラフミックス版を初解禁しました。
■「NO NUKES 2019」でのトークセッション
続いての話題は、坂本がオーガナイザーを務める、3月に開催された「脱原発」をテーマにしたロックフェス「NO NUKES 2019」について話。
坂本:「NO NUKES」ということで「原発をやめようよ」という趣旨でミュージシャンが集まってやるフェスです。今回は嬉しいことに新しく出てくれたバンドやアーティストがいました。Nulbarich、Yogee New Waves、STRAIGHTENER(ストレイテナー)、サンボマスター。とても嬉しいんですけど、本来の趣旨としては「こういうフェスをもうやらなくていい社会になってほしい」という、そのためにやっているフェスなので、まだ続けなきゃいけないという状況は、だいぶ残念なんです。こんなことをやんなくていいような社会というか世界になってほしいですよね。
そんな「NO NUKES 2019」から、坂本とASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチこと後藤正文さんと田中 優さんのトークセッションの模様をお届けしました。田中さんは東京に住んでいましたが岡山県に移住して、電力会社から一切電気を買わずに太陽光パネルで完全自立生活をしています。
田中:僕はもともとNGOで世界を助けたり手伝うようなことをしていて、その前はずっと江戸川区役所に勤めていました。役所に務めながら運動していた期間が20年ぐらいあって、わりと退職金が出る年齢になったので役所を辞めました。坂本さんに「優さん、食べられてる?」って心配されたことがありますね。
坂本:いろいろな知識があって、生活で具体的なことを実践されていて、今は岡山で電線が来ない場所で自分だけの家で……。
田中:電線を切っちゃったんですよ。自宅に太陽光発電を置いてバッテリーを買って、バッテリーに貯めた電気で自給する。2年に1日ぐらいは電気が足んなくなって家族で近くの温泉ホテルに避難したりしてますけど。
坂本:ゴッチも蓄電池をおいてコンサートをやってるんでしょ?
後藤:アジカンは、楽器の音とかは全部ソーラーで作って蓄電池に貯めてずっとツアーしています。まだ蓄電池が大きくて、トラック1台は増えちゃう。前に横浜アリーナで開催した「ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN FES.」も、それでやったりとか。
田中:今や電気はどこからでも作れるから、わざわざ自然エネルギーってこだわらなくてもいいかな。みんなにそのへんで足踏みなんかしてもらえば、そこで電気を作れちゃう。
坂本:東京駅の改札口に置いて実験していたよね。
後藤:僕が作ってる新聞『The Future Times』9号で、エネルギーの記事もあります。地元・静岡県の食品残渣で発電するっていう。たとえば、チョコレートの出来損ないが山ほど入ってきて、それを微生物が分解してバイオガスになって、それでメタンを燃やして。「ゴミを買ってくれ」という業者があるから儲かるそうですよ。全国に展開して産業化すると強いと思います。そういう話が『The Future Times』に載っています。
田中:ついでに言うとさ、今や有機無農薬を自分でやっていくっていうのがすごく広がってきているんですよ。そのコツがようやくわかったの。腐敗させちゃだめで、土とか有機物を発酵させるの。そうすると必ずそれは植物にいい影響を及ぼして、元気な野菜に虫がつかないで採れるっていうふうになっていく。土の中に生ゴミとかを混ぜ込んで、雨に当たりすぎると腐敗しちゃうからビニールシートか何かで避けてやってね。そうやってくと本当に元気な野菜が採れるんですよ。
番組では、「NO NUKES 2019」から、坂本と大友良英さんによる即興演奏の一部もオンエアしました。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『RADIO SAKAMOTO』
放送日時:隔月第1日曜 24時-26時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiosakamoto/