Nulbarich・JQ「こんな女の子、世の中にいるの?」 ノックアウトされた歌詞4選

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。「SONAR'S ROOM」のコーナーでは、月曜から木曜まで日替わりのアーティストが、今の自分たちの音楽に影響を与えたカルチャーについて語ります。5月27日(月)のオンエアでは、月曜担当のNulbarich・JQが登場。この日は「ノックアウトされたパンチライン」をテーマに、JQが衝撃を受けたリリックについて語りました。


■説得力を増させる

中学、高校から作詞をはじめたというJQ。ドラムでサポートをしながら「ミュージシャンぶって歌詞を書いたりしていました」と振り返ります。そして、ヒップホップとの出会いから「ライミング」という韻を踏むことを意識しはじめたと明かしました。

JQ:特に英語圏の人って、言葉に説得力を増させるために日常的にライミングをするんですけど、その賜物がヒップホップ。「こういうふうにライミングすると楽しいし、伝わる」と教えてもらってから、より歌詞を書くのが好きになりました。

これまでにJQが衝撃を受けた歌詞4つも明かします。

Nas『Nas Is Like』

JQ:『Illmatic』で時代を築いたNasも、その後ヒップホップ低迷期みたいなものがあったらしくて、そこから返り咲いた曲です。Nasのいいところは、リリックのなかで実際起きていることをリアルに書くので、けっこうキツイことを言ってるんですけど、すごくインテリなんですよ。銃やドラッグのこととかも言うんですけど、それを例えたり……例えば「俺はEarth Wind & Fireみたいなものだぜ」とか言うんですけど、Earth Wind & Fireは70年代のR&Bに欠かせないグループだったので、直接的なんだけど、言葉のチョイスが他のラッパーとは違う。インテリなリリックのチョイスの仕方がイケてるなと思うので、Nasは歌詞カードに目をとおしてもいいんじゃないかと思います。

Grandmaster Flash & The Furious Five『The Message』

JQ:これは1982年のめちゃくちゃ治安が悪い黒人文化のなかで、ラップが始まりたての頃。Grandmaster Flashは、その時期の神様です。この辺から治安が悪いとか、自分たちが住んでいるところはヤバイぜ、みたいな悲痛な声がリアルにラップに乗せられて世の中に届けられました。それに共感した人たちが運動みたいにそれを口ずさむ……ひとつの癒しみたいなものになっていった時代だと思うんですけど、リリックがすごく直接的なんです。ヒップホップのリアルな日常が曲になっていくのはパワーがあるなと思いましたね。

Boogie Down Productions『The Bridge Is Over』

今では一般的な言葉になっている、「ディスり合いの一番最初に有名になった曲」とJQは説明します。

JQ:マンハッタンとクイーンズ地域の争いなんです。クイーンズ地域のDJたちが最初に『The Bridge』という曲を出して「クイーンズがヒップホップのはじまりだ」と言ったのが発端です。それにマンハッタンのブロンクスの人たちが、「は? ふざけるな」となって、このBoogie Down Productionsも怒り出して「いや、こっちだぜ」と。言葉遊びをしながらゴリゴリに相手をディスってる感じ。この辺のヒップホップを掘っていくと文化も含めて勉強になるし、なんでみんながヒップホップに夢中になったのかというと、みんなの救いだったのかなと思って、深いなと思いながら勉強していました。

Taylor Swift『You Belong With Me』

そして「最後は、爽やかに僕の恋バナでも聞いてもらって終わらせたい」とテイラー・スウィフトを紹介しました。

JQ:この流れ、「は?」って思ったでしょ? リリックがいいんですよ、この曲。ただただキュンキュンしちゃう、「こんな女の子いるの、世の中に? いつ会えるのそんな子」みたいな感覚になるんです(笑)。「私はあなたの運命の相手なのよ」みたいな曲なんですけど、PVみるともっとわかりやすいです。気になる彼と家が近くて窓越しになにか会話しようとしていて、その彼をずっと見ていて……その彼はチアリーディングのセンターの子となにかあるんですが、「あなたのことは私のほうがわかっている」という嘆きを歌っている曲です。PVとつながったリリックなんでわかりやすいなと。これは僕、何回キュンキュンしたかわからない。「そんなふうに思われてぇ!」って。すぐ行きますよ、俺(笑)。テイラーを観に行って、終始キュンキュンしてました。

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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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