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スガシカオ、下積み時代の極貧エピソード「白米に胃薬をかけて食べていた」

スガシカオ、下積み時代の極貧エピソード「白米に胃薬をかけて食べていた」

J-WAVEで放送中の番組『SEIKO SOUND STORAGE』。当番組は、ミュージシャンやスポーツ選手など、各界で活躍するゲストがマンスリーで自らの音楽遍歴を語ります。4月はスガシカオさんが登場。4月12日(金)のオンエアでは、ミュージシャンとしてデビューするまでの生活について話しました。


■新生活での注意点

スガ家には、「自分の金は自分で稼げ」という家訓があったのだそう。そのため、中学3年生のときに住み込みでアルバイトをして自転車を買ったり、ギターも高校生のころに自分で稼いで買ったそうです。当時のアルバイト先のお弁当屋さん。キャラを作りすぎて失敗したのだとか。

スガ:ほとんどパートのおばちゃんばかりで、趣味が違うし話すことがないんです。長時間働くと、ご飯も食べないといけないくて、普段は喋るキャラなんだけど、だんまり決めてたんです。そしたらそのおばちゃんたちに、「スガくんは引っ込み思案で大人しいから、もっと自分の意見を言わなきゃだめよ」と言われて、そういうキャラに仕立てられました。

時給は高額だったものの、環境が合わず、泣く泣く辞めることになりました。

スガ:新しい環境になったからといって、自分のキャラを偽ると僕みたいになることもあるので、新しい環境ではそこそこ自分のキャラを守って、新しい友だち、仲間と生活を共有してほしいと思います。


■習志野市の一軒家で極貧生活…バイトしなかった理由

そんなスガさんは、大学を卒業し社会人になりました。しかし4年半務めたところでミュージシャンになろうと決め、事務所も何も決まっていない状態で退社。デビューするまでは、一切アルバイトをしないで生活しました。

スガ:中学生からずっとアルバイトを経験してきて、働いていないときがなかったんですけど、いつも頑張っちゃって、店長代理とかになっちゃうんですよ。頼られると頑張っちゃう。会社を辞めたのに頼りにされて、スケジュールがアルバイトで埋まってしまったら元も子もないから、自分を制してアルバイトは一切しませんでした。その代わり、朝から晩まで音楽に打ち込みました。

千葉県の習志野市に一軒家を借りて、そこに籠もって曲を作り、サラリーマン時代に貯めたお金を切り崩しながら、ギリギリの生活を送っていたそうです。

スガ:習志野のアジトに初めて機材を持っていって、「ミュージシャンになるんだ!」と始めた新生活が思い出深いですね。自分の頭の中には、成功するイメージしかないわけです。めちゃくちゃ売れて、J-WAVEでレギュラー番組持って、NHK紅白歌合戦に出て、女の子がわーっと寄ってきて「ちょっと君かわいいね、飲みに行こうか」みたいなイメージしかなくて(笑)。現実的には暗い部屋で、同じ服を3日間着て曲を作っているんですけど、ひたすらそういうものに憧れながら曲を作っていました。


■ついに塩も醤油もなくなり…

その生活が始まって2年。鳴かず飛ばずで当時付き合っていた彼女は去り、お金が底をつきました。

スガ:コンビニでご飯を買ってくるけど、塩も醤油も切れて、おかずになるものがないんです。味のあるものがアジトにあった胃薬しかない。白いご飯の上にかけて食べたら、クソ不味かったです。これは2度としなかったですね。この話をどこかでしたら広まってしまって、「胃薬を食べなから毎日曲作っていたんですよね」と言われて。「毎日食べるわけないじゃん! どんだけ胃悪いんだよ!」と思ったり。そんなこともありました。

そんな時期に、ようやくメジャーデビューが決まりました。スガさんが極貧の頃によく聴いていたのが、奥田民生さんの『息子』。番組でもオンエアしました

次回、4月19日(金)の放送では、スガさんのニューアルバム『労働なんかしないで 光合成だけで生きたい』についてじっくり語ってもらいます。お楽しみに!

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【番組情報】
番組名:『SEIKO SOUND STORAGE』
放送日時:毎週金曜 24時-24時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/soundstorage/

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