J-WAVEで放送中の番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。12月23日(日)のオンエアでは、ミュージカル俳優の井上芳雄さんをゲストにお迎えし、デビューまでの道のりや、学生時代のことを伺いました。
■井上芳雄、ミュージカルの出会いは『キャッツ』
ミュージカル俳優、歌手、役者として幅広く活躍する井上さん。吉岡と井上さんは2016年に舞台『ナイスガイinニューヨーク』で共演しました。井上さんとミュージカルの出会いについて伺いました。
吉岡:ミュージカルは子どもの頃から好きだったんですね?
井上:小学生から好きでした。
吉岡:どうやって出会ったんですか?
井上:地元の福岡に、劇団四季の『キャッツ』が来たんです。『メモリー』を初めて聴いて、もともといい曲なんですけど、物語の流れの中で聴くとさらに感動して。「これをやりたい!」と思ったのがきっかけです。
吉岡:地元の高校を卒業して、東京芸術大学の声楽科を卒業されましたが、高校の頃から音楽の道に進むことを決めていたんですか?
井上:そうですね。「ミュージカルがやりたい」という気持ちがずっとありました。あと小さい頃から歌が得意だったんですよ。僕の家がクリスチャンなので、賛美歌を歌っていました。それもあって歌が好きでミュージカルに出会い、ちゃんと勉強しようと思い声楽科を受けました。
■ルドルフ役を射止めた、運命的な出会い
井上さんは在学中に、ミュージカル『エリザベート』でデビューしました。
吉岡:このときのルドルフ役はどのようにして射止めたのでしょう?
井上:この役は運命的な出会いがありました。ミュージカルの授業に、宝塚の演出家である小池修一郎さんが講義にいらっしゃって。「ミュージカルをしたいんです」と話したら、「オーディション受けない?」と言われて、そこからなんですよね。
吉岡:オーディションの倍率ってどれくらいなんですか?
井上:僕がオーディションを受けたときには、もう最終だったんです。1000人くらい受けていたと聞きました。たまたま僕が受けたルドルフ役が決まっていなくて、同じくらいの年齢の男性が3人程残って、最終審査して受かったんです。
吉岡:テストでは劇中の曲を歌ったりしたんですか?
井上:そうです。
吉岡:急に歌えるものじゃないですよね?
井上:「1時間あげるので、勉強してください」と言われて。もともと『エリザベート』という作品が好きだったので、よく知っていたんです。
吉岡:すごいなぁ。運命ってあるんですね。
■亀有に住んでいた学生時代
東京藝術大学に入学し、井上さんが初めて住んだ街は亀有でした。井上さんにとって亀有はどんな街だったのでしょうか。
井上:亀有って「こち亀」のおかげで名前が有名じゃないですか。「有名なところに住みたい!」と思って決めたんですが、思いのほか下町な感じで。「ここ本当に東京?」って思うほど、イメージしていた東京と違っていて。「おでん屋さんがこんなにある!」みたいな(笑)。でも大学生の間の4年間はずっと住みましたね。
吉岡:どんな生活されていたんですか?
井上:デビューする前までは普通の大学生でしたが、歌ったり踊ったりできるように、防音のマンションに住んでいました。大学生って休みが長かったりして、暇なときは3日間家から出ないこともありました。なんなら亀有から出ないとか(笑)。図書館に通っていました。本を読もうと山のように借りてきて、3日間、誰とも喋らず本を読んだり。亀有の思い出かどうかはわからないですけど(笑)。
吉岡:学生時代の貴重な思い出ですよ。
井上:「自分は社会の何の役にも立ててないな」という思いは持っていました。これがけっこう重要だったなと思いますね。その気持ちは忘れないように。自分が誰かの役に立っていて当然みたいになっているとしたら、その気持ちは戒めないといけないと思っています。
吉岡:そんなことを思っていたなんて、全然気づかなかったです。
■思い出のアップライトピアノ
快適に暮らすために心がけていることを伺いました。
井上:そんなにこだわっていないんですが、人前に出たりする緊張感の高い仕事をしているので、できるだけ家ではリラックスできるように、ビビットな色の家具は置かないようにしています。
吉岡:ビビットな色は舞台上でたくさん見ていらっしゃいますからね。
井上:白や茶色、緑とか自然に近い色を心がけています。
吉岡:お部屋にある思い出の品はありますか?
井上:大学では声楽科に入学しピアノのレッスンもあったので、アップライトピアノを買ってもらったんです。リースで4年間借りて返したかったら元のところで売ることも出来たんですが、結局この仕事を続けたので引っ越しの度にアップライトも一緒に運んでいます。ピアノだけ別に運ばないといけないから引っ越し代も高くなるし、いつも売ろうと思うんですけどあのとき買ってくれたものだから今でも置いてあります。
吉岡:一生ものですよね。絶対売らないでください!
井上:売ったときは報告します(笑)。
番組では、井上さんがセレクトした、高橋優『明日はきっといい日になる』オンエア「アルバムの中でカバーさせてもらいました」と紹介しました。
井上さんは、2019年1月から東京芸術劇場プレイハウスで、ミュージカル『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』に出演します。ぜひチェックしてみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『UR LIFESTYLE COLLEGE』
放送日時: 毎週日曜18時-18時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/
■井上芳雄、ミュージカルの出会いは『キャッツ』
ミュージカル俳優、歌手、役者として幅広く活躍する井上さん。吉岡と井上さんは2016年に舞台『ナイスガイinニューヨーク』で共演しました。井上さんとミュージカルの出会いについて伺いました。
吉岡:ミュージカルは子どもの頃から好きだったんですね?
井上:小学生から好きでした。
吉岡:どうやって出会ったんですか?
井上:地元の福岡に、劇団四季の『キャッツ』が来たんです。『メモリー』を初めて聴いて、もともといい曲なんですけど、物語の流れの中で聴くとさらに感動して。「これをやりたい!」と思ったのがきっかけです。
吉岡:地元の高校を卒業して、東京芸術大学の声楽科を卒業されましたが、高校の頃から音楽の道に進むことを決めていたんですか?
井上:そうですね。「ミュージカルがやりたい」という気持ちがずっとありました。あと小さい頃から歌が得意だったんですよ。僕の家がクリスチャンなので、賛美歌を歌っていました。それもあって歌が好きでミュージカルに出会い、ちゃんと勉強しようと思い声楽科を受けました。
■ルドルフ役を射止めた、運命的な出会い
井上さんは在学中に、ミュージカル『エリザベート』でデビューしました。
吉岡:このときのルドルフ役はどのようにして射止めたのでしょう?
井上:この役は運命的な出会いがありました。ミュージカルの授業に、宝塚の演出家である小池修一郎さんが講義にいらっしゃって。「ミュージカルをしたいんです」と話したら、「オーディション受けない?」と言われて、そこからなんですよね。
吉岡:オーディションの倍率ってどれくらいなんですか?
井上:僕がオーディションを受けたときには、もう最終だったんです。1000人くらい受けていたと聞きました。たまたま僕が受けたルドルフ役が決まっていなくて、同じくらいの年齢の男性が3人程残って、最終審査して受かったんです。
吉岡:テストでは劇中の曲を歌ったりしたんですか?
井上:そうです。
吉岡:急に歌えるものじゃないですよね?
井上:「1時間あげるので、勉強してください」と言われて。もともと『エリザベート』という作品が好きだったので、よく知っていたんです。
吉岡:すごいなぁ。運命ってあるんですね。
■亀有に住んでいた学生時代
東京藝術大学に入学し、井上さんが初めて住んだ街は亀有でした。井上さんにとって亀有はどんな街だったのでしょうか。
井上:亀有って「こち亀」のおかげで名前が有名じゃないですか。「有名なところに住みたい!」と思って決めたんですが、思いのほか下町な感じで。「ここ本当に東京?」って思うほど、イメージしていた東京と違っていて。「おでん屋さんがこんなにある!」みたいな(笑)。でも大学生の間の4年間はずっと住みましたね。
吉岡:どんな生活されていたんですか?
井上:デビューする前までは普通の大学生でしたが、歌ったり踊ったりできるように、防音のマンションに住んでいました。大学生って休みが長かったりして、暇なときは3日間家から出ないこともありました。なんなら亀有から出ないとか(笑)。図書館に通っていました。本を読もうと山のように借りてきて、3日間、誰とも喋らず本を読んだり。亀有の思い出かどうかはわからないですけど(笑)。
吉岡:学生時代の貴重な思い出ですよ。
井上:「自分は社会の何の役にも立ててないな」という思いは持っていました。これがけっこう重要だったなと思いますね。その気持ちは忘れないように。自分が誰かの役に立っていて当然みたいになっているとしたら、その気持ちは戒めないといけないと思っています。
吉岡:そんなことを思っていたなんて、全然気づかなかったです。
■思い出のアップライトピアノ
快適に暮らすために心がけていることを伺いました。
井上:そんなにこだわっていないんですが、人前に出たりする緊張感の高い仕事をしているので、できるだけ家ではリラックスできるように、ビビットな色の家具は置かないようにしています。
吉岡:ビビットな色は舞台上でたくさん見ていらっしゃいますからね。
井上:白や茶色、緑とか自然に近い色を心がけています。
吉岡:お部屋にある思い出の品はありますか?
井上:大学では声楽科に入学しピアノのレッスンもあったので、アップライトピアノを買ってもらったんです。リースで4年間借りて返したかったら元のところで売ることも出来たんですが、結局この仕事を続けたので引っ越しの度にアップライトも一緒に運んでいます。ピアノだけ別に運ばないといけないから引っ越し代も高くなるし、いつも売ろうと思うんですけどあのとき買ってくれたものだから今でも置いてあります。
吉岡:一生ものですよね。絶対売らないでください!
井上:売ったときは報告します(笑)。
番組では、井上さんがセレクトした、高橋優『明日はきっといい日になる』オンエア「アルバムの中でカバーさせてもらいました」と紹介しました。
井上さんは、2019年1月から東京芸術劇場プレイハウスで、ミュージカル『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』に出演します。ぜひチェックしてみてください。
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【番組情報】
番組名:『UR LIFESTYLE COLLEGE』
放送日時: 毎週日曜18時-18時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/