予約が取れない家政婦オススメの時短レシピ! 市販のものにひと手間かけて本格料理に

J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺 祐・山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。9月29日(土)のオンエアでは、料理専門の家政婦・タサン志麻さんが登場。フレンチシェフとして活躍していた志麻さんが、家政婦という仕事を選んだ理由などを伺いました。


■フランス料理のシェフから転身

志麻さんは、家事代行サービス「タスカジ」に登録している家政婦さんです。料理の作り置きが絶賛され、「予約が取れない家政婦」としてメディアで大きく取り上げられました。

志麻さんは以前、フランス料理のシェフでしたが、忙しい日々を送るなかで、料理への情熱と愛をそのままに、「違う形で関われないか」と考え、注目したのが家政婦という仕事でした。

志麻:フランスの家庭料理が好きで、そのような料理を知ったり、作ったりしてほしいと思っていました。敷居の高いフランス料理から、みんなに親しんでもらえるような料理を作り置きのなかに混ぜ込み、フレンチのイメージではなく、普通の食事として食べてほしいと思っていました。たとえば、よく作る「キャロットラペ」なんかは、ニンジンさえあれば、レモンとオリーブオイルでできます。レモンがないときは、お酢とかで代用もできます。とても好評で、フランスに行ったことがある人は喜んでくれました。全くフランス料理を食べたことがないという人やお子さんもおいしいと食べてくれて、「作り方を教えて」とか「作ってみたよ」いう声を聞くと、とてもうれしくなりますね。

家政婦として訪れた家で、困ったことはないのでしょうか?

志麻:包丁が切れないお家だったり、お鍋の数が少ないお家だったり、そういうことはありますが、大変だなと思ったことはあまりありません。上手に使っていけば作れますし、包丁が切れない場合も切れないなりの切り方もあります。環境がそれぞれ違うことを楽しんで作っていますね。レストランでは、材料にしてもキッチンにしても、すべて厳選されてそろっていて、整えられた環境のなかでやってきました。今の仕事は毎回調理器具も違えば、調味料も材料も、食べる人の環境も好みも違います。そのため、最初は大変でしたが、それが本来の食事のあり方だと思います。人にあわせて喜んでもらえることがうれしいです。


■時短レシピ

志麻さんに、家政婦の経験から生まれた時短レシピを教えてもらいました。

志麻:コーンスープのもとを使ってドリアを作ります。玉ねぎとベーコンをバターで炒め、そこに炊いたご飯、牛乳、コーンスープのもとを入れて火にかけます。煮詰まったらグラタン皿に入れ、チーズをかけて焼くだけです。コーンスープの味はお子さまも好きですし、家にありがちな材料だと思います。玉ねぎやベーコンはひと手間かけてうまみを補充するという意味で入れます。市販のものでも、ひと手間かけるだけで本格的になりますし、作るほうもちょっと気が楽になり、簡単に作ることができます。

最後に、ご自身が思い描く家庭の風景について伺いました。

志麻:フランス人のお母さんたちは、もっと肩の力を抜いて気楽に料理を作っている気がします。材料を炒め、鍋に入れて煮込むだけ。その間に家族みんなでテーブルについてサラダを食べて、メイン料理が出来上がるのを待っている。お母さんだけが台所に立って作っているイメージが全くないんです。子どもはいろいろなところを見ているので、簡単でおいしいものが作れたら、きっとお母さんも楽しいし、それを見ている子どもや家族もゆっくり楽しくご飯が食べられるんじゃないかと思います。

そんな志麻さんの思いが詰まった最新レシピ本『志麻さんの自宅レシピ 「作り置き」よりもカンタンでおいしい!』は絶賛発売中です。ぜひ手にとってみてください!

【番組情報】
番組名:『RADIO DONUTS』
放送日時:毎週土曜 8時-12時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/

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