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『カメラを止めるな!』はなぜ売れた? 映画と予算の関係

『カメラを止めるな!』はなぜ売れた? 映画と予算の関係

10月からのJ-WAVE新番組『THE WISE FOOL SHOW』(ナビゲーター:グ・スーヨン・PALU)。CMディレクター・映画監督のグ・スーヨンとシンガー・PALUのコンビが真剣に、おバカに、世の中のあれやこれやに迫る30分番組です。1回目のテーマは映画の予算について語りました。


■低予算映画って幾らからが低予算?

低予算で大ヒット中の映画『カメラを止めるな!』が話題ですが、映画における「低予算」の定義とはいくらからなのでしょうか。

:どこからが低予算かというと、アメリカだと3億円でも低予算。作る側は2つあって、作って売れたいのと自主映画で作りたいものを作りたいというのは別のフェーズ。予算があるないは作る側からすると関係ないの。ないならないなりに作るし、あればあるなりに作るわけだから。
PALU:あったほうがうれしいですよね。
:そりゃそうよ、スタッフにギャラを払わないといけないじゃない。若いときは「みんなで頑張ろうゴメンね」って作った作品もあるけど、今57歳になって「ゴメンね」は言えない。57のジジイが、「ノーギャラで」って頼めねえもの。
PALU:パワハラ(笑)。
:パワハラになってるよね。「わかりました」って若いやつは言うしかないもんね。
PALU:役者の人は出たかったらやるかもね、ノーギャラでも。
:そういう方もいるよね。でも健全であることは、予算は適正であるべきだと思う。「こういう映画を撮るなら幾ら」と、「俺も低予算で作りたい」って言ったら「グさんは無理ですね」と言われて。
PALU:グさんの低予算って幾らですか?
:1億ぐらいかな……。1時間半から2時間の映画を撮るのに、2週間〜3週間くらいほしくて、人件費を考えるとそうなってくるもの。
PALU:日本ですごいお金を掛けて幾らくらいですか?
:すごくかけて10億くらいじゃないかな。
PALU:ハリウッドは?
:安くて40億とか。韓国とかアジアでも6億とかで一般的にやってるよね。日本は低いといわれれば低いかも。


■低予算でも『カメ止め』はなぜ売れたのか?

:有名な低予算ヒット作品というのがあって、それこそジョージ・ルーカスの『アメリカン・グラフィティ』とか、『ロッキー』や『マッドマックス』の一番最初とか。海外では何千億円とか儲かるわけじゃない。内容どうでもいいからヒット作がほしい。
PALU:誰でもそうじゃないですか(笑)。
:作る人は「いい映画を作りたい」と思って、夢があったのよ。「いい作品であれば儲かる、ヒットするんだ」と今でも思っているんだけど、どうもそれは違うみたい(笑)。だって俺の映画売れないんだもん。もう頑張らない。
PALU:(笑)。
:低予算でヒットするのは羨ましいというか夢ですよね。
PALU:あの低予算の映画(『カメラを止めるな!』)はなぜ売れたんですかね。
:理由はない。低予算で売れない映画も世の中にはあるじゃない。SNSをすごい利用したとかいう話になっているけど結果論、上手く働いてなにか俺たちの目に見えない時代の波みたいなのがあって、乗ってきたんだと思う。スタッフも一生懸命やったと思います、こまめにツイッターを出したりとか、そういうことをやっている低予算映画はいっぱいあって、なぜこれだけが当たったのか。
PALU:それが判ったらみんなヒットしますよね。
:運命とか言いたくないけど、面白いから伸びたというのもあると思うけど、好みじゃん。みんなが好きなものって程度が低いものなんだよ、理解できるということだから。俺なんかは難解な映画が好きだったり、暑苦しい演技過剰なのは俺からしたら無理なんだけど、一般の人からするとそれが受ける、そういう波がピタッとハマったんだと思うんだよね。


■映画監督のギャラは幾ら?

映画とお金の話は続きます。気になるグ監督のギャラの話も飛び出しました。

:何をやるにも作るのは大変なんだけど、映画の場合は予算もあるので、予算があれば1ヶ月〜2ヶ月と撮れるんだけど、「この映画は1ヶ月ぐらいで撮らなければ」と決まるわけだから、天気との戦いもありますね。色々な映画の現場があると思うけど「グ組」はすごい仲悪いよ、スタッフが。ものを作ることに喧々囂々で、現場で嫌なムードで、夜になったらみんな酒のんで仲よくなって、次の日はまた険悪なの(笑)。
PALU:それ逆にすごいですね。プロデューサーと喧嘩することとかないんですか?
:いや恵まれているかな。優秀な深作欣二監督の深作組とかのプロデューサーが俺についててくれて揉めることってほとんどない。
PALU:ちなみにグさんは幾らもらっているんですか?
:作品によって違うんだけど、普通は600万円とか言い値で、それは貰えません(笑)。「600万」とか言うんですけど、まあ150万とか……だって使っちゃうんだもん。足りなくなるじゃないですか、「ここにクレーン使いたい」「ないです」となると「お金使っちゃおう」とギャラから使っちゃったり。
PALU:監督の仕事は撮影しているときだけじゃないですもんね。その前後もすごい労力がかかっているから。
:いいこと言うね。監督ってみんなが100%・200%の力を出すための太鼓持ちでもあるから。そこが一番大変なのよ。まあお金をもらっているのも変な話だよね、自分の作りたいものを作って。
PALU:でも生活があるからね(笑)。

番組後半にはグ監督が相談に答えるリスナーの悩みや質問も募集しました。番組冒頭のふたりによるオープニングコントも注目の新番組『THE WISE FOOL SHOW』。次回もお楽しみに!

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※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『THE WISE FOOL SHOW』
放送日時:金曜 23時30分-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/wisefool/

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