マニアックな旅を極めるKAN、モルドバ共和国で「マズいな」と思いバスを降りたら…

J-WAVEで放送中の番組『ANA WORLD AIR CURRENT』(ナビゲーター:葉加瀬太郎)。10月13日(土)のオンエアでは、ミュージシャン・KANさんをお迎えして、モルドバ共和国への旅を中心にお話を伺いました。


■ヨーロッパ最東端・モルドバ

シンガーソングライター、楽曲提供、ユニット活動などで知られるKANさん。今年の夏は「葉加瀬太郎サマーフェス'18 – ~50thanks evolution~」に、山崎まさよしさんとのユニット・YAMA-KANで出演しました。

そんなKANさんは、今回が4度目の番組出演で、過去には北京、ブータン、ベラルーシ、トルクメニスタン、タジキスタン、アゼルバイジャンの旅を紹介。今回は、さらにマニアックな旅の体験を語りました。

葉加瀬:モルドバってどこにあるんですか?
KAN:ヨーロッパの最も東側。すぐ上はウクライナで、旧ソ連では一番西で、ルーマニアの上で、民族的にも同じでラテン系の言葉なんです。
葉加瀬:首都はキシナウということで、ここには何をしに行ったんですか?
KAN:ロシア語に興味があって旧ソ連をまわって、その流れで、モルドバが旧ソ連では異色だろうと思ったんです。僕は大学のオフィシャルTシャツを趣味で集めていて、モルドバ国立大学に行きました。学生さんや売店で「Tシャツはないか?」と訊いたんですけど、結局ありませんでした。でも、いい写真があるんです。ちょうどお昼どきだったんですけど、基本、僕はどっちに行くかわからない市バスに乗り、地図を見ながら「マズいな」と思ったら降りるんです。「どっちに行こうかな」と迷っていたら、そこにワゴンのパイ屋さん、パイとミルクシェイクを売っている可愛い女の子がいたんです。お昼代わりにイモのパイを買ったんです。ほら、(写真を見せて)可愛いでしょ?
葉加瀬:うわあ、きれい!
KAN:本当にこの国へ来てよかったと思いました。絶対に行きましょう、モルドバ(笑)!


■ウィーンで大物オペラ歌手と遭遇!

続いてKANさんは、モルドバへ行く途中に訪れたウィーンでのエピソードを語りました。

KAN:ヘルシンキ経由でウィーンに入って、そこからモルドバに行くんですけど、ウィーンで2泊しました。僕、トリンドル玲奈さんが好きなんですよ。あの方が生まれたウィーンを見ておくべきと思いました。それはもう可愛くて、美しくて、上品な街なんですよ。
葉加瀬:そうですね。サイズ感もいいですし。
KAN:貸し自転車でまわりました。僕、去年に弦楽四重奏『メヌエット フュア フラウ トリンドル』を出したんです。それくらいウィーンが気に入ったので、妻と旅行したときに寄りました。そのときは、ウィーン楽友協会でマウリツィオ・ポリーニさんのピアノコンサートを観たんですよ。
葉加瀬:大巨匠ですよ。
KAN:それで、そのときにまわりから英語で「ドミンゴが来ている」とか聞こえてきて、そのコンサートが終わって古いカフェレストランで食事して、ホテルに歩いて帰ってたら、プラシド・ドミンゴさんがもうひとりの男性とふたりで歩いてました。夜中12時ごろですよ。それで僕の奥さんが「私たちは日本の音楽家で……」と話しかけたら、ものすごく優しい方で、一緒に写真を撮ってくれたんですよ。
葉加瀬:ちょっと待ってよ。ドミンゴに会ったらあがるね! (写真を見て)わあ! 本物だ! いい写真じゃないですか。
KAN:僕はさんざん飲んで赤ら顔です。僕の奥さんはものすごく興奮していましたよ。

KANさんは、弦楽四重奏で自作曲をセルフカバーしたニューアルバム『la RiSCOPERTA(ラ・リスコペルタ)』をリリースしたばかりです。さらに、本作とともにコンサートツアー「Concerto col Quartetto da Muroia 2018」も開催。詳細はオフィシャルサイトをチェックしてください!

【番組情報】
番組名:『ANA WORLD AIR CURRENT』
放送日時:毎週土曜 19時-19時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/

関連記事