カクバリズム代表・角張渉 レーベル設立までの人生

J-WAVEで放送中の番組「SAPPORO BEER OTOAJITO」(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。10月7日(土)のオンエアでは、角張渉さんをゲストにお迎えして、音楽談義を展開しました。

角張さんは、在日ファンクやcero、キセルなど個性的なアーティストが所属するレーベル・カクバリズムの代表で、多くのアーティストをマネージメントしています。「宮城県仙台市の出身で、3兄弟の末っ子」という角張さんに、音楽との出会いを伺いました。

クリス:人生で初めて買ったCDは?
角張:永井真理子さんの「ミラクル・ガール」ですね。これは当時放送していたアニメ『YAWARA!』の主題歌でした。その頃はショートカットの女性が好きだったんですよね。

クリス:そっかあ。
角張:小学5年の時に母親と2人で行った永井さんのライブが、僕の人生の初ライブでした。
クリス:初ライブはどうでした?
角張:すごい感動しましたね。でも、母親に“アンコール”って概念がなくて、ライブが終わったら「帰るよ」って言われて、帰っちゃったんですよね(笑)。

クリス:本格的に音楽にハマり始めたのはいつ頃?
角張:兄がキーボードをやって、姉がピアノをやっていたんですよ。
クリス:音楽ファミリーだね!
角張:まあ、そうですね。でも、僕が中学1年でギターを買った時に、「音楽でなんか食えないんだからな」って、部屋に言いに来るような父親だったので、「そうかな」と思いながらも、姉の当時の彼氏がくれたStray CatsとかThe Clashのテープを聴いたり…姉ちゃんがいろいろ教えてくれて。

角張さんは音楽を続け、大学を卒業してもバンドで活動し、イギリスへツアーで回ったりもしていたそう。その後、現在のようにアーティストのマネージメントをするようになった、きっかけを伺うと…

角張:高校生くらいの時に、日本のインディーパンクやパンクロックを好きになっていくなかで、インディペンデントレーベルの存在を知るようになりました。18歳で上京して、ライブハウスで働き出してからいろんな友達ができて。今は銀杏BOYZですけど、当時GOING STEADYだったメンバーとも知り合って、そのメンバーと自分たちでCDを出したんです。それが5,000枚くらい売れたんですよ。
クリス:すごいね。
角張:それで200万円くらい入ってきたんです。そのお金を「どうしようか?」ってなり、「自分たちのCDとか、好きな友達のCDを出そうよ」と安孫子くん(元銀杏BOYZ)と話し合って、一緒にレーベルをやり始めたのがきっかけですね。でも、それはHi-STANDARDとか、日本で自分たちでやってた人たちをまねしたって感じですね。


クリス:そこからどうやって浜野謙太さんや星野源さんなどのマネージメントをするようになったの?
角張: 21歳の時にディスクユニオンで働いてたんですけど、その頃にYOUR SONG IS GOODとすごく仲良くて、彼らのCDをリリースさせてもらえることになったんです。そこでついにカクバリズムが始まりました。そこからいろいろな繋がりができ、自分の活動領域が広がってきた頃に、SAKEROCK(浜野さん、星野さん在籍)と出会って、2005年にカクバリズムでCDをリリースしました。


現在では、第一線で活躍するアーティストを多くマネージメントするカクバリズム。今年はレーベル開始から15周年を迎えるそうで、それを記念したライブツアーも開催! 東京は11月5日(日)に新木場スタジオコーストで開催されます! これからもますます目が離せないカクバリズムに期待ですね!

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【番組情報】
番組名:「SAPPORO BEER OTOAJITO」
放送日時:毎週土曜 18時-18時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/

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