J-WAVEで放送中の番組「UR LIFESTYLE COLLEGE」(ナビゲーター:吉岡里帆)。8月27日(日)のオンエアでは、書道家の武田双雲さんをお迎えしました。
武田さんは、書家である母、武田双葉に3歳より師事。東京理科大学卒業後、会社勤務を経て、2001年より書道家として独立。音楽家、彫刻家などさまざまなアーティストとコラボレーションをしています。
武田さんは、子どもの頃から既に“字オタク”だったそうです。きっかけは、小学生の時にお母様が書いた「た」の字を見たことでした。
武田:母も書道家なんですけど、めちゃくちゃ色っぽい「た」を書くんです。モデルさんがポージングをしているようなエロティックな「た」なんです。一方、小学1年の時の担任の先生は、「赤いスイートピー」を歌ってた頃の松田聖子のような「た」を書いていて。この「た」の違いに感動して、「こんなに違って美しい『た』があるんだ!」って。隣の席だった男の子は、一画目が見えないくらい短くて、二画目がキリンの首かと思うくらい長いんです。クライマックスの三画目と四画目がキリンの首みたいな二画目よりも下に落ちてるんです。まるで、おばあちゃんの入れ歯が落ちたみたいに。
吉岡:(笑)。
武田:それで僕は全クラスをまわって、「た」を集めたんです。校長先生にもお願いしました。
吉岡:へえー!
武田:そしたら、同じ形の「た」が全くないことに気付いたんです! これが僕の中の強烈な体験でした。
と、ユニークなエピソード。続いて吉岡の筆跡を鑑定してもらいました。色紙に書いた文字は「愛すべきリスナー」(横書き)でした。
武田:色紙に横に書くこと自体が珍しいんですけど、左右の余白がバッチリととれている感じが、おませさん。人生を滅茶苦茶にしない計画性と、バランス感覚があって素晴らしい!
吉岡:お恥ずかしい…(笑)。
武田:理論ではなく感性で生きるタイプで、揺らいでいるのが好きで、ガチガチのルールや、決まりきったものに凄くストレスを感じるタイプですね。
吉岡:当たりすぎてて怖いです…。
そんな武田さんは、書道にまつわるトラウマを抱えた人から、「どうやったらうまくなれますか?」といった相談も受けるそうです。「まずは、自分の字を好きになることです。いくらお手本通りの字を書いても、闇は深まるばかりで、生まれながら自分が書いた文字を愛おしく思いながら書いた方がいいんです。僕は、自分の字がうまいとか、うまくないとかっていう世界にいる時間がもったいないし、いつ死ぬかも分からないから『幸せだな』と思って書きたいんです」と語りました。
そして、ご自身の不器用な部分について…。
武田:僕は靴紐をちょうちょ結びにできないし、おにぎりも三角形にできないくらい、ひどい不器用なところがあるんです。そこで、苦手なことを頑張らないことにしたんです。頑張っても人並み以下だと思って、完全に諦めたらそれを代わりにやってくれる人がいつも現れて、喜んでやってくれるんです。デコボコのデコ(好きな分野)だけみんな伸ばしたら、デコとボコがぴったり合うんじゃないかなと思うんです。
吉岡:それは、楽になる方法ですよね。自分の好きなことが見つかった人って、幸せになれる切符を持ったという気がします。
武田:「好きなことが見つからない」っていう相談がくるけど、好きなことが見つからないんじゃなくて、「好き」って感情で生きていくと良いんです。「好き」って思いながらコップを拭くとか。すると「好き」っていう波動が出て、逆に好きなものが寄ってきてくれるんです。
吉岡:哲学ですね!
非常に参考になる話になりました。そのほか、武田さんの好きな福岡の街に関する話や、オーガニックカフェに関する話になりました。
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:「UR LIFESTYLE COLLEGE」
放送日時:毎週日曜 18時-18時54分
オフィシャルサイト: http://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/
武田さんは、書家である母、武田双葉に3歳より師事。東京理科大学卒業後、会社勤務を経て、2001年より書道家として独立。音楽家、彫刻家などさまざまなアーティストとコラボレーションをしています。
武田さんは、子どもの頃から既に“字オタク”だったそうです。きっかけは、小学生の時にお母様が書いた「た」の字を見たことでした。
武田:母も書道家なんですけど、めちゃくちゃ色っぽい「た」を書くんです。モデルさんがポージングをしているようなエロティックな「た」なんです。一方、小学1年の時の担任の先生は、「赤いスイートピー」を歌ってた頃の松田聖子のような「た」を書いていて。この「た」の違いに感動して、「こんなに違って美しい『た』があるんだ!」って。隣の席だった男の子は、一画目が見えないくらい短くて、二画目がキリンの首かと思うくらい長いんです。クライマックスの三画目と四画目がキリンの首みたいな二画目よりも下に落ちてるんです。まるで、おばあちゃんの入れ歯が落ちたみたいに。
吉岡:(笑)。
武田:それで僕は全クラスをまわって、「た」を集めたんです。校長先生にもお願いしました。
吉岡:へえー!
武田:そしたら、同じ形の「た」が全くないことに気付いたんです! これが僕の中の強烈な体験でした。
と、ユニークなエピソード。続いて吉岡の筆跡を鑑定してもらいました。色紙に書いた文字は「愛すべきリスナー」(横書き)でした。
武田:色紙に横に書くこと自体が珍しいんですけど、左右の余白がバッチリととれている感じが、おませさん。人生を滅茶苦茶にしない計画性と、バランス感覚があって素晴らしい!
吉岡:お恥ずかしい…(笑)。
武田:理論ではなく感性で生きるタイプで、揺らいでいるのが好きで、ガチガチのルールや、決まりきったものに凄くストレスを感じるタイプですね。
吉岡:当たりすぎてて怖いです…。
そんな武田さんは、書道にまつわるトラウマを抱えた人から、「どうやったらうまくなれますか?」といった相談も受けるそうです。「まずは、自分の字を好きになることです。いくらお手本通りの字を書いても、闇は深まるばかりで、生まれながら自分が書いた文字を愛おしく思いながら書いた方がいいんです。僕は、自分の字がうまいとか、うまくないとかっていう世界にいる時間がもったいないし、いつ死ぬかも分からないから『幸せだな』と思って書きたいんです」と語りました。
そして、ご自身の不器用な部分について…。
武田:僕は靴紐をちょうちょ結びにできないし、おにぎりも三角形にできないくらい、ひどい不器用なところがあるんです。そこで、苦手なことを頑張らないことにしたんです。頑張っても人並み以下だと思って、完全に諦めたらそれを代わりにやってくれる人がいつも現れて、喜んでやってくれるんです。デコボコのデコ(好きな分野)だけみんな伸ばしたら、デコとボコがぴったり合うんじゃないかなと思うんです。
吉岡:それは、楽になる方法ですよね。自分の好きなことが見つかった人って、幸せになれる切符を持ったという気がします。
武田:「好きなことが見つからない」っていう相談がくるけど、好きなことが見つからないんじゃなくて、「好き」って感情で生きていくと良いんです。「好き」って思いながらコップを拭くとか。すると「好き」っていう波動が出て、逆に好きなものが寄ってきてくれるんです。
吉岡:哲学ですね!
非常に参考になる話になりました。そのほか、武田さんの好きな福岡の街に関する話や、オーガニックカフェに関する話になりました。
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【番組情報】
番組名:「UR LIFESTYLE COLLEGE」
放送日時:毎週日曜 18時-18時54分
オフィシャルサイト: http://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/