アニメ監督・湯浅政明がもっとも衝撃を受けた作品

J-WAVEで放送中の番組「INNOVATION WORLD」(ナビゲーター:川田十夢)。8月4日(金)のオンエアでは、アニメーション監督の湯浅政明さんをゲストにお迎えしました。

湯浅さんの作品はほぼすべてチェックし、イラスト集はバイブルとして本棚の一番良いところに飾っているという川田。アイデアに困ると必ず見ているそうです。「湯浅さんの作品を見ていて思うのは、パレット、筆を持ち変えるみたいに、いろんな質感のアニメが同じ作品に出てくる。あれって最初から考えてのことなんですか?」と川田。

「意識はないんです。『マインド・ゲーム』のときはいろんな雑多な映像が混じってるなかで、芯だけ通ってるみたいな感じになればいいなって思ったんでんですけど…その後もずっとそう言われてるのは、あまり意識がないのかなって」(湯浅さん)

「無意識なんですか!?」と驚く川田ですが、「イメージシーンだと急に色が変わったりとか絵柄が変わったりとか、それも記憶なんで、やっぱり『曖昧なんだろうな』とか『もっと印象に近いんだろう』とか。アニメーションも印象ですけど、さらに記憶だと印象に近いんだろうなって感じだから、それをやっても良いんだろうなってやってるんですけど」と手法の考え方を語っていました。

湯浅さんの独創的なアイデアをCGで表現するときに、発注された方は困るのでは? という川田。「どうやって作ってるんですか? スタッフの方々は」と率直な疑問をぶつけました。

「とりあえず『こうやりたい』って言うと、考えてくれる(笑)。『これならできる』、『あぁ、そんなことできるんだ!』、ってそこでわかると『じゃあこういうの作ろう』って変えていけるんで。やれることがあるなら、そっちに乗っかって」と湯浅さん。

最初からムリだと諦めずに、実現するためのアイデアをいろいろ出し合いながら臨機応変に作っているのですね。スタッフのみなさんも優秀なようです。

そんな湯浅さんの作品「夜は短し歩けよ乙女」と「夜明け告げるルーのうた」のDVD・Blu-rayが10月18日(水)に同時発売されるのですが、現在も一部の劇場では上映中。「映画館で観ることを意識して作っている」とのことなので、まずはぜひ劇場で観てみてください!

さらに来年早々に、あの名作漫画「デビルマン」を湯浅さんがアニメーション化することが発表されました。「まさか自分がやるとは思ってなかった」と湯浅さん。子どもの頃に見た漫画の中で「もっとも衝撃を受けた漫画」でもあるそう。

「デビルマン」が湯浅ワールドではどう表現されるのか、とっても楽しみですね。さらにNetflixで製作されるので世界同時配信! 「たぶん、今までにないくらい自分の作品の中では見てもらえるカタチになると思うので、反響を楽しみにしています」(湯浅さん)

このほか、番組内コーナー「TDK DREAM PITCH」では、新進気鋭のベンチャー企業が“360度VR映像”のビジネスへ新提案。湯浅さんと川田がアドバイスをしました。

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【番組情報】
番組名:「INNOVATION WORLD」
放送日時:毎週金曜 22時-22時55分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/

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