美人DJ、Licaxxxが高校教師だったら…

【連載】やきそばかおるのEar!Ear!Ear!(vol.32)

「ラジオっ子あるある」の一つに、「お気に入りの番組の受付電話番号、もしくはFAX番号を何も見ずに言える」というのがあります。かくいう私も、20年以上前に頻繁にFAXを送っていた地元の放送局の受付番号を未だに覚えています。昭和っ子のラジオっ子ともなると、郵便番号と住所も覚えています。私もTBSラジオとニッポン放送の住所は憶えています。文化放送は四谷時代の住所を…(以下略。年代がバレる…)。

昨年10月にスタートした「SONAR MUSIC」(ナビゲーター:藤田琢己)で、水曜担当の日替わりパートナー(ミュージックレシーバー)を務めているDJのLicaxxxもラジオっ子。しかもJ-WAVEっ子です。「TOKIO HOT 100」(日曜 13時)内の「難問!奇問!? 逆電バスター!」で使われていた受付電話番号を何も見ずに言えるという筋金入りです。「SONAR MUSIC」の初回の放送では、挨拶がわりにJ-WAVEのナビゲーターのものまねをしていました。それを聴いて、たくさんのJ-WAVEっ子がニヤニヤしたことでしょう。「SONAR MUSIC」の水曜は24時5分を過ぎた頃に、ジョン・カビラならぬ“ジョン・リカビラ”が登場し、「~JK RADIO~TOKYO UNITED」でおなじみのヒューマン時報のまねが始まります。Licaxxxは「CLUB SONR」のコーナーでDJ MIXを披露していますが、その時はもちろん、ジョン・カビラのまねをしている時も実に幸せそうで、楽しい気持ちはラジオを通じても伝わってきます。

LicaxxxはDJのほかにビートメーカー、エディター、ライターなど多方面で活躍しています。今年は念願だった「FUJI ROCK FESTIVAL」にも出演しました。8月からは、さまざまなジャンルで活躍するトップランナーをお迎えする「JOURNAL STANDARD FIND ONE STYLE」(金曜 23時)のナビゲーターも務めていて、今、飛ぶ鳥を落とす勢いです。番組のスタートが決まった時は、SNSでも喜びを見せていました。LicaxxxがDJを始めたのは19歳頃、実はDJという言葉を知ったのはJ-WAVEがきっかけだったそうです。J-WAVEの番組をMDに録音して通学時にも聴いていたとか。確かに、容姿からしてJ-WAVEが似合いそうな雰囲気です。

私も実際にJ-WAVEにお邪魔することがありますが、「J-WAVEの局内のイメージは?」と聞かれたら「とにかく綺麗でオシャレ」と答えます。Suchmosの「STAY TUNE」や、DNCE の「GOOD DAY」のミュージックビデオの撮影に使われるのも納得です。森ビルの33階というこの上ない立地で、フロアの片隅でカフェを開いたら、確実に儲かりそうな雰囲気です(いや、冗談です)。

雰囲気といえば、昨年の春、南海キャンディーズの山里亮太さんが、J-WAVEの番組で、大学の同級生だった矢井田瞳さんと対談をしました。その収録をするため、山里さんがJ-WAVEに行った時のことを、自身のTBSラジオの番組で「とにかく高い場所にある!」「窓が大きくて景色が綺麗!」「局内にいる人が、ディーン・フジオカみたい!」と、感激したことを報告していました。確かに、私はいろいろなラジオ局を取材させてもらっていますが、東京タワー(バッチリ見える)もスカイツリー(ちょっとだけ見える)も両方見えるラジオ局は他にありません。初めてJ-WAVE に来たというカメラマンも「こんなにどこを撮っても絵になるラジオ局は他にない」と言っていたほどです。ディーン・フジオカがいるかどうかは…(お察しください)。

都会のど真ん中にあるラジオ局ですが、今年の5月には“33階 バッタミステリー”(私が命名しました)がありました。「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(月曜〜木曜 6時)の放送時間中に、なぜか、J-WAVEの外のガラスにバッタがへばりついている姿が発見され、番組で話題になったのです。その日のゲストだったシンガーソングライターの黒木渚さんも驚いて、思わず写真をツイッターにアップするほどでした。森ビルにはベランダのような場所はないのに、どうやって33階に上ってきたのか、真相は闇の中…ではなく、藪の中です(←バッタだけに)。

話が逸れてしまいましたが、すっかりJ-WAVEに溶け込んでいるLicaxxxの印象は、「アネゴ肌」「頭の回転が速い」「とにかく勉強家」です。「アネゴ肌」「頭の回転が速い」に関しては、「SONAR MUSIC」の水曜日を10分でも聴けば伝わってくると思います。「とにかく勉強家」に関しては、ご本人のブログからの情報で恐縮ですが、勉強や受験に関するファンからの質問に、一貫して「勉強が大事」と答えています。例えば、「大学生の時にやっておくべきことは?」との質問に「勉強!!!これはマジ。」と答え、「自分に自信をもつにはどうしたらいい?」との質問に「知識を身につけること」と回答しています。さらに、「安心して勉強ができる環境は幸せです」とも述べていました。綺麗事が一切感じられず、清々しさを感じます。Licaxxxが高校の先生だったら、全員を志望校に現役合格させそうな迫力です。のび太の家庭教師「リカえもん」として派遣されたら、自力で勉強させて100点をとらせそうです。また、音楽に関する「ミックスがうまくなるには?」という質問にも「人のミックスをたくさん聞くこと」と答えています。Licaxxxは「日々、勉強あるのみ」なのです。

余談ですが、好きな芸人さんは、全裸をお盆で隠しながら芸をする「アキラ100%」だそうです。一見、Licaxxxとかけ離れているように思いますが、お盆一枚で隠す「アキラ100%」の芸は、角度や体の動きなどを計算しつくされたものであり、芸の勉強に余念がないところに自分と共通な“何か”を感じているのかもしれません。

そんなLicaxxxと仲が良い友人の一人が、水曜日のカンパネラのコムアイです。以前にも触れたことがありますが、コムアイも大のJ-WAVEっ子で、子どもの頃から両親が運転する車の中で「GROOVE LINE」を聴いていたというJ-WAVE育ちです。Licaxxxとコムアイは出身大学まで同じです。ひょっとすると、子どもの頃からJ-WAVEを聴いて育つと慶応に入れるかもしれません…。(しまった、私は別のラジオ局を聴いていた)。

SONAR MUSIC http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
JOURNAL STANDARD FIND ONE STYLE http://www.j-wave.co.jp/original/findstyle/

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