姜尚中×箭内道彦、福島について語る

J-WAVEがいま注目するさまざまなトピックをお届けする日曜夜の番組「J-WAVE SELECTION」。毎月第3日曜は東日本大震災の被災地を訪れ、復興の現状をお伝えする「Hitachi Systems HEART TO HEART」(ナビゲーター:姜尚中)をお届けしています。6月18日のオンエアでは、ゲストにクリエイティブディレクターの箭内道彦さんをお招きし、福島の未来についてお話を伺いました。

箭内さんは復興支援ソングを作成するなど福島の復興支援に積極的に参加されています。また自身のラジオ番組で、59ヵ月かけて59市町村を回る企画も進行中で、今は39くらいまで行っているそう。そんな箭内さんは、現地の人の声を聞いて気がついたことがあるようです。

箭内:行った先々で、その村や町の自慢話や足りないものを伺ったりするんですが、皆さんおっしゃるのは「若い人に来てほしい」ということ。あと、若い人がうまく機能してる村や町っていうのは、上の世代の人とうまく刺激をしあっているんですよね。昔だったら「若いのは黙ってろ」ってことだったんですけど、震災があって、いろんなことがあって、若い人の意見に大人が乗っかっていくっていうのが面白いですよね。さらに若い人も大人から学んでいくんですよ。
:僕も女川町で同じようなも現象を見て、そこもまさしく成功してるんですよね。若い人に決定権を預けているところのほうがうまくいっている。
箭内:さらにそこだけで完結するんじゃなくて、姜さんが来たら姜さんの意見を聞くとか、自分たちでできないことは東京のデザイナーに汗をかいてもらうとか、そういうことができるようになるとすごく大きな力になると思います。

復興支援と言っても、地方によって事情も違います。同じ福島県でも町や村によっていろいろと違う。そういうときどうするか、箭内さんにお聞きすると、「わからないってお手上げになるのではなく、わかったようなつもりになるんでもなく…自分でもわかるところが半分くらいはあるだろう、自分にないものがここにある、っていうように丁寧に見ていくと、そんなに難しいことじゃないのかもと思いますし。『違う』ってことがお互いの前提になっていれば理解も進むんじゃないかと思っています」(箭内さん)

少しずつですが着実に復興に向かって歩みを進める福島。箭内さんの言うように、世代、地域を超えた協力があってこそ、復興は進んでいくのかもしれません。

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【番組情報】
番組名:「Hitachi Systems HEART TO HEART」
放送日時:毎月第3日曜日 22時-22時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/special/hearttoheart/

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