なぜ名前に流行りがあるの? 増える「しわしわネーム」

J-WAVEで放送中の番組「GOLD RUSH」(ナビゲーター:渡部建)のワンコーナー「CURIOUSCOPE」。3月17日(金)のオンエアでは、命名研究家の牧野恭仁雄さんをお迎えし、子どもの名前の流行について伺いました。

牧野さんは10万人以上の名付け相談を受け、100万を超える名前の候補にコメントしてきた、“命名の第一人者”です。牧野さんによれば、最近は「しわしわネーム」が増えているそう。これは歴史を感じさせる古い漢字を使った名前のことで、キラキラネームのブームが頭打ちになり、その反動となって登場したそう。また、日本という国に誇りを持つようになり、歴史や伝統に魅力を感じる人が増えてきているという背景もあるのだとか。

牧野さんによれば、昭和50年代までは文字の意味から考える名付けが多かったそうですが、この頃を境に、音やイメージから名付けるスタイルに大きく方向転換。その理由は昭和30年代にテレビが登場し、音と映像の中で育った子どもたちが親になる時代だったからだそうです。

ちなみに、名前は“その時代に足りなかったもの”が流行として字に表れることが多いとか。例えば戦前の貧しかった時代は「金」「冨」という字がよく使われ、子どもの死亡率が高かった時代は、「千代」「寿」という字が流行ったそう。昭和初期から昭和30年頃までは食糧難だったため、「実」「茂」「豊」など、収穫を表す字が使われ、平成に入ると、自然と接することが少なくなったことや環境破壊への心配から「海」「空」「星」「太陽」のように、自然界に関する字が使われるようになったといいます。

現在は、「ゆうと」「たくと」「けんと」など、“と”で終わる男の子の名前が人気のようで、これについては「音の好み」で使われていると牧野さん。漢字は圧倒的に“斗”という字があてられており、この理由を「もしかすると『北斗の拳』が影響しているのではないでしょうか…」と分析していました。これを聞いた渡部は「北斗の拳って字面がかっこいいですもんね」と納得の様子。

最後に牧野さんは、親が子どもに名前を付けるとき、注意すべきポイントは二つあると話しました。

一つは、世間に振り回されず自分の本音や好みで名付ける「真実の名付け」。もう一つは、子どもと交わる人に迷惑をかけない「正しい名付け」。具体的には、きちんと読める、男女を間違われない、からかわれない、電話など口頭で説明できる、活字に変換できる、聞き取れる…などが挙げられるそうです。命名で迷っている方は、一生に関わる重要な選択ですので、ぜひ参考に!

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【番組情報】
番組名:「GOLD RUSH」
放送日時:毎週金曜 16時30分-20時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/

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