佐藤オオキが考える「美味しそうなデザイン」とは?

J-WAVEで放送中の番組「SEIBU SOGO CREADIO」(ナビゲーター:佐藤オオキ・クリス智子)。“デザイン”を“音”で楽しむこの番組。2月19日(日)のオンエアでは、デザインの勉強をしているリスナーからの相談に答えました。

デザインを学んで2年目になるというその方は、以前、学校でお菓子のパッケージデザインを作る課題があったそうです。20代の女性がターゲットのチョコレートで…など具体的な設定が決められたその課題に頑張って取り組み、自信もあったそうですが、教授から「デザインはいいけど美味しそうじゃないな」と評され落ち込んだのだとか。それ以来、「美味しそうなデザイン」ということがよくわからず悩んでいるため、「オオキさんがお菓子のパッケージに求めることは何だろう?」と相談メールを送ったとのことでした。

「これはおもしろいですね」と興味を示しながらも「間違いないこととしては、先生の言うことは気にしなくていいですよね」と佐藤(笑)。これはクリスによれば、この番組のゲストに登場した方は学校で理解されてこなかった人たちが多かったし、落ち込むことはないということのようですが、それはともかく、“美味しそうなデザイン”も大事ではあるため、相談に答えることに。

佐藤は、パッケージデザインには“二段落ち”が必要だと思っているそうです。

「まずは注目させられないとダメなんですよね。お店でパッと、埋もれずに浮き上がって(心を)掴めるかが大事であって。掴んでから瞬時に『美味しそう』に転換しなきゃいけないので、『美味しそう』だけでも多分売れないような気がします」(佐藤)

クリスは佐藤の考えには同意しながら、「紙質にこだわってほしい」と持論を展開。丁寧に包んであるよりも、素敵な紙にくしゃくしゃっと包んであるものも美味しそうに見えることもあるそうです。これには佐藤も、味のあるラーメン屋さんが美味しそうに見えることを例に挙げ「清潔にしすぎるとダメなときってある」と同調していました。

また、佐藤によると、色も大事だそうです。ファストフードは「温かくて熱々で美味しそう」と見えるように赤やオレンジなど暖色を使うことが多いそうです。それを踏まえて「うまく裏をかく」ことも大事としつつも、これに関しては、たとえば佐藤の会社では先日のバレンタンデーにみんなが裏をかきすぎて、おせんべいなどチョコレート以外のお菓子ばかりが飛び交い、「バレンタインだかなんだかわかんない」「普通にチョコレート食べたい」と思ったそうです(笑)。

最後に「パッケージを開けて食べるまでの数秒間をどうデザインするか。そのプロセスをどう楽しむかも、デザインする上で重要ですよね」とメッセージを送っていた佐藤。こんな話をしていたら佐藤のデザイン欲に火がついたようで「またデザインしたくなっちゃいますね。いやー、デザインしたい」と職業病のような衝動を明かしてクリスを笑わせていました。

さて、次回26日(日)の放送では、彫刻の概念を塗り替える新たな表現を生み続ける小谷元彦さんをゲストにお迎えします。現代美術家・小谷さんと、デザイナー・佐藤、世界が注目するふたりからいったいどんな話が飛び出すのでしょうか。どうぞお聞き逃しなく♪

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【番組情報】
番組名:「SEIBU SOGO CREADIO」
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/creadio/

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