ストーンズにも影響! シカゴ・ブルースの魅力を探る

J-WAVEで放送中の番組「American Airlines MUSIC FLIGHT」。(ナビゲーター:サッシャ)。1月28日(土)の放送では「シカゴ・ブルース」を特集。その魅力をギタリストで文筆家の小出斉さんに伺いました。

さまざまなジャンルの音楽を豊かに育んできたアメリカの都市シカゴ。1950年に誕生したレーベル「チェス・レコード」は、シカゴ・ブルースの名曲や、ブルース・シンガーたちを次々と輩出しました。その黄金時代は、映画「キャデラック・レコード」でも描かれましたが、中心人物として登場するのが、マディ・ウォーターズです。

南部のプランテーションで働きながら、地元のパーティなどで演奏していたマディは、たまたま訪れていた民俗学者、アラン・ロマックスに発掘されます。アラン・ロマックスは当初、伝説のブルースマンだったロバート・ジョンソンの音をアメリカ議会図書館の資料として録音するためにやって来ていたようですが、マディは、このレコーディングをきっかけにシカゴを目指すことになり、その後の活動がシカゴ・ブルースに大きな影響を与えます。

また、マディは、あのローリング・ストーンズにも大きな影響を与えていたのです。

最新アルバムがブルースのカバーアルバムであると発表したローリング・ストーンズ。実は、ミック・ジャガーとキース・リチャードが駅でばったりと再会し、意気投合、バンドを結成することになるきっかけが「チェス・レコード」のレコード。バンド名自体もまたマディ・ウォーターズの曲に由来します。そんなストーンズの最新アルバムで4曲も取り上げたのが、マディのバンドメンバー、天才ハーピストのリトル・ウォルターです。R&Bチャートに2曲のナンバーワンヒットを持つ彼は、マディ以上に人気があったそうです。

「チェス・レコード」には、ウィリー・ディクソンという名ソングライターもいました。生活の不満などを歌う典型的なブルースソングから、大人の色気のあるラブソングへイメージチェンジすることにも成功し、ブルースという音楽の幅を広げました。

1983年にこの世を去ったマディ・ウォーターズ。翌年からスタートしたシカゴ・ブルース・フェスティバルは、今年も6月に、3日間にわたり行われる予定です。シカゴはブルースにとって象徴的な街。観光客も含め何十万人もの人が訪れ、毎年賑わいを見せています。

最後に、小出さんにシカゴ・ブルースの魅力を伺いました。「飾らない、ストレートな音楽であること。特にシカゴ・ブルースは、南部の泥臭さも持ちながら都会のシャープさや、ストリートなバンドサウンドも持っていて、その組み合わせがいい。シカゴで発展したシャッフルビートの気持ち良さが最高です」と語ってくれました!

同番組サイトでは、この日のプレイリストを掲載。一部の曲には、世界的DJジャイルス・ピーターソンのコメントもありますので、ストーンズファンもぜひ一度、シカゴ・ブルースにふれてみてください♪

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【番組情報】
番組名:「American Airlines MUSIC FLIGHT」
放送日時:毎週土曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/musicflight/

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