居心地良い島々、カリブ「グアドループ」に伝わる音楽

zJ-WAVEで放送中の番組「American Airlines MUSIC FLIGHT」。(ナビゲーター:サッシャ)。1月14日(土)の放送は、カリブ海に浮かぶ諸島「グアドループ」を舞台にお届けし、ゲストにジャズギタリストの小沼ようすけさんをお迎えしました。

グアドループは、フランスの海外県で、アメリカでいうハワイ島のような存在です。小沼さんは昨年はじめてここを訪れたといい、その印象について「人々は柔らかい。ほかのカリブの島々とは異なり、フランス人という意識もありつつグアドループ人という感覚もある、独特の文化で日本人には少し理解が難しい。ただ、行ってみると食べ物も美味しくて、風や気候も気持ち良い、自然も多く、居心地が良い国」と話していました。

そんなグアドループでは、毎週日曜日に、この地域のリズムである「グオッカ」のお祭りを開催するほど、トラディショナルなドラムのリズムが根付いています。「グオッカ(Gwo ka)」の「Ka」とは、太鼓を中心に繰り出す民族音楽リズムのこと。この「Ka」には基本的に7つのリズムがあり、一つ一つに名前や意味が込められています。例えばリズムの種類「トゥーンブラック」には「幸せ、愛」、「カランジャ」なら「悲しみ」、「メンデ」は「逃避とパーティ」などです。

そんなグオッカにジャズを取り入れた音楽が、「クレオールジャズ」です。グオッカのリズムにジャズ、さらには歌やアフリカ的な要素などを融合し、これらが全部ミックスされたサウンドだそうで、小沼さんも「まだまだミステリアスな要素がある」と語っていました。

グアドループと、そこに昔から伝わる音楽の魅力について、小沼さんは次のように教えてくれました。

「グアドループは、奴隷で連れて来られた人々が言葉も通じないままコミュニケーションをとって、独自の発展を遂げた地域。だから同じカリブでも、ジャマイカやキューバのようにポピュラーに世界へ広まっていっていないんです。グアドループは独特に育った感じがあって、歴史は古いけどすごく新しいというか、最近になってようやくジャズとミックスして、というのも魅力的だし、日本にもまだ全然入ってきてないし、非常に面白い」

さらに番組後半では、小沼さんが実際にグアドループに訪れた際の、音楽学校でのエピソードや、「宝物」と語る音楽の未来などについても語りました。

そして、世界的DJジャイルス・ピーターソンが、自身にとってクレオールな曲として選んだのは、Swanha Desvarieux「Nou Ke Sa Inmew-Nou Ke Sa Enmew」、Exile House「We The Youth」という2曲! もちろん小沼さんも、グアドループの伝統的なリズム、グオッカを追求したアルバムをリリースしていますので、こちらもぜひチェックしてみてください♪

次回21日(土)は、アメリカ・LAへ。チカーノミュージックの魅力をお送りしますので、お楽しみに。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「American Airlines MUSIC FLIGHT」
放送日時:毎週土曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/musicflight/

関連記事