ALS患者ながらも活躍の場を広げる、DJ福井研一

J-WAVEで放送中の番組「WITH」。この番組は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と闘病しながら、“NO LIMIT, YOUR LIFE.”というスローガンを掲げて活動している武藤将胤がお送りしています。1月13日(金)のオンエアでは、ALSと診断されながらも武藤と同じくラジオパーソナリティや、クラブDJとして活動している、福井研一さんをゲストにお迎えしました。

「福井さんとはALSという病気と闘っている共通点だけではなく、ラジオも音楽好きも、本当につながる部分が大きくて、最初会ったときびっくりしました」と武藤。福井さんもその出会いを「奇跡」と感じたそうです。

福井さんがALSと診断されたのは、“普通のサラリーマン”として働いていたときだったそう。「最初の症状をどんどん調べてみて、やっぱり行き着くのはALSなんだよね。『まぁそんなことは…』とも思いつつも、頭の中では70%くらい…」と福井さん。それでも実際にALSと告知され、「やっぱり目の前が真っ暗になった」とおっしゃいます。しかし…

「ただ他方で…不謹慎かもしれないけど、言われた瞬間に『ヤべぇ、病気じゃん。ということは、今のこのサラリーマン生活から解放されるんじゃねぇかな』みたいな(笑)」と福井さん。武藤は「『なんで俺らなんだろう』と思ったと思うんですけど、でもねぇ、ポジティブに捉えるしかないですよね」と共感。福井さんは「くよくよしたってはじまらない!」ともおっしゃいます。だからこそ、二人共こうして、現在も精力的な活動ができているのでしょうね。

そんな福井さんが今、日常において一番困ることはどんなことでしょうか。「こんなにパラリンピック、オリンピックって言っているにも関わらず、バリアフリーってあんまりないんですよ。そこが一番。これを聞いている鉄道関係者の方がいたら、地下鉄とか地上の電車もそうなんだけど、上りエスカレーターより下りエスカレーターを多くしないと」と訴えます。

エスカレーターでは、上りよりも下りの方が足に負担が掛かるそうで、武藤も「下りの方が怖い」といいます。“病気の方にしかわからない怖さ”がたくさんあるので、今後もそういった方々の声を積極的に取り入れてもらいたいですね。

また、ALS以外でもすごく共通点の多い、武藤と福井さん。特に二人共ロックが大好きということで、好きなバンドについても盛り上がりました。

最後に福井さんに、番組のテーマでもある「人生に限界なんてない」と感じる瞬間をお聞きすると、「そもそも『限界だ』っていうこと自体、考えたことない。だから限界ってないんだよ、『これは無理』ってあんまり思わないもん。成功する確率があるならトライした方がいい」という熱い言葉をいただきました。

ラジオ・音楽DJなど、2017年もますます精力的な福井さんの活動に要注目ですね!

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【番組情報】
番組名:「WITH」
放送日時:毎週金曜 26時30分-27時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/dc4/

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