ノーベル賞よりも他を優先したボブ・ディランの心境は

J-WAVEで放送中の番組「OTHERS」(ナビゲーター:ふかわりょう)のワンコーナー「VISIONARY」。12月17日(土)のオンエアでは、大宮エリーさん、モーリー・ロバートソンさんとともにリスナーからの電話相談に答えました。

「ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランは連絡を取れなかったり他の用事を優先しましたが、どう思いますか?」と、リスナーからは相談というよりも質問が。

これについてモーリーさんは「多分、ボブ・ディランさんの心の中で葛藤が起きていて…ノーベル賞なんかを受けると、自分が教科書のような存在になって、せっかく世界に反対を唱えて変化をもたらしていたのに、世界を維持する側の力になるのが嫌だって気持ちかな」と予想を含めて回答。これを聞き、ふかわは「はぁー!!」と大きく感心し、「ロックの根底が覆ってしまうという思いが?」と相槌を打つと、「これでロックを墓に埋めていいのかっていうことを悩んでいるんじゃない?」とモーリーさん。ふかわはさらに大きく感心していました。

続けて、ふかわからモーリーさんに「賞を授ける側がボブ・ディランを選んだことについては、どう思いますか?」と質問。これに対してモーリーさんは「多様性や社会の寛容性が失われること、お金持ちや権力者に富や権力が集中することへの懸念があるのでは?」と回答。最近の各国の政策に対してファシズムのように感じたノーベル賞の選考委員たちが「世界にメッセージを送らないと…」「ロックンロールそのものに文学賞を与えよう!」「ボブ・ディランだ!」となったのでは…と考えを明かしてくれました。

ちなみに大宮さんはテレビなどで報道を観ていて、ずっと連絡がつながらなかったボブ・ディランが「言葉が見つからなかった」と理由を述べていたことについて「言い訳がキュート」と思っていたそうで、「仕事でも言い訳に使えるな」と感じていたそうです(笑)。

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【番組情報】
番組名:「OTHERS」
放送日時:毎週土曜 22時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/others/index.html

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