J-WAVEで放送中の番組「ZAPPA」(金曜ナビゲーター:山中タイキ)。12月9日(金)のオンエアでは、東京国立近代美術館フィルムセンターで開催中の「戦後ドイツの映画ポスター」展をピックアップしました。
1950年代後半から1990年までに、ドイツで制作された映画ポスターが並んでいる展覧会。展示がベルリンの壁の写真を挟んで「西ドイツ」と「東ドイツ」の2つに分かれており、その時代の社会情勢がポスターのデザインに色濃く反映されています。
西ドイツと東ドイツ、政治的にも、社会的にも、そして文化的にも異なっていた2つの国。この展示で、映画ポスターでも西と東の違いを見ることができるそうです。
西ドイツは、戦後すぐに大衆向けの映画が盛り上がる一方で、それに反発するように国内外のアート系の映画を扱う配給会社が登場し、そのことにより自由で前衛的なデザインの映画ポスターが増えていきます。そんな背景からバラエティに富んだ西ドイツのポスターですが、次第に分かりやすい表現が主流になっていったため、アート系の配給会社が衰退してしまい、70年代以降、アート系のポスターが減少。
一方、東ドイツでは、国営の映画会社が全ての配給を行っており、映画マーケットでの商業的な競争がなかったため、映画ポスターは自由にデザインできたそうです。東ドイツのデザインは、西ドイツに比べてあまり派手ではないものの、競争によって衰退することなくポスターのアート性は保たれました。
山中も「経済や社会における自由と、芸術や表現における自由は必ずしも比例しないんですね。展覧会に行くまでは、こんなことを映画ポスターから感じることができるとは思わなかった」と展覧会を見た感想を語っていました。
手書きのイラストレーションや写真、タイポグラフィを駆使して当時のアート性の高いドイツの映画ポスターを見れる機会は非常に珍しく、デザイナーごとにポスターが展示されているので、それぞれの独自性なども楽しむことができます。「戦後ドイツの映画ポスター」展は、来年2017年の1月29日まで開催です。
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【番組情報】
番組名:「ZAPPA」
放送日時:毎日 5時ー6時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/zappa/
1950年代後半から1990年までに、ドイツで制作された映画ポスターが並んでいる展覧会。展示がベルリンの壁の写真を挟んで「西ドイツ」と「東ドイツ」の2つに分かれており、その時代の社会情勢がポスターのデザインに色濃く反映されています。
西ドイツと東ドイツ、政治的にも、社会的にも、そして文化的にも異なっていた2つの国。この展示で、映画ポスターでも西と東の違いを見ることができるそうです。
西ドイツは、戦後すぐに大衆向けの映画が盛り上がる一方で、それに反発するように国内外のアート系の映画を扱う配給会社が登場し、そのことにより自由で前衛的なデザインの映画ポスターが増えていきます。そんな背景からバラエティに富んだ西ドイツのポスターですが、次第に分かりやすい表現が主流になっていったため、アート系の配給会社が衰退してしまい、70年代以降、アート系のポスターが減少。
一方、東ドイツでは、国営の映画会社が全ての配給を行っており、映画マーケットでの商業的な競争がなかったため、映画ポスターは自由にデザインできたそうです。東ドイツのデザインは、西ドイツに比べてあまり派手ではないものの、競争によって衰退することなくポスターのアート性は保たれました。
山中も「経済や社会における自由と、芸術や表現における自由は必ずしも比例しないんですね。展覧会に行くまでは、こんなことを映画ポスターから感じることができるとは思わなかった」と展覧会を見た感想を語っていました。
手書きのイラストレーションや写真、タイポグラフィを駆使して当時のアート性の高いドイツの映画ポスターを見れる機会は非常に珍しく、デザイナーごとにポスターが展示されているので、それぞれの独自性なども楽しむことができます。「戦後ドイツの映画ポスター」展は、来年2017年の1月29日まで開催です。
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【番組情報】
番組名:「ZAPPA」
放送日時:毎日 5時ー6時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/zappa/