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尾崎豊の息子、尾崎裕哉 「2世としての生き方」語る

尾崎豊の息子、尾崎裕哉 「2世としての生き方」語る

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「RADIOFAST」(ナビゲーター:安藤桃子)。11月11日(金)のオンエアでは、“2世”をテーマにお届けしました。

このテーマについて、「私も、奥田瑛二と安藤和津の娘ということで、2世と言われることもありますが…」と安藤。著名な親を持つことで、幼い頃から感じてきた葛藤など“2世”としての生き方について、尾崎豊さんを父に持つ、シンガー・ソングライターの尾崎裕哉さんにお話を伺いました。

2歳のときに尾崎豊さんが亡くなられて、15歳までアメリカで過ごしたという裕哉さん。その後、日本に帰国すると、アメリカでは感じることがなかった周囲からの好奇の目を感じることに。「自分を見ているのか、父親の息子であることを見ているのか、わからなくなって…」高校・大学時代を過ごしてきたとのこと。そんな状況も、大切な友達が周りにできることで、「ある種の諦めが生まれていたっていうか」と、父親の存在を割り切って受け入れることができたのだとか。

また現在では、シンガー・ソングライターとして活動する裕哉さんですが、音楽活動の中でも、2世としての恩恵と葛藤に悩んできたそうです。「自分だけだったらそれだけのメディア力はないし」と言い切る裕哉さん。“2世”であることで、ライブにお客さんは集まるものの、父親と比べてしまうことで曲を作ることができず、悩む時期が続いていたそうです。しかし、ここ最近では自分の曲が書けるようになったことで、父親の存在を受け入れるだけの器ができたのだそう。

これに対し安藤は、裕哉さんとは反対の体験をしてきたのだとか。小学校で良いことをすれば、「両親が有名人だから特殊な教育を受けているんだ」と言われ、逆に悪いことをすれば、「両親が特殊だからそうなっちゃうのよ」と言われてきたのだそう。それでその後に、2世であることを知らない環境を求め、海外に留学を決意。境遇は違えど、2世として近い感覚にある裕哉さんに、安藤は共感している様子でした。

そんな裕哉さんが、どのように自身と向き合ってきたかを語りました。

「もう自分は“2世”なんだということは最初から受け入れていました。でも、“2世”だからこそ何ができるか、あるいは何をするべきなのかというところを考えていくというのが、自分に与えられた宿命であり、テーマなんだと。こういう星の下に生まれたからこそできることもあるし。

音楽を職業にするって、やっぱりなかなかできないことじゃないですか? そこは、父親のおかげで道筋というのは他の人より可能性はあるから、それは2世だから、なんですよね。それを否定するつもりもないし、父親のようになりたいとも思っていたし。『自分は2世なんだ』って思うところがあったから、今の自分があるというか。そこはなんか、あんまり変えるつもりもなかったです」(裕哉さん)

最後に安藤は、最近子育てをする中で「不思議なことがあった」とエピソードを披露。赤ちゃんにお乳をあげていたところ、ふと自分がお乳を飲んでいた頃の感覚や臭いが蘇ってきたそうで、「ああ、私、この親を選んで生まれてきたって思い出したんですよね」と、親から与えられたと思っていた自分の命が、実は自分自身で選び取ったものなのだと感じたそうです。

「結局、みんな“2世”なんですよね。どんな人も親がいて、爺ちゃん婆ちゃんがいて、先祖がいて、今ここにいると。だから、良いも悪いも受け継ぐんですよね」と感慨深い様子の安藤でした。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聞き直せます。

【番組情報】
番組名:「RADIOFAST」
放送日時:毎週金曜 24時-24時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiofast/pc/

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