そこまでやる!?「歩きスマホ」対策で地面に赤信号

J-WAVE金曜朝6時からの番組「〜JK RADIO〜TOKYO UNITED」(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「FEATURE FOCUS」。このコーナーでは、日本、そして世界で進行形のニュースの当事者、もしくはその事情通に電話をつなぎます。7月1日のオンエアでは、「歩きスマホ」のニュースをピックアップしました。

今、まさかこの記事を歩きスマホしながら見ていませんよね…? 先週末、女子高校生が電車のホームでスマートフォンの使用が原因と思われる、電車との接触事故でケガをしたというニュースがありました。歩きスマホは命に関わります。本当に危険ですのでお気をつけください!

世界でも「歩きスマホ」が深刻な問題になっています。ドイツ南部の街、アウグスブルクで、イヤホンをつけて歩きながらスマートフォンを使用していた15歳の女の子が、路面電車に轢かれて亡くなるという痛ましい事故が起きました。

これを受けアウグスブルク市は、下を向いていても信号の赤がわかるように、路面に赤信号のLED灯を埋め込む対策に乗り出したそうです。そこで、同市の交通局でカスタマーサービスを取り仕切るマイケル・ネスラー博士に、詳しくお話を伺いました。歩きスマホが原因の事故はドイツでも多いのでしょうか?

「そうなんです。アウグスブルグでも事故がありましたし、ミュンヘンでも人が亡くなる事故がありました。アウグスブルグの路面電車は、道路と同じ場所を走り、踏切や遮断機もありません」(マイケルさん、以下同)

道路には信号機しかないということで、スマホを使いながら歩く人に前方への注意を促し、電車が走ってくる道路内に入らないようにさせる必要があるそうなのです。

そこで「電車が通る路面で、人の往来が多いところには“床照明”のように、LEDを埋め込みました」とのこと。スマホを使って下を向いている歩行者が、前方の赤信号に気づかなくとも、電車がやってくることに気づき足を止めてもらう、という対策だそうです。直径12センチほどの照明を道路に埋め込み、電車が近づくと赤信号のように「赤に点灯」するとのこと。

市民の反応については「多くの方から賛辞をいただいています。もちろん中には、『歩きながらスマホを使っている人が自分の不注意で事故を起こしているので、自己責任だ』という厳しい声もあります」。しかし、交通サービスを提供する市としては、どんな事情があっても人が電車との接触事故を起こすのは避けたいですよね。

現在は、スマホを使う若者の歩行者が多い教育機関の近くで、路面電車が走る路面に設置されているということなのですが、最近では若者に限らず、高齢者もスマホを使っています。そうなると、どんなところに設置するのが良いのか…予算的な問題もあり、悩ましいところなのだそうです。

また、「新聞、ニュースサイトなどに取り上げられることにより、国外からも問い合わせが来ています」とマイケルさん。スマホは世界的に普及していますから、同じ課題を抱えている国はたくさんあるそうです。マイケルさんは「他でも導入して効果が出れば良い」と話します。

みなさん、「歩きスマホ」は危険ですので控えてくださいね!

【関連サイト】
「〜JK RADIO〜TOKYO UNITED」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/

PCやスマホで腕が太る!?ながらエクササイズで解消(2016年06月17日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/06/pc.html

車がスマホ化? アップデートで機能を追加する「モデル3」(2016年04月07日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/post-1333.html

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