J-WAVE月曜-木曜の11時30分からの番組「BEAT PLANET」(ナビゲーター:サッシャ)。7月5日(火)のオンエアには、ジャパニーズ・メタルのレジェンドバンド、LOUDNESSからボーカルの二井原実さんが登場しました!
LOUDNESSといえば、日本が誇る世界で最も知られているバンドのひとつで、結成35周年。「あらためて『35周年』って言われてビックリしました(笑)」という二井原さんですが、LOUDNESSが世界進出を果たした80年代は、今と比べて大変な海外事情がいろいろとあったという話題に。
二井原:あの頃は1ドル270円の時代でしたから。マクドナルドのハンバーガーってこんなに高いのかと思って(笑)。朝ごはんでお金がなくなるっていう。
サッシャ:全ての価値が3倍ぐらいだったんですね! しかも、インターネットがない時代に口コミで広まっていったわけですよね?
二井原:カルフォルニアに、アンダーグラウンドのメタルのシンジケートがあって、その人たちが熱心に応援してくれたんですよ。「ぜひカルフォルニアに来てくれ」と言われて、マネージャーとメンバーと5人で行ってきたんです。
世界進出を果たした背景には、ギターの高崎晃さんが、最初から世界に通用するバンドにしたいという思いがあったそうです。
二井原:僕はスカウトで入ったんだけど、ギターの高崎晃に初めて会った時に「世界に通用するバンドにしたいんだ」ってアツく語っていて、その頃は「何を言ってるんだ」みたいに思っていたんです。
というのも、当時は、テクノポップが全盛だったとか。
二井原:ヘビーメタルという言葉はまだ一般的ではなくて、ハードロックと言われていて「ハードロックはもうダメなんじゃない?」っていう雰囲気でしたから。
サッシャ:その後、ヨーロッパツアーなどが始まって現地に行くと「こんなに知ってる人がいるの?」と驚いたのでは?
二井原:ヨーロッパではメタルの新しいムーブメントが起こっていて。彼らが欧米以外でどんなメタルバンドがあるのかすごく調べていたんです。「どうやら日本にもメタルバンドがあるらしいぞ」と。それで話題になり始めたんですね。
サッシャ:当時は日本でもそんなに大きなコンサートホールすらない時代、アメリカのコンサートは規模が大きかったのではないですか?
二井原:当時のツアーマネージャーは、ここまで大規模のコンサートを日本でやろうとしたら、準備に3日はかかるって言ってたんだけど、それをアメリカの人たちは半日でやっちゃうの。つまり、彼らは80年代で既にエンターテインメントのノウハウを知ってたんです。
サッシャ:ノウハウの中で、国内に持ち帰ったのも多かったとか。
二井原:PAや照明などライブの演出の機械で、日本にはまだなかったものを、アメリカからかなり買ってきましたね。今まで日本で使われていなかった照明なども、僕らが初めて使ったんです。
まさにレジェンドならではの話がたくさん飛び出しました。LOUDNESSは7月6日(水)にニューアルバム「SAMSARA FLIGHT~輪廻飛翔」を発売。初期3枚の中から選んだセルフカバーです。
二井原:初めてLOUDNESSというバンドを世界に知ってもらったのが、この頃のアルバムだったので。でも80年代の日本のレコーディング技術では、ロックをどうやって録音するのか分からなかったんですよね。
サッシャ:そうなんですか!
二井原:エンジニアも相当苦労してて。今から聴くとちょっと、ショボい…っていうとアレですけど、今のデモテープ位のサウンドクオリティなんですけど、でも楽曲はやっぱりアイデアも面白くて。昨年、35年前の曲をやり直したんだけど全然古さも感じなくて…。「いやぁ恐るべし天才的なバンドだ」と、自画自賛しちゃいました(笑)。やっぱり、高崎晃っていうギタリストが、かなりド肝を抜いてたんだよね。
サッシャ:当時はレコーディング技術が発展途上だったものを、最新技術でもう一度レコーディングしてみていかがでした?
二井原:「あそこをこうしたかった」と昔思ってた部分が全部クリアになったんで、明日死んでも僕は後悔ないです(笑)。
まさに、35年前にやりたかったことの完成形です。みなさんもぜひ聴いてみてくださいね!
【関連サイト】
「BEAT PLANET」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/beatplanet/
沖縄出身19歳のAnly 子守唄はハードなロックだった!(2016年06月28日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/06/19anly.html
クリス・ペプラーが“TOKIO上半期を象徴する5曲”をズバリ厳選!(2016年06月15日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/06/tokio5.html
LOUDNESSといえば、日本が誇る世界で最も知られているバンドのひとつで、結成35周年。「あらためて『35周年』って言われてビックリしました(笑)」という二井原さんですが、LOUDNESSが世界進出を果たした80年代は、今と比べて大変な海外事情がいろいろとあったという話題に。
二井原:あの頃は1ドル270円の時代でしたから。マクドナルドのハンバーガーってこんなに高いのかと思って(笑)。朝ごはんでお金がなくなるっていう。
サッシャ:全ての価値が3倍ぐらいだったんですね! しかも、インターネットがない時代に口コミで広まっていったわけですよね?
二井原:カルフォルニアに、アンダーグラウンドのメタルのシンジケートがあって、その人たちが熱心に応援してくれたんですよ。「ぜひカルフォルニアに来てくれ」と言われて、マネージャーとメンバーと5人で行ってきたんです。
世界進出を果たした背景には、ギターの高崎晃さんが、最初から世界に通用するバンドにしたいという思いがあったそうです。
二井原:僕はスカウトで入ったんだけど、ギターの高崎晃に初めて会った時に「世界に通用するバンドにしたいんだ」ってアツく語っていて、その頃は「何を言ってるんだ」みたいに思っていたんです。
というのも、当時は、テクノポップが全盛だったとか。
二井原:ヘビーメタルという言葉はまだ一般的ではなくて、ハードロックと言われていて「ハードロックはもうダメなんじゃない?」っていう雰囲気でしたから。
サッシャ:その後、ヨーロッパツアーなどが始まって現地に行くと「こんなに知ってる人がいるの?」と驚いたのでは?
二井原:ヨーロッパではメタルの新しいムーブメントが起こっていて。彼らが欧米以外でどんなメタルバンドがあるのかすごく調べていたんです。「どうやら日本にもメタルバンドがあるらしいぞ」と。それで話題になり始めたんですね。
サッシャ:当時は日本でもそんなに大きなコンサートホールすらない時代、アメリカのコンサートは規模が大きかったのではないですか?
二井原:当時のツアーマネージャーは、ここまで大規模のコンサートを日本でやろうとしたら、準備に3日はかかるって言ってたんだけど、それをアメリカの人たちは半日でやっちゃうの。つまり、彼らは80年代で既にエンターテインメントのノウハウを知ってたんです。
サッシャ:ノウハウの中で、国内に持ち帰ったのも多かったとか。
二井原:PAや照明などライブの演出の機械で、日本にはまだなかったものを、アメリカからかなり買ってきましたね。今まで日本で使われていなかった照明なども、僕らが初めて使ったんです。
まさにレジェンドならではの話がたくさん飛び出しました。LOUDNESSは7月6日(水)にニューアルバム「SAMSARA FLIGHT~輪廻飛翔」を発売。初期3枚の中から選んだセルフカバーです。
二井原:初めてLOUDNESSというバンドを世界に知ってもらったのが、この頃のアルバムだったので。でも80年代の日本のレコーディング技術では、ロックをどうやって録音するのか分からなかったんですよね。
サッシャ:そうなんですか!
二井原:エンジニアも相当苦労してて。今から聴くとちょっと、ショボい…っていうとアレですけど、今のデモテープ位のサウンドクオリティなんですけど、でも楽曲はやっぱりアイデアも面白くて。昨年、35年前の曲をやり直したんだけど全然古さも感じなくて…。「いやぁ恐るべし天才的なバンドだ」と、自画自賛しちゃいました(笑)。やっぱり、高崎晃っていうギタリストが、かなりド肝を抜いてたんだよね。
サッシャ:当時はレコーディング技術が発展途上だったものを、最新技術でもう一度レコーディングしてみていかがでした?
二井原:「あそこをこうしたかった」と昔思ってた部分が全部クリアになったんで、明日死んでも僕は後悔ないです(笑)。
まさに、35年前にやりたかったことの完成形です。みなさんもぜひ聴いてみてくださいね!
【関連サイト】
「BEAT PLANET」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/beatplanet/
沖縄出身19歳のAnly 子守唄はハードなロックだった!(2016年06月28日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/06/19anly.html
クリス・ペプラーが“TOKIO上半期を象徴する5曲”をズバリ厳選!(2016年06月15日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/06/tokio5.html
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