有機圃場で作られた梅は「ウサギもわかるおいしさ」

J-WAVE金曜11時30分からの番組「PARADISO」(ナビゲーター:板井麻衣子)のワンコーナー「CHOYA NATURAL FEEL」。6月10日は“梅酒の日”。梅雨に入る前のこの時期から梅酒の原料となる青梅の収穫がピークを迎えることや、梅酒を飲んで夏を元気に乗り切ってほしいということから制定されたのだとか。

ということで、6月10日のオンエアでは、板井麻衣子自ら収穫時期を迎えた梅を求めて和歌山県、田辺市に取材へ行った様子をお届けしました。

まずは、和歌山県田辺市にある梅の有機圃場。JA紀南「田辺印の会」会長の前田謙さんにお話を伺いました。

「有機」の認定を受けているということで、化学農薬、化学肥料は一切使わず、重曹や食酢などを使用しているそう。以前は一般栽培だったそうですが、有機の農場に変わってから何か変化があったのか聞いてみると…

「1年目からクモの巣が多くなりました。ウサギなんかもやってきて梅を食べるんですが、以前とはかじり方が違いますね。私の思い違いかもわからないですけど、やっぱり動物も味を知っているのかなと思います」(前田さん)

有機圃場にするには準備期間が2年。3年目に収穫されたものから、ようやく「有機」と認定された梅が出荷できるということなのですが、毎年天候にも左右され、時間も手間もかかってしまうのだとか。しかし雑草も多く生えていて、それに伴って鳥、虫もたくさん集まっていて「生き物たちも居心地が良いんだな」と板井は感じたそう。

「有機栽培は、自然とうまく付き合っていく、共生が大切なんです」と前田さん。

そして板井は、田辺市の梅が集められるJA紀南の総合選果場にも訪れ、販売部部長の山本二郎さんにお話を伺いました。JA紀南管内のミカンと梅を選果・選別する場所なのだそうですが、今の時期は、まさに梅。夜遅くまで選果、選別をしているそうです。

JA紀南では、ワンシーズンで全国に9,000トンから1万トンの梅を出荷しているそうですが、梅の魅力を山本さんに聞いてみました。

「普通の果実だと、農家が収穫して消費者のお手元に届けて、消費者がその果実を食べて終了、という形がほとんどです。梅は生で食べることができないので消費者の元にも生で届け、梅ジュース、梅酒、梅干しをご自宅で作っていただくことになります。それをこの地域では、梅を梅干しに加工したり、梅酒にしたり、地域の中で産業が構成されているので、普通の果実と違って梅はいろいろな地域産業を起こしているところが大きな特徴だと考えております」(山本さん)

この選果場、あまりに忙しい時期は難しいですが、基本的には見学も可能なのだとか。「機械と人の手で選別をされていく様子は迫力もありますし、梅の熟度が進んでいくと選果場全体が梅のいい香りに包まれるそうですよ」と板井も話していました。

そして、今年の実は、縁起がいいと言われている“申年の梅”。みなさんも今年収穫された梅を使って食卓を彩ってみてはいかがでしょうか?

【関連サイト】
「PARADISO」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/paradiso/

簡単で美味しい!初心者にもおすすめ「手作り調味料」(2016年04月23日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/post-1438.html

今話題!「酢しょうが」驚きの効能(2016年05月07日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/05/post-1529.html

関連記事