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水曜日のカンパネラ、新EPは「UMAの動物園」

水曜日のカンパネラ、新EPは「UMAの動物園」

J-WAVE月曜-木曜深夜1時からの番組「SPARK」(水曜ナビゲーター:水曜日のカンパネラ)。6月22日にメジャー第1弾アルバム「UMA」リリース!…にちなみ、当日のオンエアでは、コムアイとケンモチヒデフミがアルバムの解説をしました。

●奥に引きずりこまれていくようなEP
そもそも「UMA」というタイトルにしたコンセプトは何だったのかというと…

コムアイ:UMAは“Unidentified Mysterious Animal”の略で「未確認生物」のこと。クラーケン、カッパ、ツチノコ、雪男とか、怪しいUMAの動物園みたいな雰囲気にしたいと思って、このタイトルにしたんです。1曲ごとに聴いている人がさらわれていって、迷子になって、どんどん奥に引きずりこまれていくような、パワーの強いものにしたいと思って作りました。

ケンモチ:そういうEPになっちゃいましたね。僕らも迷い込みましたからね(笑)。

ということでした同番組ではこれまでに「雪男イエティ」「ツチノコ」に関する解説をしてきましたので、今回は「ユニコ」「クラーケン」について解説しました。

【ユニコ】
ケンモチ:巷で流行りつつあるといわれているトロピカルハウスと、フォーキーな感じの優しいメロディーを混ぜられたらいいなぁというコンセプトで作りました。

コムアイ:レコーディングに一番難航しました…私。素材が良くないと、どうしようもなかったから。

ケンモチ:1本録りみたいな感じで、何もイジらないのを録りたかったんだよね。それにユニコって、手塚治虫さん原作の漫画で、意外と物悲しくて、おちゃらけて録る訳にもいかず…。

コムアイ:不条理を子どもに教えるような漫画で、いつもユニコがさらわれて、次の時代や場所に飛ばされちゃうの。せっかく仲良くなったのにまた引っ越すようなせつなさとか、そういうのが情景として浮かぶような曲にできたらと思って作りました。

【クラーケン】
コムアイ:クラーケンはタコとかイカの怪物で、海賊を襲ったりするんだけど、クラーケンにだんだん深海に気持ち良く引きずり下ろされていく感じの曲。ドイツのミニマルバンドBrandt Brauer Frickが作曲した曲にはめたいと思った声を、何度も調整して作っていきました。名古屋にいるラジオDJのねねさんがハマってくれたんだよね。ねねさんは素敵な“おネエ”なの。

ちなみに、「クラーケン」には、“芝居、浄瑠璃、芋、蛸、南京”というような歌詞が出てきます。

コムアイ:江戸時代、女性が絶対に喜ぶラインナップが芝居、浄瑠璃、イモ(サツマイモ)、タコとかだったんです。

ケンモチ:イモはまだわかるけど、タコって…。ほかにまだありそうだよね。

コムアイ:ウナギとか? ウナギは料理に時間がかかるから、個室で待っておかないといけないんです。だから、江戸時代に男女でウナギを食べに行くということは、ちょっとそういうニュアンスだったの。

などと、思わぬ知識が飛び出しました。

●メールをスルーされた映像作家
さらに今回の「必殺! 仕事人の館」のコーナーには、「ツチノコ」のMVを担当した映像作家の山田智和さんが登場しました。山田さんは、水曜日のカンパネラ「メデューサ」「ナポレオン」「ツチノコ」のMVのほかに、サカナクション、DAOKO、Base Ball BearなどのMVなども担当しています。

山田さんが水曜日のカンパネラのMVを担当することになったきっかけは、J-WAVEで「モノポリー」がよくかかっているのを聴いて、「ぜひ、この曲の映像を撮りたい」と思ったそうです。なんとかして水曜日のカンパネラとコンタクトをとろうとしましたが…

山田:ホームページから問い合わせたり、ツイッターで連絡をとろうとしたけど、スルーされて。

コムアイ:え? そうだったの!? 無視してごめんなさい。それでも来てくれたのが智和くんっぽいよね。絶対に撮りたい対象を見つけたらグイグイいくの。自信がない若い監督は、そういうことをしないんじゃないかと思うよ。

(中略)

さわやかなだけじゃなくて…本当に好きなものは好きで、嫌いなものは嫌いだったり。野心が強くて、酔っ払うと「絶対に俺が一番」みたいな感じになったり(笑)。「俺より良いものを撮れる奴はいない」っていう面が出てきたときに安心したの。でも、映像って人を巻き込まないといけないから、どこかで「自分が一番」と思ってないと巻き込めないよね。

コムアイによると「ツチノコ」の撮影は大変でしたが、とにかくおもしろかったそうです。

コムアイ:「映像が綺麗」って言ってもらえるけど、現場にいるともっと綺麗です。

山田:「ナポレオン」でできたチームで「メデューサ」を撮らせてもらって、メジャーにいくってときに「ツチノコ」で呼んでもらって。スタッフがそれぞれのところで修行してきて、みんなが成長して、水曜日のカンパネラのMVの現場で答え合わせをするっていう。

コムアイ:少人数で何の心配もなくてできましたよね。

山田:幸せな現場でした。

コムアイが考える山田さんのすごいところは「いろいろな監督の現場を見に行くところ」。誰か1人につくのではなく、さまざまな現場でやり方を勉強している点をベタ誉めしていました。

ちなみに、この日のオンエアはオープニングからテンション高めでした。もちろん「UMA」のリリース日ということもありますが、実は、前回のスペシャルプレゼント「写ルンです(コムアイが撮影した写真&二階堂ふみさんと撮った2ショット写真含む)」に大量の応募があったからです。ちなみに、ケンモチも二階堂ふみさんの写真が見たくて応募したとか(笑)。残念ながら応募にハズれたみなさんはぜひ「UMA」をお楽しみください。

【関連サイト】
「SPARK」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/spark/

水曜日のカンパネラ、新アルバムは「悪夢」「鬱だった」(2016年06月02日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/06/post-1695.html

コムアイと山田智和監督は相思相愛だった(2016年05月22日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/05/post-1619.html

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