J-WAVE月曜ー木曜14時からの番組「ACOUSTIC COUNTY」(ナビゲーター:坂倉アコ)。5月18日のオンエアでは、映画「海よりもまだ深く」の試写会イベントの模様をレポートしました。
「海よりもまだ深く」は、「そして父になる」「海街dairy」などの映画で知られる是枝裕和監督の最新作。阿部寛さん演じるダメ男を中心に、日常の団地を舞台にドラマが展開します。
試写会では、坂倉がMCを担当し、是枝裕和監督、阿部寛さん、樹木希林さん、そして主題歌を担当したハナレグミが登場しました。まずは、この映画をこれから見る人たちへ、以下のようにコメントしました。
阿部寛さん
「この作品はちょうど2年前に撮っていたんですが、是枝さんの出身の団地で、そこの人たちに見守られながら、この家族の話を撮りました。2年経ちましたが、この作品を皆さんに見ていただけるということで、楽しみにしております」
樹木希林さん
「今ね、ここに来るまでタクシーでそこの脇を通りましたら、陽射しの中を何人も何人もの人が階段のところで待ってるの。もうご苦労様ね。見終わって元を取れなかったらごめんなさいね」
ハナレグミ・永積タカシさん
「監督に誘っていただいて、この映画を見て、自分のことを振り返りながら音楽をつけさせていただきました。ぜひ、楽しんでいただけたら嬉しいと思っております」
是枝裕和監督
「最初に希林さんに脚本を読んでもらった時に『監督、分かってると思うけど、こういう何でもない話をやるのが役者は一番大変なのよ。分かってるね?』と言われたんですけど(笑)。本当に出てくるシーン全てが皆さんの人生の中にあるような…それが、役者さんたちが演じることで、すごくかけがえのないようなことであると(思える)、そんな映画になったと思いますので、ぜひ、楽しんでください」
また、樹木さんは是枝監督作品への出演は5作目ということで、撮影現場の様子に関してお話を伺いました。
坂倉:今回の撮影現場はいかがでしたか?
樹木:良かったですよ。いつも良いんですよ。尖ってないから、誰も。私一人が尖ってるから。やっぱり皆が作ろうという目的に向かっている。「私をこう見せてくれなきゃ嫌だ」とか「この衣装は気に入らない」とか言う女優はいなかったですよね。
一同:(笑)。
なんとも、樹木さんらしいコメントが飛び出しました(笑)。そして、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にノミネートされている本作品。撮影現場になった「旭が丘団地」は、是枝監督が実際に9歳から28歳まで住んでいた団地だそうで、以下のようにコメントしました。
「すごくパーソナルな映画ですし、自分の思い入れのある風景の中で、(具体的に言うと)僕が母親と歩いた団地の遊歩道を、樹木希林さん演じる母親と息子が歩いてるのを見るっていうのは、自分の人生をタイムマシーンで戻って立ち会っているような気持ちで現場にいた。
自伝の映画ではないんですけど、非常に特別な映画になったなと思っているものですから、世界に出て見た方がどういう共有の仕方をしてくれるのか気になるし、ましてや外国の人が見た時に団地ってどう映るんだろうな? と楽しみにしております」(是枝監督)
また、主題歌の「深呼吸」はハナレグミの永積さんが本作のために書き下ろしたということですが、監督からは特に指示はなく、映画の映像を見て汲み取りながら曲を作ったそうです。是枝監督は一度、まだ詩のついていない状態のエンディングテーマを聴いた時にすでに感動したと明かしました。永積さんは試写会でギター1本で「深呼吸」の生ライブを披露しました。
映画を見た坂倉は、「何気ない会話の中に心に刺さる言葉がある」「人生の中で誰もがぶつかることのある“思い通りにいかない現実”が描かれている」と感想を語りました。
映画「海よりもまだ深く」は5月21日から公開。カンヌ国際映画祭の結果も、現地時間21日に発表されるということで、注目ですね。
【関連サイト】
「ACOUSTIC COUNTY」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/acoustic/
映画「海よりもまだ深く」の主題歌「深呼吸」解禁!(2016年04月19日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/post-1413.html
実は「映画の街」練馬 名作映画のロケ地も多数(2016年01月29日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/01/post-1237.html
「海よりもまだ深く」は、「そして父になる」「海街dairy」などの映画で知られる是枝裕和監督の最新作。阿部寛さん演じるダメ男を中心に、日常の団地を舞台にドラマが展開します。
試写会では、坂倉がMCを担当し、是枝裕和監督、阿部寛さん、樹木希林さん、そして主題歌を担当したハナレグミが登場しました。まずは、この映画をこれから見る人たちへ、以下のようにコメントしました。
阿部寛さん
「この作品はちょうど2年前に撮っていたんですが、是枝さんの出身の団地で、そこの人たちに見守られながら、この家族の話を撮りました。2年経ちましたが、この作品を皆さんに見ていただけるということで、楽しみにしております」
樹木希林さん
「今ね、ここに来るまでタクシーでそこの脇を通りましたら、陽射しの中を何人も何人もの人が階段のところで待ってるの。もうご苦労様ね。見終わって元を取れなかったらごめんなさいね」
ハナレグミ・永積タカシさん
「監督に誘っていただいて、この映画を見て、自分のことを振り返りながら音楽をつけさせていただきました。ぜひ、楽しんでいただけたら嬉しいと思っております」
是枝裕和監督
「最初に希林さんに脚本を読んでもらった時に『監督、分かってると思うけど、こういう何でもない話をやるのが役者は一番大変なのよ。分かってるね?』と言われたんですけど(笑)。本当に出てくるシーン全てが皆さんの人生の中にあるような…それが、役者さんたちが演じることで、すごくかけがえのないようなことであると(思える)、そんな映画になったと思いますので、ぜひ、楽しんでください」
また、樹木さんは是枝監督作品への出演は5作目ということで、撮影現場の様子に関してお話を伺いました。
坂倉:今回の撮影現場はいかがでしたか?
樹木:良かったですよ。いつも良いんですよ。尖ってないから、誰も。私一人が尖ってるから。やっぱり皆が作ろうという目的に向かっている。「私をこう見せてくれなきゃ嫌だ」とか「この衣装は気に入らない」とか言う女優はいなかったですよね。
一同:(笑)。
なんとも、樹木さんらしいコメントが飛び出しました(笑)。そして、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にノミネートされている本作品。撮影現場になった「旭が丘団地」は、是枝監督が実際に9歳から28歳まで住んでいた団地だそうで、以下のようにコメントしました。
「すごくパーソナルな映画ですし、自分の思い入れのある風景の中で、(具体的に言うと)僕が母親と歩いた団地の遊歩道を、樹木希林さん演じる母親と息子が歩いてるのを見るっていうのは、自分の人生をタイムマシーンで戻って立ち会っているような気持ちで現場にいた。
自伝の映画ではないんですけど、非常に特別な映画になったなと思っているものですから、世界に出て見た方がどういう共有の仕方をしてくれるのか気になるし、ましてや外国の人が見た時に団地ってどう映るんだろうな? と楽しみにしております」(是枝監督)
また、主題歌の「深呼吸」はハナレグミの永積さんが本作のために書き下ろしたということですが、監督からは特に指示はなく、映画の映像を見て汲み取りながら曲を作ったそうです。是枝監督は一度、まだ詩のついていない状態のエンディングテーマを聴いた時にすでに感動したと明かしました。永積さんは試写会でギター1本で「深呼吸」の生ライブを披露しました。
映画を見た坂倉は、「何気ない会話の中に心に刺さる言葉がある」「人生の中で誰もがぶつかることのある“思い通りにいかない現実”が描かれている」と感想を語りました。
映画「海よりもまだ深く」は5月21日から公開。カンヌ国際映画祭の結果も、現地時間21日に発表されるということで、注目ですね。
【関連サイト】
「ACOUSTIC COUNTY」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/acoustic/
映画「海よりもまだ深く」の主題歌「深呼吸」解禁!(2016年04月19日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/post-1413.html
実は「映画の街」練馬 名作映画のロケ地も多数(2016年01月29日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/01/post-1237.html