蔦谷好位置とアユニ・Dの新番組『M bit Project AS YOU LIKE IT』がJ-WAVEでスタート! 初回放送の4月5日(日)は、音楽で高揚感を味わった体験や、音楽を好きになったきっかけを語り合った。ここではその模様をテキストでお届けする。
蔦谷:新番組『M bit Project AS YOU LIKE IT』では「好きなだけでいい。」をテーマに掲げる。誰かの「いいね」を追いかけていた時代が過ぎ、今、心が動く「好き」を大切にする人が増えている。頑張らなくてもいい、証明しなくてもいい、好きなだけでいい。「M bit Project」が提唱する「生きていく 好きな曲が増えていく」を「好きでいられる自由」へと広げていく、というラジオ番組です。
アユニ・D:素敵ですね。
蔦谷:まさに音楽を志してきた我々ふたりが共感するテーマですよね。つらいことがあっても、やっぱり音楽が好きだからやっていけますよね。
アユニ・D:あの喜びと高揚感を超えるものは、まだ自分の中にはなくて。やっぱり音楽が好きなんだなと思います。
蔦谷:その喜びとか高揚感を音楽で初めて体験したのはいつですか?
アユニ・D:音楽に触れ合う機会は小さいころからあったりして。私が歩けないころからお父さんが、はっぴいえんどの『風をあつめて』を流してたり、ビートルズの曲を流してたり。物心がついてキラキラした女の子たちに憧れるようになってからは、でんぱ組.incとかにすごく憧れていましたね。『VANDALISM』とか中学のときに聴いて、めっちゃ歌ってましたから。
蔦谷:僕が作った曲ですね。うれしい。
アユニ・D:それもありつつ、今ベースを持ってライブハウスで歌う自分にとっての至福な時間でもあり、それを志すきっかけになったのは……私が(ソロプロジェクトの)PEDROを始めたのは、当時、BiSHというグループをやっていたとき、事務所の社長に「ソロやらないか?」って言ってもらえたんです。ただ、やり始めたものの「サポートメンバーはどうする?」ってなって、当時のA&R(レコード会社の総合プロデューサー)の方がナンバーガールのファンだったんです。自分はあまりバンドシーンの知識がなかったんですけど、田渕ひさ子さんというナンバーガールのギタリストの方と出会いまして。
蔦谷:かっこいいですよね。
アユニ・D:そこでA&Rの方に「この曲を聴いてみて」って渡されたのが、ナンバーガールの『透明少女』でした。
アユニ・D:それを聴いたときに鳥肌が立って。ライブ映像を観たときに「うわ、私はこれになりたい!」って思いました。
蔦谷:それは何年くらい前の話ですか?
アユニ・D:2018年くらいでした。
アユニ・Dのソロプロジェクト、PEDROは3月11日に新曲『弱虫のうた』を配信リリース。4月9日(木)からは全国ツアー「ROCK STEP JUMP TOUR」を開催する。
蔦谷:僕は3歳くらいの物心つく前から、無理やりピアノ習わされていて。ピアノが弾けると絶対音感もついちゃうから、世の中の音楽の聴き方とかも普通とは違ったと思うんですよね。そこからいろんな段階で音楽が好きになったきっかけはあるんですけど、今日思った「くらった瞬間」みたいなものを伝えることにしますね。小学校のとき、お父さんがレコードでずっといろんな音楽をかけていたんです。アユニさんのお父さんみたいに、うちのお父さんとお母さんも音楽好きで、そのなかにはロックやジャズもあったんだけど、たまにサウンドトラックをかけているときもあったんです。
蔦谷の記憶に強く刻まれているのは、ある映画のサウンドトラックだった。
蔦谷:1950年代にフランスの画家・アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの人生を描いた『Moulin Rouge』(邦題:赤い風車)って映画があったらしくて、その映画のサントラに『ムーラン・ルージュのテーマ』(『Moulin Rouge』)という曲があるんです。ビクター・ヤングというバイオリニストがいて、ビクター・ヤング楽団の演奏版があるんですけど、そのバージョンがめちゃくちゃ美しくて。
蔦谷:当時、自分がやっていたピアノでは体験したことのないハーモニーでした。今だとそんなに難しいことをやっていないとわかるんだけど、当時は「こんな和声ってアリなんだ」って。小4、5くらいのときに聴いて衝撃を受けたのがこの曲です。
アユニ・D:すごく美しいサウンドですね。
蔦谷:そう。実はこの映画は観てないんですけど。
アユニ・D:そうなんですね。
蔦谷:この曲が好きすぎて、ずっとレコードで聴いてたんです。耳コピっていうんですかね、「これはどういう和声になっているんだろう」って。当時はディミニッシュ(コード)もわかっていなかったから、「こんな不協和音みたいな響きもありなんだ」って気づかされました。
蔦谷:「好きでいられる自由」って深いですよね。今の時代は右へならえで、「これがいい」「あれがいい」ってずっと世の中に言われてる感じがするじゃないですか。
アユニ・D:そうですね。
蔦谷:「いいね」の数でわかっちゃうし。
アユニ・D:うん。自分も実体験として、好きになるきっかけは他者からだったり、他の視点から知ったとかはありますけど、結局それを好きでいるかみたいな考え方に移すのは自分の中の感性とか経験とかになりますもんね。
蔦谷:たしかに。たとえば、アユニさんがナンバーガールで雷が落ちたように、僕もビクター・ヤングが好きだった。おそらくビクター・ヤングを聴いている小学生は全国を探しても2、3人しかいなかったと思うんですけど。実はひとりだけ、大人になって出会ったんですけど、大橋トリオのバンドでギターを弾いてる高木大丈夫くん。彼はビクター・ヤングの『ムーラン・ルージュ』のSP盤を持ってるらしいんです。子どものころから大好きだったと。そうやって自分が好きなものを信じていたら、仲間が見つかるときってあるじゃない?
アユニ・D:ありますね。
蔦谷:おそらくアユニさんも今バンドをやっていて、田渕さんとか、ゆーまお(PEDROのドラムを担当)くんとかってそういう仲間でしょ。それって素敵なことですよね。
アユニ・D:たしかに。どこかで未来につながりますね。
蔦谷:だから、「信じてること」とか「好きでいられる自由」ってすごく素敵な言葉だなと思います。
蔦谷はこの春、新社会人や新学期を迎えた人、新しい職場で新たなスタートを切った人たちに向けて、社会に出ると「この場合はこうしなければいけない」といったルールに直面したとしても、自分が好きだと思える気持ちは信じていていいのではないかと語る。これにアユニ・Dも「私もそう思う」と同調した。
アユニ・D:誰にも干渉されず、自分の好きなものをきちんと信じて生きたいです。私もよく戸惑ったり迷ったりしますけど。
蔦谷:アユニさんはたたずまいから、「私はこれが好き」っていうふうに生きてる人に見えますけど。
アユニ・D:外面がいいだけかもしれません(笑)。
蔦谷:いや、そんなことないですよ。ファッションも含めてかっこいいし、すごく似合っていて。
アユニ・D:恐縮です。
蔦谷:自分が好きじゃなくて着させられたりしたら、それは自分じゃないじゃないですか。だから、好きでやってるんだなっていうのがすごく伝わってきます。そういうふうに生きていけると、やっぱり人生が豊かになるんじゃないかなと思います。
これまで、第1弾としてOriginal Love Jazz Trio×STUTS、第2弾としてUA×アイナ・ジ・エンド、第3弾としてASIAN KUNG-FU GENERATION×Omoinotake、第4弾としてAwich×iri、第5弾としてHY×マカロニえんぴつ、第6弾としてDragon Ash×Age Factoryのライブを開催している。
第2弾に出演したアイナ・ジ・エンドは、アユニ・DとともにBiSHとして活動していたメンバーだが、アユニ・Dにとってアイナはどのような存在なのだろうか。
蔦谷:アイナさんは今、独自のポジションにいらっしゃいますよね。
アユニ・D:美しいだけじゃない、エグみの部分もちゃんと表舞台で出していて、そこはかなりの度胸と経験がないとできないことだと思いますね。
蔦谷:アイナさんって、どんな方なんですか?
アユニ・D:それこそBiSHのライブ映像を初めて観たときに、アイナちゃんの表現にくらって、「私もこのグループに入りたい」と思ったのが加入のきっかけなんです。
蔦谷:そうなんだ。
アユニ・D:憧れの人がいちばん近くにいるって、いちばん本当の気持ちをその人に伝えたり、その人が言ってくれた言葉を素直に受け止めることができなかったりもするんですよ。自分が泣きじゃくってくじけそうになったときも、アイナちゃんの表現力だったりうそのない言葉だったり、それを糧に頑張れていました。
蔦谷:いろんな絆もあり、思うところももちろんたくさんあるだろうし。いつか「M bit LIVE」でアユニさんが誰かとコラボすることもあるかもしれませんよね。
「M bit LIVE」の過去のライブの一部は「M bit Project」のYouTubeチャンネルで見ることができる。
『M bit Project AS YOU LIKE IT』では「好きなだけでいい。」をコンセプトに、毎回さまざまなジャンルのゲストを交えて音楽やエンターテイメントの“好き”を語るプログラム。放送は毎週日曜21時から。
「私はこれになりたい!」鳥肌が立った曲
新番組ということもあり、まずナビゲーターの蔦谷は番組テーマについて説明する。蔦谷:新番組『M bit Project AS YOU LIKE IT』では「好きなだけでいい。」をテーマに掲げる。誰かの「いいね」を追いかけていた時代が過ぎ、今、心が動く「好き」を大切にする人が増えている。頑張らなくてもいい、証明しなくてもいい、好きなだけでいい。「M bit Project」が提唱する「生きていく 好きな曲が増えていく」を「好きでいられる自由」へと広げていく、というラジオ番組です。
アユニ・D:素敵ですね。
蔦谷:まさに音楽を志してきた我々ふたりが共感するテーマですよね。つらいことがあっても、やっぱり音楽が好きだからやっていけますよね。
アユニ・D:あの喜びと高揚感を超えるものは、まだ自分の中にはなくて。やっぱり音楽が好きなんだなと思います。
蔦谷:その喜びとか高揚感を音楽で初めて体験したのはいつですか?
アユニ・D:音楽に触れ合う機会は小さいころからあったりして。私が歩けないころからお父さんが、はっぴいえんどの『風をあつめて』を流してたり、ビートルズの曲を流してたり。物心がついてキラキラした女の子たちに憧れるようになってからは、でんぱ組.incとかにすごく憧れていましたね。『VANDALISM』とか中学のときに聴いて、めっちゃ歌ってましたから。
Vandalism
アユニ・D:それもありつつ、今ベースを持ってライブハウスで歌う自分にとっての至福な時間でもあり、それを志すきっかけになったのは……私が(ソロプロジェクトの)PEDROを始めたのは、当時、BiSHというグループをやっていたとき、事務所の社長に「ソロやらないか?」って言ってもらえたんです。ただ、やり始めたものの「サポートメンバーはどうする?」ってなって、当時のA&R(レコード会社の総合プロデューサー)の方がナンバーガールのファンだったんです。自分はあまりバンドシーンの知識がなかったんですけど、田渕ひさ子さんというナンバーガールのギタリストの方と出会いまして。
蔦谷:かっこいいですよね。
アユニ・D:そこでA&Rの方に「この曲を聴いてみて」って渡されたのが、ナンバーガールの『透明少女』でした。
NUMBER GIRL - 透明少女
蔦谷:それは何年くらい前の話ですか?
アユニ・D:2018年くらいでした。
アユニ・Dのソロプロジェクト、PEDROは3月11日に新曲『弱虫のうた』を配信リリース。4月9日(木)からは全国ツアー「ROCK STEP JUMP TOUR」を開催する。
PEDRO / 弱虫のうた [OFFICIAL VIDEO]
蔦谷好位置が幼少期に「くらった」映画音楽
続いて、アユニ・Dは「最初に音楽を好きになったきっかけは?」と蔦谷に問いかける。蔦谷:僕は3歳くらいの物心つく前から、無理やりピアノ習わされていて。ピアノが弾けると絶対音感もついちゃうから、世の中の音楽の聴き方とかも普通とは違ったと思うんですよね。そこからいろんな段階で音楽が好きになったきっかけはあるんですけど、今日思った「くらった瞬間」みたいなものを伝えることにしますね。小学校のとき、お父さんがレコードでずっといろんな音楽をかけていたんです。アユニさんのお父さんみたいに、うちのお父さんとお母さんも音楽好きで、そのなかにはロックやジャズもあったんだけど、たまにサウンドトラックをかけているときもあったんです。
蔦谷の記憶に強く刻まれているのは、ある映画のサウンドトラックだった。
蔦谷:1950年代にフランスの画家・アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの人生を描いた『Moulin Rouge』(邦題:赤い風車)って映画があったらしくて、その映画のサントラに『ムーラン・ルージュのテーマ』(『Moulin Rouge』)という曲があるんです。ビクター・ヤングというバイオリニストがいて、ビクター・ヤング楽団の演奏版があるんですけど、そのバージョンがめちゃくちゃ美しくて。
Moulin Rouge
アユニ・D:すごく美しいサウンドですね。
蔦谷:そう。実はこの映画は観てないんですけど。
アユニ・D:そうなんですね。
蔦谷:この曲が好きすぎて、ずっとレコードで聴いてたんです。耳コピっていうんですかね、「これはどういう和声になっているんだろう」って。当時はディミニッシュ(コード)もわかっていなかったから、「こんな不協和音みたいな響きもありなんだ」って気づかされました。
自分の「好き」は信じていい
ここで話題は、この番組のテーマ「好きでいられる自由」へ。蔦谷:「好きでいられる自由」って深いですよね。今の時代は右へならえで、「これがいい」「あれがいい」ってずっと世の中に言われてる感じがするじゃないですか。
アユニ・D:そうですね。
蔦谷:「いいね」の数でわかっちゃうし。
アユニ・D:うん。自分も実体験として、好きになるきっかけは他者からだったり、他の視点から知ったとかはありますけど、結局それを好きでいるかみたいな考え方に移すのは自分の中の感性とか経験とかになりますもんね。
蔦谷:たしかに。たとえば、アユニさんがナンバーガールで雷が落ちたように、僕もビクター・ヤングが好きだった。おそらくビクター・ヤングを聴いている小学生は全国を探しても2、3人しかいなかったと思うんですけど。実はひとりだけ、大人になって出会ったんですけど、大橋トリオのバンドでギターを弾いてる高木大丈夫くん。彼はビクター・ヤングの『ムーラン・ルージュ』のSP盤を持ってるらしいんです。子どものころから大好きだったと。そうやって自分が好きなものを信じていたら、仲間が見つかるときってあるじゃない?
アユニ・D:ありますね。
蔦谷:おそらくアユニさんも今バンドをやっていて、田渕さんとか、ゆーまお(PEDROのドラムを担当)くんとかってそういう仲間でしょ。それって素敵なことですよね。
アユニ・D:たしかに。どこかで未来につながりますね。
蔦谷:だから、「信じてること」とか「好きでいられる自由」ってすごく素敵な言葉だなと思います。
蔦谷はこの春、新社会人や新学期を迎えた人、新しい職場で新たなスタートを切った人たちに向けて、社会に出ると「この場合はこうしなければいけない」といったルールに直面したとしても、自分が好きだと思える気持ちは信じていていいのではないかと語る。これにアユニ・Dも「私もそう思う」と同調した。
アユニ・D:誰にも干渉されず、自分の好きなものをきちんと信じて生きたいです。私もよく戸惑ったり迷ったりしますけど。
蔦谷:アユニさんはたたずまいから、「私はこれが好き」っていうふうに生きてる人に見えますけど。
アユニ・D:外面がいいだけかもしれません(笑)。
蔦谷:いや、そんなことないですよ。ファッションも含めてかっこいいし、すごく似合っていて。
アユニ・D:恐縮です。
蔦谷:自分が好きじゃなくて着させられたりしたら、それは自分じゃないじゃないですか。だから、好きでやってるんだなっていうのがすごく伝わってきます。そういうふうに生きていけると、やっぱり人生が豊かになるんじゃないかなと思います。
アユニ・Dを突き動かしたアイナ・ジ・エンドの表現
「M bit Project」は、この番組のほかにライブイベントも行っている。「M bit LIVE」というライブシリーズで、一人ひとりの人生に音楽との出会いを届けるべく、一夜限りのコラボレーションライブを実施してきた。これまで、第1弾としてOriginal Love Jazz Trio×STUTS、第2弾としてUA×アイナ・ジ・エンド、第3弾としてASIAN KUNG-FU GENERATION×Omoinotake、第4弾としてAwich×iri、第5弾としてHY×マカロニえんぴつ、第6弾としてDragon Ash×Age Factoryのライブを開催している。
第2弾に出演したアイナ・ジ・エンドは、アユニ・DとともにBiSHとして活動していたメンバーだが、アユニ・Dにとってアイナはどのような存在なのだろうか。
蔦谷:アイナさんは今、独自のポジションにいらっしゃいますよね。
アユニ・D:美しいだけじゃない、エグみの部分もちゃんと表舞台で出していて、そこはかなりの度胸と経験がないとできないことだと思いますね。
蔦谷:アイナさんって、どんな方なんですか?
アユニ・D:それこそBiSHのライブ映像を初めて観たときに、アイナちゃんの表現にくらって、「私もこのグループに入りたい」と思ったのが加入のきっかけなんです。
蔦谷:そうなんだ。
アユニ・D:憧れの人がいちばん近くにいるって、いちばん本当の気持ちをその人に伝えたり、その人が言ってくれた言葉を素直に受け止めることができなかったりもするんですよ。自分が泣きじゃくってくじけそうになったときも、アイナちゃんの表現力だったりうそのない言葉だったり、それを糧に頑張れていました。
蔦谷:いろんな絆もあり、思うところももちろんたくさんあるだろうし。いつか「M bit LIVE」でアユニさんが誰かとコラボすることもあるかもしれませんよね。
「M bit LIVE」の過去のライブの一部は「M bit Project」のYouTubeチャンネルで見ることができる。
UA×アイナ・ジ・エンド/悲しみジョニー/粧し込んだ日にかぎって/HORIZON/ハイライト②/カバー&コラボver./M bit Live
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2026年4月12日28時59分まで
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番組情報
- M bit Project AS YOU LIKE IT
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毎週日曜21:00-21:54