Kroiの内田怜央(Vo/Gt)と、彼らの新曲をプロデュースしたアシッドジャズのレジェンド・INCOGNITOのブルーイ(Gt)が、楽曲制作に至った経緯などを語った。
内田とブルーイが登場したのは、3月16日(月)放送のJ-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)内、音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナー「MUSIC+1」だ。
【関連記事】"東京にいる理由"を問い直す56日間! J-WAVE春キャンペーン展開、楽曲はKroi×INCOGNITO
ノイハウス:今回、日本とイギリスという国をまたいでのコラボです。
ブルーイ:これをプロモーションできる、そして素敵な才能を紹介できてうれしいです。
サッシャ:そのおふたりですが、まず内田さん、ブルーイさんの横に座って、どうですか?
内田:J-WAVEで、大好きなブルーイ様と一緒にラジオに出ているというのが、ヤバいなと(笑)。
サッシャ:アシッドジャズ・ムーブメントというのはどうですか? 僕は高校生ぐらいでど真ん中でした。
内田:もちろん、その当時を体験していませんが、自分が5歳ぐらいからずっとドラムのレッスンに通っていて。
サッシャ:そんな早くから?
内田:それで発表会ってあるじゃないですか。子どもたちが演奏して、自分はJ-POPとかやってたんです。その最後の演目で、講師の方が自分の好きな曲を演奏するというのがあって。
サッシャ:先生のパフォーマンスの時間があったんだ。
内田:講師演奏の時間が最後にあったんです。それをなんとなく観ていたら、曲がめちゃめちゃかっこいいなと思って。演目の表を見て調べたら、INCOGNITOという人たちで。
ノイハウス:じゃあ、5歳から沁みついてるんですね。
内田:小学校ぐらいのときに出会って、くらってという感じです。
サッシャ:先生、今聴いてるかな。
内田:聴いてたらヤバいですね(笑)。
ブルーイ:今、お話を聞いていて、まだ(内田が)子どもだったときにINCOGNITOの音楽が日本で流行り始めた。そのなかで先生が受け継いでくれる、音楽のカルチャーが受け継がれるというのは人生のすばらしいことであって。物事がどうやって広がっていくのかというのは本当にわからないことで、それがすばらしいです。
サッシャ:このコラボすごいんですけど、内田さんどうやって実現することになったんですか?
内田:自分自身も「まさか叶わないだろうな」とは思っていたんです。2025年にKroiが「The Great Escape」というブライトンでやっているフェスに出ることになって。せっかくイギリスに行くので制作も絶対したいと思って。
サッシャ:向こうで曲も作ろうと。
内田:今までKroiはプロデューサーを入れたことがなくて。プロデュースしてもらったことがなかったので、自分たちの曲をプロデュース的な感じでコラボレーションしてくれる人いないかなと考えたときに、「絶対にブルーイがいい」と(笑)。
サッシャ:面識は?
内田:もちろんなかったです。
ノイハウス:でも、UKだからちょっと訊いてみたいな、というところで。
内田:INCOGNITOは本当に自分のコアな部分にある音楽なので、プロデュースしてもらいたいというのがあって。スタッフのつながりもありそうな感じだったので。
サッシャ:業界のなかでつながりがありそうだから「たどれば行けるかも!」と。
内田:もしかしたらと、ダメ元でオファーしたら快く受けてくださって。
サッシャ:そのときの感想は?
内田:びっくりというか。ロンドンで一緒に作れるんだという実感が最初湧かなくて、行って驚愕というか。
サッシャ:今日からオンエアスタートです。どんな曲なのでしょうか。
内田:自分たちとINCOGNITOのサウンドが混ざりあったら、どうなるんだろう? ということはすごく考えました。ただ単に「INCOGNITOっぽいサウンドになったよね」みたいなのではなくて、自分たちっぽいアプローチというか。そう考えたときに、コード進行をウネウネ動かしたりしたんですよ。ぐにゃあっとしている感じのループを作ったんですが、キネティックサンドってあるじゃないですか。子どものおもちゃで、粘土みたいな形を作れるけど全部壊れていくみたいな。何回でも作り直せる、ああいうぐにゃぐにゃした感じ。そういうエネルギーみたいなのが、自分のなかには流れているなと思って。それこそINCOGNITOから受けた影響だったり、もっといろいろなアーティストから受けた影響だったり、みたいなものが自分のなかでずっとうごめいている感じというか。そういうのを表現したかったんです。
番組では『Kinetic feat. INCOGNITO』をオンエアした。
サッシャ:内田さん、東京の好きなところや便利で華やかだけではない「僕らが東京にいる理由」で思い出すことはありますか?
内田:自分はほどよく孤独でいられるところがすごく好きで。自分は生まれてからずっと東京にいますが、東京のよさって生まれ育つとなかなかわからなくて。
サッシャ:それはそうですよね。
内田:音楽をやるようになっていろいろな場所に行って、その場所のいいところもわかりますが、相対的に東京が「こういう町だな」というのがわかってきて。また東京が好きになっていくというか、そういう想いが最近ずっとあります。
サッシャ:「ほどよく孤独」というのは、もうちょっと分解するとどういうことなのでしょうか。
内田:ものづくりする人はけっこう多いと思いますが、自分のなかを覗く時間というのはちゃんととらないとわからないというか。もちろん人と話していて、わかる自分の中身というのはあると思います。ですが、孤独になって孤独を楽しんで、自分のなかを覗いてどういうものが出てくるか、というのは大事だと思っていて。子どものころも学校が遠かったので学校から帰ってきちゃうと、親も働きに出ていたのでひとりでした。
サッシャ:なるほど。
内田:妹もいたんですけど、仲が悪くて全然家で話さなくて(笑)。その孤独があったから、自分で調べものとかして、INCOGNITOやいろいろな音楽と出会えたりして。自分で楽器をいっぱい練習して、曲作ってみたいな時間ができたんです。なので、このほどよい孤独は自分のなかで大事だったなと思いました。
サッシャ:たとえば地方のほうで、帰ってきたらランドセルを投げて毎日友だちと日が暮れるまで遊んで。ごはん食べて、お風呂入って寝る、みたいな生活だったらでき上がらなかったクリエイティビティかもしれないと。そのよさもあるけどね。
内田:それで得られるクリエイティビティももちろんあると思いますが、自分のなかでは「この進み方がよかったな」と思いました。
ノイハウス:ブルーイさんは東京によくいらして、ライブもされています。東京の好きなところはどんなところですか?
ブルーイ:(内田)怜央さんが言っていたことに共感するところもあります。東京のいいところは、大きなものも小さなものも、すごく質のいいものが体験できるところです。たとえばチームラボでは、海外から来た人も含め、すごく大きな体験をすることができました。でも逆に、レコードバーや小さなお店では小さな体験もできます。先日、麻婆豆腐と餃子を食べましたが、これもすごく小さなお店でした。20名ほどが入るようなお店でしたが、今まで食べた麻婆豆腐と餃子でいちばんでした。そういういろいろなレベル、規模感の体験ができるというのが、東京の魅力です。実はロンドンも似ていますが、安全性が東京と比べると低いというか。そこが少し異なるので、そういう意味では本当に東京はすばらしいです。
ノイハウス:ブルーイさんはいろいろな理由で東京に来ることはありますが、娘さんが今、博士号をとっているということで、会いに来るためにもいらっしゃってるんですね。
サッシャ:Kroiの今後の予定はありますか?
内田:今年「JUNGLE」というツアーをやるので、チェックしてもらえたらなと。
サッシャ:いつか、INCOGNITOとね。
内田:そうですね。一緒にライブしたいです。
ブルーイ:そういうことができたら、人々の考えや視野を広げられることになるんじゃないかと思います。それぞれ別々の音楽をやっているので、別々のファンベースがあります。その人たちが一緒になるということで、非常にいい機会なんじゃないかなと。我々は47年もやっていますが、それでも毎回、日本に来て「初めてINCOGNITOのライブを観に来る人」と訊くと、だいたい15パーセントから多いときは50パーセントぐらいの人が手を挙げます。我々は長くやっているからそういったお客さんをまたKroiも見ることができるし、我々も新しいお客さんを交換することができますよね。ふたつのファンたちがひとつの場所に集まれる、いい機会になるんじゃないでしょうか。
Kroiの最新情報は公式サイトまで。
INCOGNITO・ブルーイの最新情報はX公式アカウント(@Incognito_world)まで。
J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
内田とブルーイが登場したのは、3月16日(月)放送のJ-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)内、音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナー「MUSIC+1」だ。
INCOGNITOとの出会いは小学生
J-WAVE春のキャンペーン「MY STORY TOKYO ―僕らがここにいる理由―」のキャンペーンソング『Kinetic feat. INCOGNITO』を手がけたKroiの内田、そしてコラボレーションしたアーティストとしてINCOGNITOのブルーイが登場した。【関連記事】"東京にいる理由"を問い直す56日間! J-WAVE春キャンペーン展開、楽曲はKroi×INCOGNITO
ノイハウス:今回、日本とイギリスという国をまたいでのコラボです。
ブルーイ:これをプロモーションできる、そして素敵な才能を紹介できてうれしいです。
サッシャ:そのおふたりですが、まず内田さん、ブルーイさんの横に座って、どうですか?
内田:J-WAVEで、大好きなブルーイ様と一緒にラジオに出ているというのが、ヤバいなと(笑)。
サッシャ:アシッドジャズ・ムーブメントというのはどうですか? 僕は高校生ぐらいでど真ん中でした。
内田:もちろん、その当時を体験していませんが、自分が5歳ぐらいからずっとドラムのレッスンに通っていて。
サッシャ:そんな早くから?
内田:それで発表会ってあるじゃないですか。子どもたちが演奏して、自分はJ-POPとかやってたんです。その最後の演目で、講師の方が自分の好きな曲を演奏するというのがあって。
サッシャ:先生のパフォーマンスの時間があったんだ。
内田:講師演奏の時間が最後にあったんです。それをなんとなく観ていたら、曲がめちゃめちゃかっこいいなと思って。演目の表を見て調べたら、INCOGNITOという人たちで。
ノイハウス:じゃあ、5歳から沁みついてるんですね。
内田:小学校ぐらいのときに出会って、くらってという感じです。
サッシャ:先生、今聴いてるかな。
内田:聴いてたらヤバいですね(笑)。
ブルーイ:今、お話を聞いていて、まだ(内田が)子どもだったときにINCOGNITOの音楽が日本で流行り始めた。そのなかで先生が受け継いでくれる、音楽のカルチャーが受け継がれるというのは人生のすばらしいことであって。物事がどうやって広がっていくのかというのは本当にわからないことで、それがすばらしいです。
「絶対にブルーイがいい」ダメ元でオファー
続いて内田は、実際にブルーイと出会うことになった経緯について語った。サッシャ:このコラボすごいんですけど、内田さんどうやって実現することになったんですか?
内田:自分自身も「まさか叶わないだろうな」とは思っていたんです。2025年にKroiが「The Great Escape」というブライトンでやっているフェスに出ることになって。せっかくイギリスに行くので制作も絶対したいと思って。
サッシャ:向こうで曲も作ろうと。
内田:今までKroiはプロデューサーを入れたことがなくて。プロデュースしてもらったことがなかったので、自分たちの曲をプロデュース的な感じでコラボレーションしてくれる人いないかなと考えたときに、「絶対にブルーイがいい」と(笑)。
サッシャ:面識は?
内田:もちろんなかったです。
ノイハウス:でも、UKだからちょっと訊いてみたいな、というところで。
内田:INCOGNITOは本当に自分のコアな部分にある音楽なので、プロデュースしてもらいたいというのがあって。スタッフのつながりもありそうな感じだったので。
サッシャ:業界のなかでつながりがありそうだから「たどれば行けるかも!」と。
内田:もしかしたらと、ダメ元でオファーしたら快く受けてくださって。
サッシャ:そのときの感想は?
内田:びっくりというか。ロンドンで一緒に作れるんだという実感が最初湧かなくて、行って驚愕というか。
サッシャ:今日からオンエアスタートです。どんな曲なのでしょうか。
内田:自分たちとINCOGNITOのサウンドが混ざりあったら、どうなるんだろう? ということはすごく考えました。ただ単に「INCOGNITOっぽいサウンドになったよね」みたいなのではなくて、自分たちっぽいアプローチというか。そう考えたときに、コード進行をウネウネ動かしたりしたんですよ。ぐにゃあっとしている感じのループを作ったんですが、キネティックサンドってあるじゃないですか。子どものおもちゃで、粘土みたいな形を作れるけど全部壊れていくみたいな。何回でも作り直せる、ああいうぐにゃぐにゃした感じ。そういうエネルギーみたいなのが、自分のなかには流れているなと思って。それこそINCOGNITOから受けた影響だったり、もっといろいろなアーティストから受けた影響だったり、みたいなものが自分のなかでずっとうごめいている感じというか。そういうのを表現したかったんです。
番組では『Kinetic feat. INCOGNITO』をオンエアした。
Kroi - Kinetic feat. INCOGNITO [Teaser]
内田怜央とブルーイの「東京の好きなところ」
『STEP ONE』のコーナー「MUSIC+1」では、ここでしか聴けない「+1」な質問や話題をアーティストとお届けしている。この日は、J-WAVE春のキャンペーン「MY STORY TOKYO ―僕らがここにいる理由―」にちなんで、ふたりに東京の好きなところを尋ねた。サッシャ:内田さん、東京の好きなところや便利で華やかだけではない「僕らが東京にいる理由」で思い出すことはありますか?
内田:自分はほどよく孤独でいられるところがすごく好きで。自分は生まれてからずっと東京にいますが、東京のよさって生まれ育つとなかなかわからなくて。
サッシャ:それはそうですよね。
内田:音楽をやるようになっていろいろな場所に行って、その場所のいいところもわかりますが、相対的に東京が「こういう町だな」というのがわかってきて。また東京が好きになっていくというか、そういう想いが最近ずっとあります。
サッシャ:「ほどよく孤独」というのは、もうちょっと分解するとどういうことなのでしょうか。
内田:ものづくりする人はけっこう多いと思いますが、自分のなかを覗く時間というのはちゃんととらないとわからないというか。もちろん人と話していて、わかる自分の中身というのはあると思います。ですが、孤独になって孤独を楽しんで、自分のなかを覗いてどういうものが出てくるか、というのは大事だと思っていて。子どものころも学校が遠かったので学校から帰ってきちゃうと、親も働きに出ていたのでひとりでした。
サッシャ:なるほど。
内田:妹もいたんですけど、仲が悪くて全然家で話さなくて(笑)。その孤独があったから、自分で調べものとかして、INCOGNITOやいろいろな音楽と出会えたりして。自分で楽器をいっぱい練習して、曲作ってみたいな時間ができたんです。なので、このほどよい孤独は自分のなかで大事だったなと思いました。
サッシャ:たとえば地方のほうで、帰ってきたらランドセルを投げて毎日友だちと日が暮れるまで遊んで。ごはん食べて、お風呂入って寝る、みたいな生活だったらでき上がらなかったクリエイティビティかもしれないと。そのよさもあるけどね。
内田:それで得られるクリエイティビティももちろんあると思いますが、自分のなかでは「この進み方がよかったな」と思いました。
ノイハウス:ブルーイさんは東京によくいらして、ライブもされています。東京の好きなところはどんなところですか?
ブルーイ:(内田)怜央さんが言っていたことに共感するところもあります。東京のいいところは、大きなものも小さなものも、すごく質のいいものが体験できるところです。たとえばチームラボでは、海外から来た人も含め、すごく大きな体験をすることができました。でも逆に、レコードバーや小さなお店では小さな体験もできます。先日、麻婆豆腐と餃子を食べましたが、これもすごく小さなお店でした。20名ほどが入るようなお店でしたが、今まで食べた麻婆豆腐と餃子でいちばんでした。そういういろいろなレベル、規模感の体験ができるというのが、東京の魅力です。実はロンドンも似ていますが、安全性が東京と比べると低いというか。そこが少し異なるので、そういう意味では本当に東京はすばらしいです。
ノイハウス:ブルーイさんはいろいろな理由で東京に来ることはありますが、娘さんが今、博士号をとっているということで、会いに来るためにもいらっしゃってるんですね。
サッシャ:Kroiの今後の予定はありますか?
内田:今年「JUNGLE」というツアーをやるので、チェックしてもらえたらなと。
サッシャ:いつか、INCOGNITOとね。
内田:そうですね。一緒にライブしたいです。
ブルーイ:そういうことができたら、人々の考えや視野を広げられることになるんじゃないかと思います。それぞれ別々の音楽をやっているので、別々のファンベースがあります。その人たちが一緒になるということで、非常にいい機会なんじゃないかなと。我々は47年もやっていますが、それでも毎回、日本に来て「初めてINCOGNITOのライブを観に来る人」と訊くと、だいたい15パーセントから多いときは50パーセントぐらいの人が手を挙げます。我々は長くやっているからそういったお客さんをまたKroiも見ることができるし、我々も新しいお客さんを交換することができますよね。ふたつのファンたちがひとつの場所に集まれる、いい機会になるんじゃないでしょうか。
Kroiの最新情報は公式サイトまで。
INCOGNITO・ブルーイの最新情報はX公式アカウント(@Incognito_world)まで。
J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分ごろから。
番組情報
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月・火・水・木曜9:00-13:00