提供:住友化学株式会社
EARLY & POSITIVEをキーワードに日曜の朝を彩るJ-WAVEの番組『EARLY GLORY』(毎週日曜日6:00~9:00)。11月9日・16日の放送回では、同番組の旬な食材のあれこれを語る企画「Natural Products WONDERFUL HONEST」の特別編が届けられ、ナビゲーターを務める俳優の小林涼子が取材に出かけた。
小林が訪れたのは山梨・甲府市にあるぶどう園「古谷葡萄園」。4代続く果実園で「土から育て、丹精込めた一房を」をモットーにこれからの時代を見据えた新たな農業にも挑戦している。自身も農業に取り組んでいる小林は、古谷葡萄園4代目の古谷崇氏、そして住友化学株式会社 アグロ事業部 サステナブルソリューション部の川口良氏と種無しぶどうの作り方からサステナブルな日本の農業をテーマにトークを繰り広げた。
この模様は動画でも楽しめる。ここではテキストでレポートする。
小林:古谷さん、すでに収穫を終えられたんですか?
古谷:そうですね。この畑で収穫するには朝5時だとまだ暗く、葡萄の色目がよくわからないので、5時30分頃から収穫を行っていました。
小林:“この畑”とおっしゃったということは、ほかにも畑を所有されているんですか?
古谷:他にも4つほど、近隣で持っています。私たちは約60年ほどぶどう栽培をしてきました。
小林:60年も……! スゴいですね!
古谷葡萄園からは富士山が見え、そして反対側には八ヶ岳、さらに西の方には南アルプスがある。いわゆる山々に囲まれた盆地に農園はある。
小林:山梨は自然が豊かなので、フルーツが豊富に獲れるというか、栽培するのに向いている土地なのでしょうか?
古谷:全国的に見ても日照時間が長いということで、いわゆる光合成をして必要なエネルギーを作り出すという点ではとてもいいエリアです。
小林:この畑にあるぶどうは……(周りを見渡し)シャインマスカットですね。ちなみに古谷さんのところでは何種類くらい育てられているのでしょうか?
古谷:約8種類ほど育てています。作付面積で見ると、半分近くがシャインマスカットになります。その他は巨峰、ピオーネ、クイーンニーナ、最近では山梨県が開発したサンシャインレッドなんかも栽培しています。
今回は小林が特別に収穫体験をさせてもらうことに。古谷さんの畑では年間でシャインマスカットは1万房ほど収穫しているのだという。一粒、味わって見ると小林は「甘い……!」と目を丸くした。小林が選んだシャインマスカットは糖度22.6度だった。
小林:すっごく粒が大きい……! (口の中に入れて)おいしい! これはやっぱり獲れたてだからですかね?
古谷:そうですね。収穫直後から糖や酸が減衰していくので、獲ってすぐに冷やして、食べていただくというのがおいしいと思います。
小林:住友化学さんは農薬などの農業資材を扱う総合化学メーカーです。農薬と聞くと、化学農薬というイメージがあると思いますが、実は天然物由来の「Natural Products(ナチュラルプロダクツ)」というブランドも展開されているんですよね。私はそのブランドアンバサダーを務めさせていただいてます。川口さんは古谷さんのぶどう農園にはよく来られているんですか?
川口:初めてです。先ほど、畑に寄らせていただいたんですけど、古谷さんのお人柄が出ているような穏やかな畑だと感じました。栽培環境の変化にも柔軟に対応されていることをお聞きしました。
小林:本当にぶどうがおいしかったんです……! 大事に育てられているんだなと実感できましたが、ちなみに今はどのようなぶどうが求められるんですか?
古谷:今は大粒で、種がなく、皮ごと食べられるぶどうがとても求められています。大粒だと見た目のインパクトも強くなりますし、お客様も喜ばれます。
では大粒で種がなく皮ごと食べられるぶどうはどのようにして作られているのだろうか。
古谷:これは住友化学さんが販売している「住友ジベレリン粉末」を使うことで実現しています。これを処理することで、粒が大きくなって、種が抜けるという効果が得られます。
川口:ジベレリン剤は「Natural Products」の製品のひとつです。一言で表現すると、もともと植物が持っている有機化合物になります。その歴史は長くて、80年以上前から研究がなされています。ジベレリンを処理することで成長促進・発芽促進・老化防止・開花促進、それと種無し化の効果があります。ぶどうをはじめ柑橘やトマトなど様々な作物で使っていただいています。
小林:ジベレリンを使うことによって、種無しぶどうができるということなんですね。
川口:そうです。みなさまが食べられている多くの種無しぶどうに使っていただいています。一般的にジベレリンは2回処理するのですが、1回目で種を抜いて、2回目で実を大きくします。
小林:そうなんですね! ジベレリンのお陰で粒が大きくて、種が無いぶどうが食べられるというわけですね。
川口:その一役を買っているということです。おいしい大きなぶどうが作られているのは、古谷さんの栽培技術だったりぶどうへの愛情の賜物だと思います。
小林:ちなみに「Natural Products」でジベレリンの他に、ぶどう栽培のために使われているものはありますか?
川口:トレンドとしてはアブサップ液剤というものがあります。近年の温暖化などの影響で、巨峰やピオーネなどの黒系のぶどう、あるいはクイーンニーナなどの赤系のぶどう、どちらも本来の色になりにくくなっています。
しかしアブサップ液剤を処理していただくことで、ぶどう本来の色素成分の生成を高める効果があります。
小林:ぶどうの色づきをアブサップ液剤が助けてくれるんですね。私も農業に携わっていますが、暑くなってくると農作業が大変と思うこともあります。古谷さんはいかがですか?
古谷:そうですね。ぶどうの色づきが難しくなっているというのは、温暖化も影響している思います。
シャインマスカットは色づきが必要のないぶどうなので、全国的にも栽培面積が広がってきているんです。逆に黒系・赤系のぶどうの生産が減ってきているのですが、引き続き人気は高いです。そのようなトレンドをチャンスと捉えて、我々はアブサップ液剤なども使いながら安定した黒系・赤系ぶどうの生産を目指していきたいと思っています。
最後に持続可能な農業についてどう考えているか、川口氏・古谷氏に語ってもらった。
川口:私たちは生産者の皆様が安定して生産できる環境づくりを提供することが必要だと考えています。持続可能な農業を行っていくには、病害虫を防ぐ化学農薬というのは絶対に必要ですが、加えて近年の気候変動に対応していくための別の農薬が必要になってきます。
そのような中で環境との調和という観点から、すべてを化学農薬だけに頼るのではなく、アブサップ液剤のような天然物由来の農薬と組み合わせて、バランスを取りながら対応していくことが重要だと感じています。
その上で、私たちの一番の目標は古谷さんのような生産者や消費者の方々に、「Natural Products」製品の情報をしっかりとお伝えして、安心してお使いいただけるように活動していくことです。
小林:住友化学さんが、こんな風に私たちの食を支えてくださっているんだなと勉強になりました。古谷さんは農業を続けていく上での目標はありますか?
古谷:私たちは甲府の地で60年ほどぶどうの栽培をしてきました。これからも継続していくためには、「アブサップ液剤」のような色づきのよくなる製品などの力も借りつつ、しっかりとしたぶどう作りをしていきたいと考えています。
一方、シャインマスカットのような品種もありますので、栽培品種のバランスをとりながら、お客様へ最高品質の彩りあるぶどうをお届けしていきたいと思います。
小林:おふたりに支えられてできあがったぶどうを食べて、あらためておいしいと感じました。今回はありがとうございました!
(構成=中山洋平)
EARLY & POSITIVEをキーワードに日曜の朝を彩るJ-WAVEの番組『EARLY GLORY』(毎週日曜日6:00~9:00)。11月9日・16日の放送回では、同番組の旬な食材のあれこれを語る企画「Natural Products WONDERFUL HONEST」の特別編が届けられ、ナビゲーターを務める俳優の小林涼子が取材に出かけた。
小林が訪れたのは山梨・甲府市にあるぶどう園「古谷葡萄園」。4代続く果実園で「土から育て、丹精込めた一房を」をモットーにこれからの時代を見据えた新たな農業にも挑戦している。自身も農業に取り組んでいる小林は、古谷葡萄園4代目の古谷崇氏、そして住友化学株式会社 アグロ事業部 サステナブルソリューション部の川口良氏と種無しぶどうの作り方からサステナブルな日本の農業をテーマにトークを繰り広げた。
この模様は動画でも楽しめる。ここではテキストでレポートする。
糖度22.6度! 歴史あるぶどう農園でシャインマスカットを収穫
曇り空だが暑くはない、すごしやすい気候の午前8時。小林は、甲府市にある古谷葡萄園に到着した。そこにはすでに収穫を終えた古谷さんの姿があった。古谷:そうですね。この畑で収穫するには朝5時だとまだ暗く、葡萄の色目がよくわからないので、5時30分頃から収穫を行っていました。
小林:“この畑”とおっしゃったということは、ほかにも畑を所有されているんですか?
古谷:他にも4つほど、近隣で持っています。私たちは約60年ほどぶどう栽培をしてきました。
小林:60年も……! スゴいですね!
古谷葡萄園からは富士山が見え、そして反対側には八ヶ岳、さらに西の方には南アルプスがある。いわゆる山々に囲まれた盆地に農園はある。
小林:山梨は自然が豊かなので、フルーツが豊富に獲れるというか、栽培するのに向いている土地なのでしょうか?
古谷:全国的に見ても日照時間が長いということで、いわゆる光合成をして必要なエネルギーを作り出すという点ではとてもいいエリアです。
小林:この畑にあるぶどうは……(周りを見渡し)シャインマスカットですね。ちなみに古谷さんのところでは何種類くらい育てられているのでしょうか?
今回は小林が特別に収穫体験をさせてもらうことに。古谷さんの畑では年間でシャインマスカットは1万房ほど収穫しているのだという。一粒、味わって見ると小林は「甘い……!」と目を丸くした。小林が選んだシャインマスカットは糖度22.6度だった。
古谷:そうですね。収穫直後から糖や酸が減衰していくので、獲ってすぐに冷やして、食べていただくというのがおいしいと思います。
ニーズが高い「種無しぶどう」はどのようにして作る?
古谷葡萄園の畑の隣には2023年にオープンしたカフェ「CASA FRUTTA(カーザフルッタ)」がある。丹精込めて育てられたぶどうを使ったスイーツや生搾りジュースを提供している。そちらに場所を移し、ここからは住友化学株式会社の川口氏を迎え、3人でトークを繰り広げた。小林:本当にぶどうがおいしかったんです……! 大事に育てられているんだなと実感できましたが、ちなみに今はどのようなぶどうが求められるんですか?
古谷:今は大粒で、種がなく、皮ごと食べられるぶどうがとても求められています。大粒だと見た目のインパクトも強くなりますし、お客様も喜ばれます。
では大粒で種がなく皮ごと食べられるぶどうはどのようにして作られているのだろうか。
古谷:これは住友化学さんが販売している「住友ジベレリン粉末」を使うことで実現しています。これを処理することで、粒が大きくなって、種が抜けるという効果が得られます。
小林:ジベレリンを使うことによって、種無しぶどうができるということなんですね。
川口:そうです。みなさまが食べられている多くの種無しぶどうに使っていただいています。一般的にジベレリンは2回処理するのですが、1回目で種を抜いて、2回目で実を大きくします。
小林:そうなんですね! ジベレリンのお陰で粒が大きくて、種が無いぶどうが食べられるというわけですね。
川口:その一役を買っているということです。おいしい大きなぶどうが作られているのは、古谷さんの栽培技術だったりぶどうへの愛情の賜物だと思います。
「ぶどうの色づき」に必要なものとは?
黒や赤など、美しく色づくぶどうもある。この色づきに一役買う「アブサップ液剤」も、住友化学が手がけたものだ。小林:ちなみに「Natural Products」でジベレリンの他に、ぶどう栽培のために使われているものはありますか?
川口:トレンドとしてはアブサップ液剤というものがあります。近年の温暖化などの影響で、巨峰やピオーネなどの黒系のぶどう、あるいはクイーンニーナなどの赤系のぶどう、どちらも本来の色になりにくくなっています。
小林:ぶどうの色づきをアブサップ液剤が助けてくれるんですね。私も農業に携わっていますが、暑くなってくると農作業が大変と思うこともあります。古谷さんはいかがですか?
古谷:そうですね。ぶどうの色づきが難しくなっているというのは、温暖化も影響している思います。
シャインマスカットは色づきが必要のないぶどうなので、全国的にも栽培面積が広がってきているんです。逆に黒系・赤系のぶどうの生産が減ってきているのですが、引き続き人気は高いです。そのようなトレンドをチャンスと捉えて、我々はアブサップ液剤なども使いながら安定した黒系・赤系ぶどうの生産を目指していきたいと思っています。
川口:私たちは生産者の皆様が安定して生産できる環境づくりを提供することが必要だと考えています。持続可能な農業を行っていくには、病害虫を防ぐ化学農薬というのは絶対に必要ですが、加えて近年の気候変動に対応していくための別の農薬が必要になってきます。
そのような中で環境との調和という観点から、すべてを化学農薬だけに頼るのではなく、アブサップ液剤のような天然物由来の農薬と組み合わせて、バランスを取りながら対応していくことが重要だと感じています。
その上で、私たちの一番の目標は古谷さんのような生産者や消費者の方々に、「Natural Products」製品の情報をしっかりとお伝えして、安心してお使いいただけるように活動していくことです。
小林:住友化学さんが、こんな風に私たちの食を支えてくださっているんだなと勉強になりました。古谷さんは農業を続けていく上での目標はありますか?
古谷:私たちは甲府の地で60年ほどぶどうの栽培をしてきました。これからも継続していくためには、「アブサップ液剤」のような色づきのよくなる製品などの力も借りつつ、しっかりとしたぶどう作りをしていきたいと考えています。
一方、シャインマスカットのような品種もありますので、栽培品種のバランスをとりながら、お客様へ最高品質の彩りあるぶどうをお届けしていきたいと思います。
小林:おふたりに支えられてできあがったぶどうを食べて、あらためておいしいと感じました。今回はありがとうございました!
(構成=中山洋平)