千葉雄喜が、武道館での初のワンマンライブに向けて意気込みを語った。
千葉が登場したのは、6月21日(土)放送の『TOKYO M.A.A.D SPIN』(ナビゲーター:高木 完)だ。
前回、高木がナビゲーターを務める『TOKYO M.A.A.D SPIN』に千葉が出演したのは2024年3月のこと。まず、そのときからの動向を訊いた。
高木:2024年に話したとき、千葉くんは「いまの自分のペースでやっていきます。王子でいろいろやっているんで、そのあともやっていく」と。いまも変わらずやっていると思うんだけど、すごく加速度が増していて。加速度というか1日が、あまり寝ていないぐらいやっているでしょ?
千葉:変わってないっちゃ変わってないですけど、アルバムを出したり曲を出してからいろいろな仕事とか誘われることが増えた、という感じですかね。
高木:『Mamushi』のコラボレーションの話が「2024年のこの番組のあとにあって、速攻で話がまとまって」と言ってたけど、あれ世界的にヒットしたわけじゃん。歌はふたりとも日本で録ったの?
千葉:日本です。俺のバースとMeganのフックは俺の隣のスタジオというか、同じビルのスタジオで。
高木:彼女のメインのところは?
千葉:バースは、アメリカに帰ってからMeganが自分で録って送り返してきたって感じですね。
高木:それでミックスを千葉くんたちのほうで全部やった?
千葉:ミックスは向こうのアルバムのミックスで。曲を録ったのは日本ですね。
高木:トラックは制作して、ミキシングは向こうで最終的なやつをやってもらったと。そのあと、ビデオも撮ったじゃないですか。すごいスピードで、撮影してすぐできたでしょ?
千葉:撮影して1、2週間ぐらいで出ましたね。
高木:あの映像でそれはすごいよね。『Mamushi』のビデオもそうだけど、自分のもいますごく撮ってるじゃん。
千葉:いっぱいあります。
高木:気が付いたら、いつの間にかYouTubeとか上がっているんだよね。
千葉:いっぱいやっているんですよ。世に出してないだけで。
高木:普段の言葉をそのまま言っている感じがいいなというか。それはECDに似ているとあとから思ったことだけど、その前に「なんでこんなに俺、千葉雄喜好きなのかな?」と思ったら、そんなにかっこつけてるじゃないけど、ヒップホップっぽくしているというか、そういうスタイルに陥ってないというか。
千葉:まったく陥ってないですね。
高木:なんとなく自然にそうなっているから?
千葉:ヒップホップ感を出さなくても出ちゃう、と俺は思っているので。だから、寄せなくてもそこの畑で育っていれば、もう別に。韻を踏むのは癖でついてる。リアルであることと、ストーリーテリングが俺はヒップホップだと思うんです。言葉遣いとか音とかじゃなくて。だから、どんなことをしようがヒップホップ感みたいな。ヒップホップから始まったやつ感は、隠せないんだろうなと思います。
高木:ECDもそうだった。特にアメリカのラップを聴いていたときに感じて。本当はこういうことなんじゃないかな? と思わされるというか。向こうのラップを聴きながら千葉くんのラップを聴くと「違和感ないな」みたいな。コピーキャットという感じじゃなくて、なんかオリジナルだなと。もうすでにそういうスタイルを発明しちゃったよね。
千葉:そうかもしれないですね。
高木:だから今後、誰も真似できないじゃん。
千葉:このスタイル、なんて言えばいいんですかね? わからないですけど。日本人をちゃんとやるという。
高木:ECDもそこがあったというのがね。
千葉:完全にそうです。
高木:でもさ、ECDはそこ評価されてなかったからさ。いまあいつ生きてたら楽しかったろうなと思って。「うん、いい」ってきっと言っていると思うんだよね。
千葉:ライブはすごかったですね。歓声がいままで聞いたことのないぐらいの圧みたいな。「うわー!」みたいな。
高木:だって「本物きた!」って思われているんだもの。スターだったからね。
千葉:「すご!」って思いましたね。アメリカの人は観る側もプロだ、みたいな。大声を出したりするのが、たぶんカルチャーとしてあるのかなみたいな。
高木:その感じはわかる。ニューヨークでフリーコンサートみたいなのを観に行くと、客がファンキーな人ばかりで、これは客のノリが根底から違うわって。だけど、ステージでそれを感じるのはすごいよね。
千葉:いままでのライブのなかで、歓声はいちばんすごかったですね。
高木:俺も自慢していい? Beastie Boysが『Licensed to Ill』というアルバムが売れているときに、アメリカにいて知り合ったの。それで「なにをやってるのお前?」「ラップをやってる」って言ったら「じゃあ、今日出ろ」と、いきなり出たことがあって(笑)。そのとき客席が「うおー!」となって、俺もそのとき「あ、これやれるわ」って。でも、千葉くんのはそれどころのレベルじゃないから。もっとすごい。テレビでも中継されているし。
千葉:帰りの飛行機で隣の席の人に「あれ、昨日VMA(Video Music Awards)出てた?」って言われて「出てた」みたいな。
高木:顔とあれでわかるもんね。もうなに着ていても平気みたいなのがあるじゃん。あのあとは、向こうのライブには出た?
千葉:ライブはまったく出てないです。
高木:1回だけ? Meganから「出ない?」って声かかるでしょ?
千葉:あれ以来はたぶんなかった気がします。ロンドンのときとあれ(VMA)ぐらいですね。
高木:ロンドンもやっているのか。
千葉:コーチェラは出てないので。
高木:あれは正直出るかなと期待していました(笑)。
千葉:そうっすよね(笑)。
高木:みんな思うよね。千葉雄喜として向こうの人にも『Mamushi』で知られたよね。
千葉:めちゃ知られましたね。
高木:このアルバムはどんなことで、こういう内容に?
千葉:どこから説明すればいいのかわからないですけど。2枚なんです。この『永遠』と『separated at birth』という。『永遠』は全部歌が入っているんですけど、もう1枚の『separated at birth』は歌がなくて俺が弾いた音だけあるんです。
高木:いまの曲も弾いたりしているの?
千葉:これは俺じゃなくて、もう1個のほうは9割ぐらい俺です。「この人こんなのもできたの?」という。
高木:その2枚を出したと。
千葉:コンセプトというか音の雰囲気はどっちも似たような感じです。
高木:ボーカルアルバムになっているよね。
千葉:『永遠』はそうです。
高木:ジャンルで大きく分けたら、いみじくも今日その話をしたけど「ヒップホップをもともと持っているから、やればヒップホップテイストが出るから、別にそこにこだわってない」と言っていたけど、ますますね。
千葉:俺がいままで千葉雄喜として出したアルバムがああいうの、というだけで、みんな知らないだけなので。
高木:いまのところね。
千葉:無限の種類の音楽があるんですよ。それをここから長い時間をかけて「こういうのもありますよ、ありましたよ」という。
高木:この感じでやってたら、7月3日(木)のライブはいったいどういうことになっちゃうんですか?
千葉:すごいことになるんですよ。
高木:それをいまちょっと軽く話をしましょうか。日本武道館ですけど、初のワンマンライブ「STAR LIVE」。スペシャルゲストDJにMurda Beatzもさることながら、ゲストアクトには『チーム友達』のRemixに参加しているDJ RYOW、Jin Dogg、キングギドラ、MaRI、SKY-HI、SOCKS、Watson、¥ellow Bucks、Young Cocoも出ます。とはいえ、そこはみんながなんとなく想像つく世界の部分。それ以外のことが起きそうだね。
千葉:はい、そうです。前半は『STAR』『億万長者』チームでアゲアゲ系で。後半戦は「もってかれちゃう系」というか、終わったあとにポカーンとして、その世界の余韻がずっと残っちゃうみたいな。
高木:二部構成みたいな感じ?
千葉:二部構成です。ライブはまあ、ヤバいんですよ本当に。
高木:期待して、絶対観て損はないというか。これは観ないとダメぐらいの感じじゃない?
千葉:「マジか」となります。最近リハしているんですけど、ヤバいんですよ。
高木:サウンドチェックじゃなくて、普通にショーとして見せようということもあるよね。
千葉:後半戦の『永遠』とかは、バイオリンとキーボードとギターと……。
高木:それはたぶん、みんなわかってない(笑)。チケットを買った人も買ってない人も。
千葉:みんな「イエイイエイ」で終わると思ってますけど。そういう次元じゃないんですよね。
高木:それは言っちゃっていいんですか?
千葉:みんなに知ってほしいです。
高木:期待してほしいし、そんな違う側面も聴けるライブだったら行かないとまずいじゃんと思わせてね。なにか新しいものが聴ける感じかもしれないね。
千葉:ステージも新しいと思います。俺は観たことないです。
最後に、高木は千葉に今後の予定を尋ねる。
高木:海外は活動としてはどうなんですか?
千葉:引っ越そうと思っています。
高木:えっ! 急に話が(笑)。王子からどこへ?
千葉:LAに。引っ越すつもりで動いてます。
高木:えっ。あ、そうなんだ。
千葉:グラミー獲りに。
高木:えーと、それはもう来年あたりに?
千葉:いや、今年中に行くつもりで。
高木:有言実行だから、本当に行くんだろうね。
千葉:はい、初めて地元を出ますね。一生出ないと思ってましたけど。グラミーを獲るんだったら、そっちのほうが話が早いと思って。みんな、グラミー獲ってるんですよ。一緒に作ってる人が。
高木:なるほど。
千葉:でも、日本で周りに獲ってる人がいないんですよ。だから、グラミーを獲るなら、グラミーを獲ってる人と一緒に曲を作ったらと思って。
高木:実際、ポップアーティストではいないからね。
千葉:だから、向こうにいるので、俺もイケんじゃん、じゃあって。
高木:それ、歌詞でいつも書いてるよね。イメージしたらできちゃう、みたいな。
千葉:だって、できないわけないんですよ。周りがみんな獲ってるのに。誰も獲ってなかったらわかんないですけど、獲ってる人たちが周りにいれば、イケる気しかしないです。
高木:ジャンルが、ヒップホップ部門とかじゃなくても獲れそうだもんね。
千葉:なんでもいいっすね。だから、いったん、グラミーの旅に行ってきます。
週ごとに個性豊かなナビゲーターがお届けする『TOKYO M.A.A.D SPIN』。毎週金曜(27時〜29時)・土曜(25時〜29時)にオンエア。
■公演情報
タイトル:千葉 雄喜 ― STAR LIVE
公演日:2025年7月3日(木)
会場:日本武道館
出演:千葉雄喜
Special Guest DJ:Murda Beatz
Guest Acts[Team Tomodachi]:DJ RYOW、Jin Dogg、キングギドラ、MaRI、SKY-HI、SOCKS、Watson、¥ellow Bucks、Young Coco
Guest:Peyote
Band:谷口大翔、大島理紗子、HÖMiE
開場 17:30 / 開演 19:00
全席指定 前売料金 10,000円(税込)
問合せ: HOT STUFF PROMOTION https://www.red-hot.ne.jp
SMASH https://www.smash-jpn.com
千葉が登場したのは、6月21日(土)放送の『TOKYO M.A.A.D SPIN』(ナビゲーター:高木 完)だ。
『チーム友達』に続き、『Mamushi』が世界的に大ヒット
千葉は1990年生まれ、東京都北区王子出身のアーティスト。音楽プロデュース、MV監督、撮影、編集も自身で行う。2012年より作品をリリース。2021年にKOHHとしての活動を引退し、2024年から千葉雄喜として活動を始め、『チーム友達』は世界的なヒットを記録。アメリカのラッパー・Megan Thee Stallionと『Mamushi』でコラボし、これも大きな話題となり、「MTV Video Music Awards」でパフォーマンスを披露。12月には1stアルバム『STAR』をリリース。今年3月にはアルバム『億万長者』、5月にはMurda Beatzと共作した新曲『Maybach』をリリース。さらに6月18日にアルバム『永遠』とStillz & Yuki Chiba名義の『separated at birth』を2枚同時リリース。そして、7月3日(木)に千葉雄喜として初のワンマンライブを日本武道館で開催する。前回、高木がナビゲーターを務める『TOKYO M.A.A.D SPIN』に千葉が出演したのは2024年3月のこと。まず、そのときからの動向を訊いた。
高木:2024年に話したとき、千葉くんは「いまの自分のペースでやっていきます。王子でいろいろやっているんで、そのあともやっていく」と。いまも変わらずやっていると思うんだけど、すごく加速度が増していて。加速度というか1日が、あまり寝ていないぐらいやっているでしょ?
千葉:変わってないっちゃ変わってないですけど、アルバムを出したり曲を出してからいろいろな仕事とか誘われることが増えた、という感じですかね。
高木:『Mamushi』のコラボレーションの話が「2024年のこの番組のあとにあって、速攻で話がまとまって」と言ってたけど、あれ世界的にヒットしたわけじゃん。歌はふたりとも日本で録ったの?
千葉:日本です。俺のバースとMeganのフックは俺の隣のスタジオというか、同じビルのスタジオで。
高木:彼女のメインのところは?
千葉:バースは、アメリカに帰ってからMeganが自分で録って送り返してきたって感じですね。
高木:それでミックスを千葉くんたちのほうで全部やった?
千葉:ミックスは向こうのアルバムのミックスで。曲を録ったのは日本ですね。
高木:トラックは制作して、ミキシングは向こうで最終的なやつをやってもらったと。そのあと、ビデオも撮ったじゃないですか。すごいスピードで、撮影してすぐできたでしょ?
千葉:撮影して1、2週間ぐらいで出ましたね。
高木:あの映像でそれはすごいよね。『Mamushi』のビデオもそうだけど、自分のもいますごく撮ってるじゃん。
千葉:いっぱいあります。
高木:気が付いたら、いつの間にかYouTubeとか上がっているんだよね。
千葉:いっぱいやっているんですよ。世に出してないだけで。
Megan Thee Stallion - Mamushi (feat. Yuki Chiba) [Official Video]
あえて出す必要のない「ヒップホップ感」
高木は千葉の書く詞は、高木の盟友で2018年に他界したECDが書いていたものに似ているとコメント。千葉自身もECDの曲を聴き、同じことを感じたという。高木:普段の言葉をそのまま言っている感じがいいなというか。それはECDに似ているとあとから思ったことだけど、その前に「なんでこんなに俺、千葉雄喜好きなのかな?」と思ったら、そんなにかっこつけてるじゃないけど、ヒップホップっぽくしているというか、そういうスタイルに陥ってないというか。
千葉:まったく陥ってないですね。
高木:なんとなく自然にそうなっているから?
千葉:ヒップホップ感を出さなくても出ちゃう、と俺は思っているので。だから、寄せなくてもそこの畑で育っていれば、もう別に。韻を踏むのは癖でついてる。リアルであることと、ストーリーテリングが俺はヒップホップだと思うんです。言葉遣いとか音とかじゃなくて。だから、どんなことをしようがヒップホップ感みたいな。ヒップホップから始まったやつ感は、隠せないんだろうなと思います。
高木:ECDもそうだった。特にアメリカのラップを聴いていたときに感じて。本当はこういうことなんじゃないかな? と思わされるというか。向こうのラップを聴きながら千葉くんのラップを聴くと「違和感ないな」みたいな。コピーキャットという感じじゃなくて、なんかオリジナルだなと。もうすでにそういうスタイルを発明しちゃったよね。
千葉:そうかもしれないですね。
高木:だから今後、誰も真似できないじゃん。
千葉:このスタイル、なんて言えばいいんですかね? わからないですけど。日本人をちゃんとやるという。
高木:ECDもそこがあったというのがね。
千葉:完全にそうです。
高木:でもさ、ECDはそこ評価されてなかったからさ。いまあいつ生きてたら楽しかったろうなと思って。「うん、いい」ってきっと言っていると思うんだよね。
アメリカは「観る側」もプロ
千葉は2024年9月にアメリカ・ニューヨークのUBSアリーナで開催された「2024 MTV Video Music Awards」のステージで感じた、アメリカならではのすごさについて語った。千葉:ライブはすごかったですね。歓声がいままで聞いたことのないぐらいの圧みたいな。「うわー!」みたいな。
高木:だって「本物きた!」って思われているんだもの。スターだったからね。
千葉:「すご!」って思いましたね。アメリカの人は観る側もプロだ、みたいな。大声を出したりするのが、たぶんカルチャーとしてあるのかなみたいな。
高木:その感じはわかる。ニューヨークでフリーコンサートみたいなのを観に行くと、客がファンキーな人ばかりで、これは客のノリが根底から違うわって。だけど、ステージでそれを感じるのはすごいよね。
千葉:いままでのライブのなかで、歓声はいちばんすごかったですね。
高木:俺も自慢していい? Beastie Boysが『Licensed to Ill』というアルバムが売れているときに、アメリカにいて知り合ったの。それで「なにをやってるのお前?」「ラップをやってる」って言ったら「じゃあ、今日出ろ」と、いきなり出たことがあって(笑)。そのとき客席が「うおー!」となって、俺もそのとき「あ、これやれるわ」って。でも、千葉くんのはそれどころのレベルじゃないから。もっとすごい。テレビでも中継されているし。
千葉:帰りの飛行機で隣の席の人に「あれ、昨日VMA(Video Music Awards)出てた?」って言われて「出てた」みたいな。
高木:顔とあれでわかるもんね。もうなに着ていても平気みたいなのがあるじゃん。あのあとは、向こうのライブには出た?
千葉:ライブはまったく出てないです。
高木:1回だけ? Meganから「出ない?」って声かかるでしょ?
千葉:あれ以来はたぶんなかった気がします。ロンドンのときとあれ(VMA)ぐらいですね。
高木:ロンドンもやっているのか。
千葉:コーチェラは出てないので。
高木:あれは正直出るかなと期待していました(笑)。
千葉:そうっすよね(笑)。
高木:みんな思うよね。千葉雄喜として向こうの人にも『Mamushi』で知られたよね。
千葉:めちゃ知られましたね。
日本武道館でのライブは観たことのないステージに
番組では最新アルバム『永遠』から『流れる』をオンエア。いままでリリースしてきた楽曲とは一線を画す内容となっており、千葉は曲に込めた想いを語った。STILLZ, Yuki Chiba - 流れる (Official Music Video)
千葉:どこから説明すればいいのかわからないですけど。2枚なんです。この『永遠』と『separated at birth』という。『永遠』は全部歌が入っているんですけど、もう1枚の『separated at birth』は歌がなくて俺が弾いた音だけあるんです。
高木:いまの曲も弾いたりしているの?
千葉:これは俺じゃなくて、もう1個のほうは9割ぐらい俺です。「この人こんなのもできたの?」という。
高木:その2枚を出したと。
千葉:コンセプトというか音の雰囲気はどっちも似たような感じです。
高木:ボーカルアルバムになっているよね。
千葉:『永遠』はそうです。
高木:ジャンルで大きく分けたら、いみじくも今日その話をしたけど「ヒップホップをもともと持っているから、やればヒップホップテイストが出るから、別にそこにこだわってない」と言っていたけど、ますますね。
千葉:俺がいままで千葉雄喜として出したアルバムがああいうの、というだけで、みんな知らないだけなので。
高木:いまのところね。
千葉:無限の種類の音楽があるんですよ。それをここから長い時間をかけて「こういうのもありますよ、ありましたよ」という。
高木:この感じでやってたら、7月3日(木)のライブはいったいどういうことになっちゃうんですか?
千葉:すごいことになるんですよ。
高木:それをいまちょっと軽く話をしましょうか。日本武道館ですけど、初のワンマンライブ「STAR LIVE」。スペシャルゲストDJにMurda Beatzもさることながら、ゲストアクトには『チーム友達』のRemixに参加しているDJ RYOW、Jin Dogg、キングギドラ、MaRI、SKY-HI、SOCKS、Watson、¥ellow Bucks、Young Cocoも出ます。とはいえ、そこはみんながなんとなく想像つく世界の部分。それ以外のことが起きそうだね。
千葉:はい、そうです。前半は『STAR』『億万長者』チームでアゲアゲ系で。後半戦は「もってかれちゃう系」というか、終わったあとにポカーンとして、その世界の余韻がずっと残っちゃうみたいな。
高木:二部構成みたいな感じ?
千葉:二部構成です。ライブはまあ、ヤバいんですよ本当に。
高木:期待して、絶対観て損はないというか。これは観ないとダメぐらいの感じじゃない?
千葉:「マジか」となります。最近リハしているんですけど、ヤバいんですよ。
高木:サウンドチェックじゃなくて、普通にショーとして見せようということもあるよね。
千葉:後半戦の『永遠』とかは、バイオリンとキーボードとギターと……。
高木:それはたぶん、みんなわかってない(笑)。チケットを買った人も買ってない人も。
千葉:みんな「イエイイエイ」で終わると思ってますけど。そういう次元じゃないんですよね。
高木:それは言っちゃっていいんですか?
千葉:みんなに知ってほしいです。
高木:期待してほしいし、そんな違う側面も聴けるライブだったら行かないとまずいじゃんと思わせてね。なにか新しいものが聴ける感じかもしれないね。
千葉:ステージも新しいと思います。俺は観たことないです。
最後に、高木は千葉に今後の予定を尋ねる。
高木:海外は活動としてはどうなんですか?
千葉:引っ越そうと思っています。
高木:えっ! 急に話が(笑)。王子からどこへ?
千葉:LAに。引っ越すつもりで動いてます。
高木:えっ。あ、そうなんだ。
千葉:グラミー獲りに。
高木:えーと、それはもう来年あたりに?
千葉:いや、今年中に行くつもりで。
高木:有言実行だから、本当に行くんだろうね。
千葉:はい、初めて地元を出ますね。一生出ないと思ってましたけど。グラミーを獲るんだったら、そっちのほうが話が早いと思って。みんな、グラミー獲ってるんですよ。一緒に作ってる人が。
高木:なるほど。
千葉:でも、日本で周りに獲ってる人がいないんですよ。だから、グラミーを獲るなら、グラミーを獲ってる人と一緒に曲を作ったらと思って。
高木:実際、ポップアーティストではいないからね。
千葉:だから、向こうにいるので、俺もイケんじゃん、じゃあって。
高木:それ、歌詞でいつも書いてるよね。イメージしたらできちゃう、みたいな。
千葉:だって、できないわけないんですよ。周りがみんな獲ってるのに。誰も獲ってなかったらわかんないですけど、獲ってる人たちが周りにいれば、イケる気しかしないです。
高木:ジャンルが、ヒップホップ部門とかじゃなくても獲れそうだもんね。
千葉:なんでもいいっすね。だから、いったん、グラミーの旅に行ってきます。
週ごとに個性豊かなナビゲーターがお届けする『TOKYO M.A.A.D SPIN』。毎週金曜(27時〜29時)・土曜(25時〜29時)にオンエア。
■公演情報
タイトル:千葉 雄喜 ― STAR LIVE
公演日:2025年7月3日(木)
会場:日本武道館
出演:千葉雄喜
Special Guest DJ:Murda Beatz
Guest Acts[Team Tomodachi]:DJ RYOW、Jin Dogg、キングギドラ、MaRI、SKY-HI、SOCKS、Watson、¥ellow Bucks、Young Coco
Guest:Peyote
Band:谷口大翔、大島理紗子、HÖMiE
開場 17:30 / 開演 19:00
全席指定 前売料金 10,000円(税込)
問合せ: HOT STUFF PROMOTION https://www.red-hot.ne.jp
SMASH https://www.smash-jpn.com
番組情報
- TOKYO M.A.A.D SPIN
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金、土曜金曜:27:00-29:00 土曜:25:00-29:00