UAが、デビュー30周年を振り返りつつ、6月20日(金)にリリースした新曲『Happy』について語った。
UAが登場したのは、クリス智子がお届けする『TALK TO NEIGHBORS』。この番組は毎週ひと組、クリスがいま声を届けたい人を迎える30分のトークプログラム。月曜から木曜はラジオでオンエアされ、翌金曜には放送された内容に加えて、限定トークも含むポッドキャストが配信される。
ここでは、6月16日(月)にオンエアした内容の一部をテキストで紹介する。
・ポッドキャストページ
クリス:今年、30周年を迎えますね。
UA:UAとして三十路を迎えるんです(笑)。
クリス:フェスとかのライブも、そういうことを意識してる?
UA:新曲を3曲ほどお届けしましたね。あと、今月、お祝いのライブがありますので、そこをちょっと意識はしてました。
クリス:フェスにはどんな気持ちで挑んでいる?
UA:あんまり前からイメージし過ぎると疲れちゃうじゃないですか(笑)。ここは三十路の気合いと言いますか。
クリス:余裕っていうかね(笑)。
UA:余裕でもないんですけど、あんまり考え過ぎず、そのときの感じで。私、以前に事故もあったりして療養していたので、本当に気分新たに今回やってきてリセットした感じでやっております。
クリス:30年だといろんなことが起こるから、それをどうやってよい方向に変えていくか。その辺は心得ていく部分はありますよね。
UA:そうなんです。それは歌手としてとか母としてとか、いろんな言い方があるけど、やっぱり人として長く生きていると、体と精神を深く感じるようになりますよね。
クリス:いつも絶好調ではないですしね。
UA:そう。
クリス:でも、絶好調を目指してないくらいがいいのかな。
UA:いいことおっしゃいますね。絶好調って一瞬じゃありません? 1日のなかでも絶好調になってみたり、絶不調になったりって波があるから。
クリス:絶好調を求めちゃうと、ちょっとつらいですよね。
UA:本当に。前に戻りたいとか、あのときのあの感じにまたなりたいとか、そういうのは興味ないですね。
クリス:この曲はどういう曲になりました?
UA:これは前々から夢でありました、おみそ汁と梅干しを歌詞に入れたいっていう。みそ汁って、日本人にとって本当にごくありふれた日常じゃないですか。でも、毎日違うんですよね。そして、梅干しも毎日違いますよね。そのことに気づけることこそハッピーな(笑)。似たような毎日だけど、違うんですよ、完全に。
クリス:歌詞に塩梅(あんばい)ってありましたけど、生きることの懐かしさみたいなものもありましたよね。
UA:そこがもっとも言いたいところですね。いまを生きているのに、何ともわからない、人としての懐かしさ。本当のことは自分の意識ではわからないじゃないですか。でも、そのわからなさ、神秘というか、そこにすごい秘密があるじゃないですか。
クリス:そういう大きなところを、みそ汁と梅干しに持ってくるのがたまらないですね。
UA:ジャケットにも思いっきりそれを表しています。
クリス:ハッピーってすごくシンプルな言葉じゃないですか。(それゆえに)深いですよね。
UA:深いんですかね。軽いようにも聞こえたり。私はケガをしたときに、自分の体が私の意志とか努力とかではないところで、どんどん勝手に治っていっていく喜びというか、感謝すべき事柄。ケガをしたことによって触れることができて、日々感謝の気持ちを思い直すようにして。
クリス:ハッピーって軽やかだけど、その言葉の裏には、いろんなものがあるわけですね。
UA:最近は物を集める趣味もなくて、「あれがほしい」「これがほしい」もなくて。子育てで必死なのでね。で、意外と何も持ってないなって思ったわけ。でも、思っている私がいる、喜んでるとか感謝してるとか、それなんだなって思っちゃって。ということは、幸せだと今日思える自分がいるっていうことがすべてだなって思ったんですよね。ハッピーって勝手にやってくるものじゃないというか、自分でいまを受け止めてそれが幸せなんだなって意識できるようなこと(じゃないかなって)。
UA:それをやってみたくて。もちろん、コリアンの音楽がアメリカでもすごくヒットしていたりもしますけど、ちょっとアジアンムードなテイストのデモがあったんですね。それを自分でどう面白くしようかなっていうので、こういう感じに。あと、子どもの影響が大きいですね。
クリス:子どもはどちらの言語も話します?
UA:どっちも話しますし、面白い英語と日本語のバランスで、面白いことを言ったりして。「えっ!?」っていうような言葉のセンスがあったりして。
クリス:いま、お子さんはおいくつですか?
UA:下から言いますと9歳、13歳、16歳。もう1名はかなり自立した年齢なんですけど(笑)。
クリス:虹郎さんですね(笑)。その辺もヒントになるんですね。
UA:影響を受けますね。
クリス:たしかに、K-POPもここは英語で、ここは韓国語なんだっていうのもありますよね。
UA:それ、すごく面白いなって思って。まあ、自分がクスクス笑いながら書けてる。それが大事かな。自分が本当にときめいて書いてるときのものをいつまでも歌うことができるので。
実際の曲作りの話になると、UAは「ほとんど歌詞から書くことはない」と明かした。
UA:自分で曲も書く場合は同時になるんですけど、だいたい(作曲は)依頼をしているので。あと、13歳の息子が「なんでママの歌って、サビのところで歌詞が変わるの?」「覚えられない」「繰り返せ」とか言われて、そこはすごく意識しました(笑)。あと「ハッピーなのとかやってよ」とか。
クリス:そのまんまじゃないですか(笑)。
UA:それいいねって(笑)。「取り入れとこう」って。おばちゃんが好きにやっちゃうと、しみじみしちゃうから。
クリス:ちゃんと次の世代にもね。でも、上の世代にもグッときますよ。
UA:やった〜! うれしい。
クリス:ただ、歌詞を覚えられるかなって(笑)。
UA:正直、5月からやっと覚えられるようになりました(笑)。しばらく息継ぎができなかったり。でも、人間ってすごくて、段々できるようになってくるの。不可能が可能になってくるっていう体験もこの曲でしました。
クリス:自分で歌詞を書きながらも、歌う自分ってその次じゃないですか。歌う自分の範疇を想像して書いたら、たいしたことないですからね。
UA:そうなんですよ! 肉体は追いついてくるんです。先に意識です。イメージング。
クリス:野音は建て替えで10月から使用休止になりますよね。
UA:そうなんです。なので、いまの場所ではUAとして最後になると思うので、本当に感謝を込めて。野音では言葉で表せないほどの体験をたくさんさせていただいたので。
クリス:野音の思い出はきっとたくさんありますよね。観るほうもですけど。あの風といい、ステージといい。
UA:見える景色もね。高層ビルがあるんだけど、空があって鳥も飛んで。
クリス:緑があって。
UA:緑も風とともに音を出してくれるんですよね。虫が鳴き出したりとか。
クリス:30周年となるこの日は、どんな日にしたいですか?
UA:流れ星が飛ぶほどに晴れわたりまして(笑)。
クリス:そこは意外と大きく出るんですね(笑)。
UA:数々の経験がありますからね。雷とともに始まったこともありますけど、それは昔のことなので。この日に関しては晴れわたる星空の下、最後は大合唱と言いますか。ステージのアートのほうもすごく新しい感じで作っているので、きっとみなさんが喜んでくれると思います。期待を裏切らないステージになります。
UAの最新情報は公式サイトまで。
クリス智子がお届けする『TALK TO NEIGHBORS』は、J-WAVEで月曜〜木曜の13時よりオンエア。ポッドキャストでも配信中。
・ポッドキャスト限定のエピソードはこちらから
UAが登場したのは、クリス智子がお届けする『TALK TO NEIGHBORS』。この番組は毎週ひと組、クリスがいま声を届けたい人を迎える30分のトークプログラム。月曜から木曜はラジオでオンエアされ、翌金曜には放送された内容に加えて、限定トークも含むポッドキャストが配信される。
ここでは、6月16日(月)にオンエアした内容の一部をテキストで紹介する。
・ポッドキャストページ
前に戻りたいとかは興味がない
UAは1995年にデビュー。6月21日(土)に30周年を迎えた。現在、カナダで生活しているUAは先日、日本に帰国し、3つの音楽フェスに出演した。クリス:今年、30周年を迎えますね。
UA:UAとして三十路を迎えるんです(笑)。
クリス:フェスとかのライブも、そういうことを意識してる?
UA:新曲を3曲ほどお届けしましたね。あと、今月、お祝いのライブがありますので、そこをちょっと意識はしてました。
クリス:フェスにはどんな気持ちで挑んでいる?
UA:あんまり前からイメージし過ぎると疲れちゃうじゃないですか(笑)。ここは三十路の気合いと言いますか。
クリス:余裕っていうかね(笑)。
UA:余裕でもないんですけど、あんまり考え過ぎず、そのときの感じで。私、以前に事故もあったりして療養していたので、本当に気分新たに今回やってきてリセットした感じでやっております。
クリス:30年だといろんなことが起こるから、それをどうやってよい方向に変えていくか。その辺は心得ていく部分はありますよね。
UA:そうなんです。それは歌手としてとか母としてとか、いろんな言い方があるけど、やっぱり人として長く生きていると、体と精神を深く感じるようになりますよね。
クリス:いつも絶好調ではないですしね。
UA:そう。
クリス:でも、絶好調を目指してないくらいがいいのかな。
UA:いいことおっしゃいますね。絶好調って一瞬じゃありません? 1日のなかでも絶好調になってみたり、絶不調になったりって波があるから。
クリス:絶好調を求めちゃうと、ちょっとつらいですよね。
UA:本当に。前に戻りたいとか、あのときのあの感じにまたなりたいとか、そういうのは興味ないですね。
幸せだと今日思える自分がいることがすべて
UAは、6月20日(金)に新曲『Happy』を配信リリース。この日の『TALK TO NEIGHBORS』はリリース前のオンエアだったが、同曲を初解禁してくれた。UA - Happy (Official Audio)
UA:これは前々から夢でありました、おみそ汁と梅干しを歌詞に入れたいっていう。みそ汁って、日本人にとって本当にごくありふれた日常じゃないですか。でも、毎日違うんですよね。そして、梅干しも毎日違いますよね。そのことに気づけることこそハッピーな(笑)。似たような毎日だけど、違うんですよ、完全に。
クリス:歌詞に塩梅(あんばい)ってありましたけど、生きることの懐かしさみたいなものもありましたよね。
UA:そこがもっとも言いたいところですね。いまを生きているのに、何ともわからない、人としての懐かしさ。本当のことは自分の意識ではわからないじゃないですか。でも、そのわからなさ、神秘というか、そこにすごい秘密があるじゃないですか。
クリス:そういう大きなところを、みそ汁と梅干しに持ってくるのがたまらないですね。
UA:ジャケットにも思いっきりそれを表しています。
#UA
— ビクターエンタテインメント (@VictorMusic) June 14, 2025
デビュー30周年記念日の前日6/20にアニバーサリーの幕開けに相応しい新曲「Happy」をリリース!
🎧https://t.co/kZj0k1bVRG pic.twitter.com/IHlkNVaJpM
UA:深いんですかね。軽いようにも聞こえたり。私はケガをしたときに、自分の体が私の意志とか努力とかではないところで、どんどん勝手に治っていっていく喜びというか、感謝すべき事柄。ケガをしたことによって触れることができて、日々感謝の気持ちを思い直すようにして。
クリス:ハッピーって軽やかだけど、その言葉の裏には、いろんなものがあるわけですね。
UA:最近は物を集める趣味もなくて、「あれがほしい」「これがほしい」もなくて。子育てで必死なのでね。で、意外と何も持ってないなって思ったわけ。でも、思っている私がいる、喜んでるとか感謝してるとか、それなんだなって思っちゃって。ということは、幸せだと今日思える自分がいるっていうことがすべてだなって思ったんですよね。ハッピーって勝手にやってくるものじゃないというか、自分でいまを受け止めてそれが幸せなんだなって意識できるようなこと(じゃないかなって)。
歌詞は子どもたちから影響を受けている
新曲『Happy』は、日本語と英語を混ぜ合わせた歌詞で表現されている。UA:それをやってみたくて。もちろん、コリアンの音楽がアメリカでもすごくヒットしていたりもしますけど、ちょっとアジアンムードなテイストのデモがあったんですね。それを自分でどう面白くしようかなっていうので、こういう感じに。あと、子どもの影響が大きいですね。
クリス:子どもはどちらの言語も話します?
UA:どっちも話しますし、面白い英語と日本語のバランスで、面白いことを言ったりして。「えっ!?」っていうような言葉のセンスがあったりして。
クリス:いま、お子さんはおいくつですか?
UA:下から言いますと9歳、13歳、16歳。もう1名はかなり自立した年齢なんですけど(笑)。
クリス:虹郎さんですね(笑)。その辺もヒントになるんですね。
UA:影響を受けますね。
クリス:たしかに、K-POPもここは英語で、ここは韓国語なんだっていうのもありますよね。
UA:それ、すごく面白いなって思って。まあ、自分がクスクス笑いながら書けてる。それが大事かな。自分が本当にときめいて書いてるときのものをいつまでも歌うことができるので。
実際の曲作りの話になると、UAは「ほとんど歌詞から書くことはない」と明かした。
UA:自分で曲も書く場合は同時になるんですけど、だいたい(作曲は)依頼をしているので。あと、13歳の息子が「なんでママの歌って、サビのところで歌詞が変わるの?」「覚えられない」「繰り返せ」とか言われて、そこはすごく意識しました(笑)。あと「ハッピーなのとかやってよ」とか。
クリス:そのまんまじゃないですか(笑)。
UA:それいいねって(笑)。「取り入れとこう」って。おばちゃんが好きにやっちゃうと、しみじみしちゃうから。
クリス:ちゃんと次の世代にもね。でも、上の世代にもグッときますよ。
UA:やった〜! うれしい。
クリス:ただ、歌詞を覚えられるかなって(笑)。
UA:正直、5月からやっと覚えられるようになりました(笑)。しばらく息継ぎができなかったり。でも、人間ってすごくて、段々できるようになってくるの。不可能が可能になってくるっていう体験もこの曲でしました。
クリス:自分で歌詞を書きながらも、歌う自分ってその次じゃないですか。歌う自分の範疇を想像して書いたら、たいしたことないですからね。
UA:そうなんですよ! 肉体は追いついてくるんです。先に意識です。イメージング。
期待を裏切らないステージに
UAは30周年記念ライブ「UA 30th Anniversary Live」を大阪と東京で開催。東京公演は、デビュー日となる6月21日(土)に日比谷野外大音楽堂で行われた。クリス:野音は建て替えで10月から使用休止になりますよね。
UA:そうなんです。なので、いまの場所ではUAとして最後になると思うので、本当に感謝を込めて。野音では言葉で表せないほどの体験をたくさんさせていただいたので。
クリス:野音の思い出はきっとたくさんありますよね。観るほうもですけど。あの風といい、ステージといい。
UA:見える景色もね。高層ビルがあるんだけど、空があって鳥も飛んで。
クリス:緑があって。
UA:緑も風とともに音を出してくれるんですよね。虫が鳴き出したりとか。
クリス:30周年となるこの日は、どんな日にしたいですか?
UA:流れ星が飛ぶほどに晴れわたりまして(笑)。
クリス:そこは意外と大きく出るんですね(笑)。
UA:数々の経験がありますからね。雷とともに始まったこともありますけど、それは昔のことなので。この日に関しては晴れわたる星空の下、最後は大合唱と言いますか。ステージのアートのほうもすごく新しい感じで作っているので、きっとみなさんが喜んでくれると思います。期待を裏切らないステージになります。
UAの最新情報は公式サイトまで。
クリス智子がお届けする『TALK TO NEIGHBORS』は、J-WAVEで月曜〜木曜の13時よりオンエア。ポッドキャストでも配信中。
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