俳優の山口智子が、人からの学びについて語り、おすすめの楽曲を紹介した。
山口が登場したのは『STEP ONE』のコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)。週替わりのゲストを招き、月曜から木曜にわたって人生で得た学びや気づきを教えてもらうコーナーだ。ここでは、2月3日(月)のオンエア内容をテキストで紹介する。
【radikoで聴く】
3日(月)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250203093351
4日(火)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250204093400
5日(水)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250205093444
6日(木)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250203093351
※それぞれ再生期限はオンエアの1週間後まで。
また、アニメ映画『崖の上のポニョ』では、主人公・宗介の母、リサの声を演じており、国民的俳優として幅広い世代から愛される人物だ。
この日のテーマは、「人生に影響を与えた出会い」。山口は「人から教えていただいたことはあまりにありすぎるので……」と前置きし、夫でもある俳優・唐沢寿明の名前を挙げた。
山口:俳優として「唐沢寿明」という名で働いております、本名・唐沢 潔さんです(笑)。初めてこの世界に足を踏み入れたときに共演していた人物なのですが、初めて会ったときは、表面的にはふざけておちゃらけていてお笑い的。だけど、内部にものすごく鋭いナイフのようなものをキラリと秘めている、「怖い男だな」という印象でした。
共演作品『純ちゃんの応援歌』の、とあるシーンの撮影で、山口は唐沢の“鋭さ”に触れたという。
山口:弟が亡くなってしまうシーンで、台本に「絶対に泣かなければいけない」という指示がありました。唐沢も義理の弟役で横にいて、彼は本番で一世一代すべてをかけて本気で泣いて、本気で感情を出したんですよ。でも私は、いろいろな迷いや思うところがあって、泣けなかったんです。そのとき、横にいた唐沢に「あのさ、こっちは本気で涙を出して本気でやってんだからさ。あんた、この責任どう取ってくれるの?」というくらいの冷たく厳しい目で見られました。本気をかけた人のこういう気持ちを、私たちは絶対に裏切ってはいけないし、無駄にしてはいけない。だからこそ、自分も本気を出して、プロとして、気持ちだけでなく絶対に結果を出さなければいけない。ここはそういう世界であるという厳しさを、彼が身をもって教えてくれました。それが「怖さ」だったのですが、彼もまだ駆け出しだったので、「失敗したら先がない。自分の俳優として目指す人生は終わり」という、すべてをかけた彼の一瞬でした。「狂気を感じさせるほどにかけてくる人がいる、厳しくも素晴らしい現場だな」ということを実感し、自分も「プロとしてどうあるべきか」を考えるきっかけになったのが、唐沢 潔さんという存在でした。
山口の話を聞いた、番組ナビゲーターのふたりは……。
サッシャ:おしどり夫婦として知られていますが、めちゃくちゃ素敵な話じゃないですか。おふたりの関係性も、プロとしてのお互いの意識の高さも垣間見えます。山口さんはそこでお気づきになり、だからこそ通ずるものがあってご一緒にいるところもあると思います。
ノイハウス:本当ですね。高め合う愛というか、それぞれの別のプロの要素を掛け合わせてどんどん上にいく感じが、素晴らしいですよね。
山口:夫・唐沢にもうひとつ教えられたのが、「人はそれぞれ違うんだ」ということです。彼と私は真逆の性格で、趣味も真逆なのですが、唯一気が合ったのが「小さい頃から布施 明さんのファンだ」ということ(笑)。布施 明さんは素晴らしい歌唱力で、私は布施さんのように実力を示してくださる、才能のある方が大好きです。『君は薔薇より美しい』は、朝聴くと「さぁ、仕事頑張るぞ!」という気持ちになれる。私にとって、いちばん元気になる曲ですね。
山口:私がライフワークとしている、音で地球を体感する映像ライブラリー「LISTEN.」というプロジェクトは、世界中の「明日も元気に頑張っていこう」と思える音楽を集めた、未来に伝えたい「地球のタイムカプセル」です。10年撮りためたお宝映像を、これから続々と上映する予定です。書籍も出ていて、そのなかにたくさん収録されたQRコードからも「LISTEN.」の映像が体感できますので、ぜひお手に取ってください。そして、今年の3月から9月くらいまで、ハンガリーの首都・ブダペストで「LISTEN.展」が開催されます。大人気の建築家・藤本壮介さんがデザインされた素晴らしいミュージアムで行われますので、ぜひ観に行きましょう。よろしくお願いします。
山口が10年で26カ国を巡って撮影した、250曲を超える世界の美しい音楽映像ライブラリーを収めた書籍『LISTEN.』は、生きのびるブックスから発売中だ。ハンガリー・ブタペストでの「LISTEN.展」のほか、国内では秘蔵映像をまとめた映像作品の上映も予定されている。
詳細は、The Listen Project公式サイトまで。
また、山口智子の最新情報は研音の公式サイトまで。
J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーが、これまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜~木曜の9時35分ごろから。
山口が登場したのは『STEP ONE』のコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)。週替わりのゲストを招き、月曜から木曜にわたって人生で得た学びや気づきを教えてもらうコーナーだ。ここでは、2月3日(月)のオンエア内容をテキストで紹介する。
【radikoで聴く】
3日(月)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250203093351
4日(火)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250204093400
5日(水)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250205093444
6日(木)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250203093351
※それぞれ再生期限はオンエアの1週間後まで。
「プロとしてどうあるべきか」を学んだ人物
1988年度後期のNHK朝の連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』でヒロインとして役者デビューした山口は、その後、『ロングバケーション』や『29歳のクリスマス』など、さまざまな作品に出演する。また、アニメ映画『崖の上のポニョ』では、主人公・宗介の母、リサの声を演じており、国民的俳優として幅広い世代から愛される人物だ。
この日のテーマは、「人生に影響を与えた出会い」。山口は「人から教えていただいたことはあまりにありすぎるので……」と前置きし、夫でもある俳優・唐沢寿明の名前を挙げた。
山口:俳優として「唐沢寿明」という名で働いております、本名・唐沢 潔さんです(笑)。初めてこの世界に足を踏み入れたときに共演していた人物なのですが、初めて会ったときは、表面的にはふざけておちゃらけていてお笑い的。だけど、内部にものすごく鋭いナイフのようなものをキラリと秘めている、「怖い男だな」という印象でした。
共演作品『純ちゃんの応援歌』の、とあるシーンの撮影で、山口は唐沢の“鋭さ”に触れたという。
山口:弟が亡くなってしまうシーンで、台本に「絶対に泣かなければいけない」という指示がありました。唐沢も義理の弟役で横にいて、彼は本番で一世一代すべてをかけて本気で泣いて、本気で感情を出したんですよ。でも私は、いろいろな迷いや思うところがあって、泣けなかったんです。そのとき、横にいた唐沢に「あのさ、こっちは本気で涙を出して本気でやってんだからさ。あんた、この責任どう取ってくれるの?」というくらいの冷たく厳しい目で見られました。本気をかけた人のこういう気持ちを、私たちは絶対に裏切ってはいけないし、無駄にしてはいけない。だからこそ、自分も本気を出して、プロとして、気持ちだけでなく絶対に結果を出さなければいけない。ここはそういう世界であるという厳しさを、彼が身をもって教えてくれました。それが「怖さ」だったのですが、彼もまだ駆け出しだったので、「失敗したら先がない。自分の俳優として目指す人生は終わり」という、すべてをかけた彼の一瞬でした。「狂気を感じさせるほどにかけてくる人がいる、厳しくも素晴らしい現場だな」ということを実感し、自分も「プロとしてどうあるべきか」を考えるきっかけになったのが、唐沢 潔さんという存在でした。
山口の話を聞いた、番組ナビゲーターのふたりは……。
サッシャ:おしどり夫婦として知られていますが、めちゃくちゃ素敵な話じゃないですか。おふたりの関係性も、プロとしてのお互いの意識の高さも垣間見えます。山口さんはそこでお気づきになり、だからこそ通ずるものがあってご一緒にいるところもあると思います。
ノイハウス:本当ですね。高め合う愛というか、それぞれの別のプロの要素を掛け合わせてどんどん上にいく感じが、素晴らしいですよね。
唐沢寿明と「唯一、気が合った」こととは?
山口には月曜から木曜の4日間、毎日選曲もしてもらう。この日、選んだのは布施 明『君は薔薇より美しい』。1979年、42枚目のシングルとしてリリースされた、布施の代表ヒット曲のひとつだ。山口:夫・唐沢にもうひとつ教えられたのが、「人はそれぞれ違うんだ」ということです。彼と私は真逆の性格で、趣味も真逆なのですが、唯一気が合ったのが「小さい頃から布施 明さんのファンだ」ということ(笑)。布施 明さんは素晴らしい歌唱力で、私は布施さんのように実力を示してくださる、才能のある方が大好きです。『君は薔薇より美しい』は、朝聴くと「さぁ、仕事頑張るぞ!」という気持ちになれる。私にとって、いちばん元気になる曲ですね。
布施明 - 君は薔薇より美しい [Official Audio]
The Listen Projectのこれから
最後に、山口がプロデュースする音楽映像シリーズ「LISTEN.」についての最新情報を教えてもらった。山口:私がライフワークとしている、音で地球を体感する映像ライブラリー「LISTEN.」というプロジェクトは、世界中の「明日も元気に頑張っていこう」と思える音楽を集めた、未来に伝えたい「地球のタイムカプセル」です。10年撮りためたお宝映像を、これから続々と上映する予定です。書籍も出ていて、そのなかにたくさん収録されたQRコードからも「LISTEN.」の映像が体感できますので、ぜひお手に取ってください。そして、今年の3月から9月くらいまで、ハンガリーの首都・ブダペストで「LISTEN.展」が開催されます。大人気の建築家・藤本壮介さんがデザインされた素晴らしいミュージアムで行われますので、ぜひ観に行きましょう。よろしくお願いします。
山口が10年で26カ国を巡って撮影した、250曲を超える世界の美しい音楽映像ライブラリーを収めた書籍『LISTEN.』は、生きのびるブックスから発売中だ。ハンガリー・ブタペストでの「LISTEN.展」のほか、国内では秘蔵映像をまとめた映像作品の上映も予定されている。
詳細は、The Listen Project公式サイトまで。
また、山口智子の最新情報は研音の公式サイトまで。
J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーが、これまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜~木曜の9時35分ごろから。
radikoで聴く
2025年2月10日28時59分まで
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
番組情報
- STEP ONE
-
月・火・水・木曜9:00-13:00