安藤裕子が「“神様”みたいな存在だった」と語る人物は? 美意識を学んだ経験

シンガーソングライターで俳優の安藤裕子が、人からの学びについて語り、おすすめの楽曲を紹介した。

安藤が登場したのは、J-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)内のコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」。毎週、ゲストを招き、人生で得た学びや気づきを教えてもらうコーナーだ。ここでは、1月27日(月)にオンエアした内容をテキストで紹介する。

【radikoで聴く】
27日(月)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250127093330
28日(火)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250128093557
29日(水)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250129093330
30日(木)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250130093330
※それぞれ再生期限はオンエアの1週間後まで。

子どもの頃から大好きで、憧れだった人物

1月8日(水)にニューシングル『STEP OUT』をリリースし、現在「安藤裕子アコースティックツアー『アナタ色ノ街 vol.2』番外編 ~ A HAPPY NEW YEAR Mr.HOLLOW〜」を開催中の安藤。そんな彼女の人生に影響を与えたのは、映画監督・市川 崑との出会いだと言う。

安藤:いろいろなところで語り尽くしているので、「安藤、またこの話か」と思われるぐらいなのですが、小さい頃からホラー映画ばかり観ていました。テレビの前に正座して、かぶりつきでずっと観ていて。当時、サスペンスやホラーを再放送している枠があったのですが、そこで『金田一シリーズ』が流れていました。(『金田一シリーズ』が)大好きで、放送されるたびにいろいろなシリーズを観ていたのですが、そのなかでも市川さんが監督をなさった『金田一シリーズ』が大好き過ぎて、(番組が始まると)お姉ちゃんとかにも「裕子、『金田一』始まるよ!」って呼ばれるくらいずっと観ていました。

自身がデビューしたのちも、市川やその作品が「好きだ」と言い続けていたという安藤。すると、思わぬ企画が舞い込んできたそう。

安藤:市川さんが亡くなられるちょうど1年前くらいに『犬神家の一族』をご本人がリメイクなさるということで、雑誌の企画で取材をするという、すごく喜ばしい企画をいただきました。私も撮影スタジオで写真を撮らせてもらえたり、お話したりすることになって、長年“神様”みたいな存在だと思っていたので、すごくキャーキャー言っていたのですが、(市川の)映画のポリシーや撮り方のお話を聞かせていただき、すごくお元気な様子で惚れ惚れしました。そこで、いろいろな美意識を学んだかなと思います。

市川から聞いた映像表現にまつわる話をきっかけに、安藤には音楽以外での目標ができた。

安藤:私は音楽をやっていますが、映像もすごく好きで憧れもあります。そのなかで、本では読んだことはあるけれど、実際に市川さんご本人の口から語られる陰影礼賛の話や、洋画との対比、また日本人の彫りのない平たい顔立ちをどう生かして映像美を表現するのか、といったお話などを直接聞かせていただきました。「こうやって映像を撮られるんだ!」という、いちばん尖ったものをそのときに見せていただいた気がして、自分の糧になっていると思います。ちょっと図々しいですが、死ぬまでにやりたいことのひとつに「映像作品を撮りたい」というものがありますね。

安藤の話を聞いた、サッシャ&ノイハウスは……・

サッシャ:市川 崑さん、本当に素敵な映画監督です。ほかにも『ビルマの竪琴』や、1964年開催の東京オリンピックの映画も監督しましたし、たくさんの作品を作ってこられました。実は安藤裕子さん、2016年にアルバム『頂き物』をリリースしたときに、『骨』という曲のミュージックビデオを監督しているんです。現代版『金田一』を再現したということで、銀杏BOYZの峯田和伸さんが金田一役で出演していました。それほどに愛が詰まっているということですが、映像作品にもすごく興味があって作りたいというのは知らなかったな。興味が広がっていて素敵ですね。

ノイハウス:その軸に、市川さんがいらっしゃるということですよね。

サッシャ:市川さんの、静かだけど伝わってくるものがあるという表現はすごいですよね。

安藤裕子 / 「骨」M.V. ‐(Short ver)- (C)KADOKAWA1976

コラージュで作り上げる、新しい世界

「Expedia LISTEN AND LEARN」ではゲストが毎日曲をセレクトする。この日、安藤が選んだのはDJ SHADOW『BUILDING STEAM WITH A GRAIN OF SALT』。2001年リリースのアルバム『Endtroducing.....』収録の1曲だ。なお、同アルバムは「初の完全なるサンプリングアルバム」として、ギネス記録にも認定された。

Building Steam With A Grain Of Salt

安藤:映画の話のなかで“美意識”といった話もしましたが、この曲はサンプリング音楽なんですよね。全部コラージュで世界を作り上げていくというのはすごく面白いなと思うし、その意識を持ってものを作るというのは、自分にとってもすごく大事なことなのではないかなと思って、この曲に決めました。

安藤裕子の最新情報は、公式サイトまで。

J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーがこれまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜~木曜の9時35分ごろから。
radikoで聴く
2025年2月3日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
STEP ONE
月・火・水・木曜
9:00-13:00

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