Bialystocksの甫木元空が、思い出に残る旅や旅に欠かせないアイテムなどについて語った。
甫木元が登場したのは、5月4日(土)にJ-WAVEで放送された番組『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のワンコーナー「GOOD PASSAGE」。
Bialystocksは4月10日(月)に新曲『近頃』を配信リリースした。
甲斐:事前にドラマの映像や脚本を見て作られたのですか?
甫木元:そうですね。アニメ『オッドタクシー』という原作のスピンオフで、実写とアニメで、話自体は共通しているのですが、表現の仕方とかが変わるなと思って、少しだけ見させてもらいました。各話でけっこう物語が違ったり、実写になるにあたって探偵もの、よりジャンルものとして明確な感じがしたりしたので、オープニングにという話をいただいて、いい意味で「導入になるといいな」と考えてはいました。細かい話に合わせてというより、もっと大枠でふたりの関係性やドラマ全体の世界観を捉えられるといいなと思って、歌詞を作りました。
甲斐:私もこのドラマを少し拝見して、ヒューマンドラマだったりミステリードラマだったり(という印象を受けた)。この曲にはヒューマンドラマのほうが強く表現されているなと感じたのですが、今回キーボードの菊池 剛さんが作曲されて、作詞はおふたりということで、歌詞の部分はどんなことを話し合われましたか?
甫木元:菊池曲は英語で歌われて上がってくることがけっこう多いので、日本語に変換されたときに、英語の音の感じがなるべく損なわれないようにしたいというのが、第一優先としてあります。だから毎回言葉遊びもできたりするんですけど、若者2人、男女のコンビって、いままでのイメージとも違う探偵像だとは思うんですよね。
甲斐:はい。
甫木元:夜の街を車に乗って、どこまでも駆け抜けていく感じが表現できればと思っていて、英語のもとの部分を生かしながら、細かく見せ合って「これどうかな」という感じですね。
甲斐:英語から日本語の歌詞にする際に気をつけるポイントはありますか?
甫木元:日本語に変換されると、音楽的にけっこうのぺーっとしちゃうんですよね。英語っていろいろ詰め込めたりするじゃないですか。日本語は日本語のよさがあると思うんですけど、英語のうまみ成分みたいなものやリズムの感じが、日本語になったときも持続できるようにしています。
甲斐:英語と日本語はリズムが全然違いますけど、それを心地よさにつなげていくテクニックがすごく難しいなと思います。しかもそれをメロディに乗せるわけじゃないですか。だからいまお話を伺って、それがBialystocksの心地よさにつながっているのかなと思いました。
甫木元:ありがとうございます。
甫木元:大学受験のときの課題が「旅で得たものをゆうパックに入れて大学に送ってください」というものだったので、父親に「どこに行くのがいいかな」みたいな話をしたら、「屋久島に友だちがいるから行ってこいよ」といわれて、屋久島に2週間ぐらい滞在しました。マンゴー農園で働きながら(笑)。朝起きて、マンゴーに肥料をあげて、空いた時間には屋久杉とかを案内してもらえて、いろいろな写真を撮って、ゆうパックに入れました。それまで、やりたいこととかが全然なくて、大学の映像演劇学科に入ったら自分がやりたいことが見つかるかなと思っていたのですが、旅の期間はいろいろリセットするとともに、「今後、自分が何をすればいいか」を考える貴重な時間だったなと思っています。
甲斐:何を撮ったんですか?
甫木元:屋久島の自然や、そこに住んでいる人たちに「ちょっと撮らせてください」といって、地図みたいなものも作ったのかな。「旅」というと本当にいろんな捉え方があると思うんですけど、入学してから聞いたら、知り合いは近所の猫を追いかけて、半径100mぐらいを付き添って、猫にとっての旅を撮るとかしていました。(自分も)そういうおしゃれな感じにしたかったんですけど、肉体労働をして、出会った人にカメラを向けさせてもらったり、屋久島の山頂に登ったり、いろいろ見ました。
甲斐:すごいですね。ある意味、屋久島のリアルが詰まった写真。
甫木元:そうですね。いまちょっと恥ずかしくて、当時どんなものを撮ったか全然思い出せないですけど(笑)。そこで撮ったものを入れて、という感じでした。
甲斐:当時の写真、気になりますね。屋久島にはそれ以来戻ったりしていますか?
甫木元:何回か行って、お世話になったマンゴー農園に「いまこんな活動しています」と届けたり、映画ができたら送ったりしています。
甲斐:いいですね。いまでもコミュニケーションが続いているんですね。
甫木元:BialystocksのCDも送らなくちゃいけないですね(笑)。
甲斐:ぜひ屋久島でも聞いていただきたいですね。
甫木元:いまはiPhoneでも何でも気軽に撮れはするんですけど、撮ったものを見返す行為がなかなかなくなってきていると思っていて、最近OlympusのPENを買いました。ハーフカメラといって、1枚のフィルムを2つに分裂して2倍撮れるんですよ。それで、印象に残ったものはなるべくフィルムで撮って、ものとして残しておきます。
甲斐:最近はどこかに行かれて、そのカメラで撮りましたか?
甫木元:全然行けてなくて……。でもライブとかで地方に行けるので、そのときに撮ったりしています。
甲斐:フィルムって撮り終えないと現像できないから難しいですよね。
甫木元:そうですね。でも撮ったものを忘れるのはすごくいいことだなと思います。2枚組みで上がってくるので、これとこれが組み合わさって1枚になるんだという面白さもあって、全然関係ないうちのじーちゃんの顔とフェスの前のおしゃれな風景が一緒になって上がってきたり(笑)。忘れたものが遅れてやってくる感じは、すごくおもしろいなと思います。
Bialystocks初となるホールツアー「Bialystocks Tour 2024」が、全国3都市で開催される。5月31日(金)は愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、6月2日(日)は大阪・NHK大阪ホール、6月28日(金)は東京・TOKYO DOME CITY HALL。大阪と東京公演はすでにソールドアウトとなっている。
甲斐:今回のツアー、どのような編成を予定されているのですか?
甫木元:8人編成でコーラスが2人と、シンセ・ギター・コーラスなどいろいろやってくれる人が1人、あとベース、ギター、ドラム、そして我々の鍵盤とボーカルです。
甲斐:8人編成だと、音の広がりも変わってきそうですね。
甫木元:頑張ります!
甲斐:頑張ってください。
Bialystocksの最新情報は、公式サイトまで。
ゲストに旅の思い出や旅の必需品を伺う20分間、『BLUE IN GREEN』のワンコーナー「GOOD PASSAGE」。放送は毎週土曜日の12時55分ごろから。
甫木元が登場したのは、5月4日(土)にJ-WAVEで放送された番組『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のワンコーナー「GOOD PASSAGE」。
Bialystocksは4月10日(月)に新曲『近頃』を配信リリースした。
ドラマ『RoOT / ルート』OP曲を語る
4月より放送中の、河合優実×坂東龍汰 W主演ドラマ『RoOT / ルート』(テレビ東京系)のオープニングテーマ『近頃』を配信リリースしたBialystocks。ドラマのために書き下ろされたという同楽曲は、どのように制作されたのだろうか。Bialystocks - 近頃【Music Video】
ドラマ「RoOT / ルート」 予告【4月2日(火)テレ東ほかにて放送スタート】
甫木元:そうですね。アニメ『オッドタクシー』という原作のスピンオフで、実写とアニメで、話自体は共通しているのですが、表現の仕方とかが変わるなと思って、少しだけ見させてもらいました。各話でけっこう物語が違ったり、実写になるにあたって探偵もの、よりジャンルものとして明確な感じがしたりしたので、オープニングにという話をいただいて、いい意味で「導入になるといいな」と考えてはいました。細かい話に合わせてというより、もっと大枠でふたりの関係性やドラマ全体の世界観を捉えられるといいなと思って、歌詞を作りました。
甲斐:私もこのドラマを少し拝見して、ヒューマンドラマだったりミステリードラマだったり(という印象を受けた)。この曲にはヒューマンドラマのほうが強く表現されているなと感じたのですが、今回キーボードの菊池 剛さんが作曲されて、作詞はおふたりということで、歌詞の部分はどんなことを話し合われましたか?
甫木元:菊池曲は英語で歌われて上がってくることがけっこう多いので、日本語に変換されたときに、英語の音の感じがなるべく損なわれないようにしたいというのが、第一優先としてあります。だから毎回言葉遊びもできたりするんですけど、若者2人、男女のコンビって、いままでのイメージとも違う探偵像だとは思うんですよね。
甲斐:はい。
甫木元:夜の街を車に乗って、どこまでも駆け抜けていく感じが表現できればと思っていて、英語のもとの部分を生かしながら、細かく見せ合って「これどうかな」という感じですね。
甲斐:英語から日本語の歌詞にする際に気をつけるポイントはありますか?
甫木元:日本語に変換されると、音楽的にけっこうのぺーっとしちゃうんですよね。英語っていろいろ詰め込めたりするじゃないですか。日本語は日本語のよさがあると思うんですけど、英語のうまみ成分みたいなものやリズムの感じが、日本語になったときも持続できるようにしています。
甲斐:英語と日本語はリズムが全然違いますけど、それを心地よさにつなげていくテクニックがすごく難しいなと思います。しかもそれをメロディに乗せるわけじゃないですか。だからいまお話を伺って、それがBialystocksの心地よさにつながっているのかなと思いました。
甫木元:ありがとうございます。
受験の課題のために屋久島へ
続いて、甫木元がこれまでに体験した旅の話を聞く。まずは「思い出に残っている旅」について。甫木元:大学受験のときの課題が「旅で得たものをゆうパックに入れて大学に送ってください」というものだったので、父親に「どこに行くのがいいかな」みたいな話をしたら、「屋久島に友だちがいるから行ってこいよ」といわれて、屋久島に2週間ぐらい滞在しました。マンゴー農園で働きながら(笑)。朝起きて、マンゴーに肥料をあげて、空いた時間には屋久杉とかを案内してもらえて、いろいろな写真を撮って、ゆうパックに入れました。それまで、やりたいこととかが全然なくて、大学の映像演劇学科に入ったら自分がやりたいことが見つかるかなと思っていたのですが、旅の期間はいろいろリセットするとともに、「今後、自分が何をすればいいか」を考える貴重な時間だったなと思っています。
甲斐:何を撮ったんですか?
甫木元:屋久島の自然や、そこに住んでいる人たちに「ちょっと撮らせてください」といって、地図みたいなものも作ったのかな。「旅」というと本当にいろんな捉え方があると思うんですけど、入学してから聞いたら、知り合いは近所の猫を追いかけて、半径100mぐらいを付き添って、猫にとっての旅を撮るとかしていました。(自分も)そういうおしゃれな感じにしたかったんですけど、肉体労働をして、出会った人にカメラを向けさせてもらったり、屋久島の山頂に登ったり、いろいろ見ました。
甲斐:すごいですね。ある意味、屋久島のリアルが詰まった写真。
甫木元:そうですね。いまちょっと恥ずかしくて、当時どんなものを撮ったか全然思い出せないですけど(笑)。そこで撮ったものを入れて、という感じでした。
甲斐:当時の写真、気になりますね。屋久島にはそれ以来戻ったりしていますか?
甫木元:何回か行って、お世話になったマンゴー農園に「いまこんな活動しています」と届けたり、映画ができたら送ったりしています。
甲斐:いいですね。いまでもコミュニケーションが続いているんですね。
甫木元:BialystocksのCDも送らなくちゃいけないですね(笑)。
甲斐:ぜひ屋久島でも聞いていただきたいですね。
遅れてやってくる、フィルムの魅力
さらに「旅に欠かせないアイテム」を尋ねると、甫木元は「カメラ」だと答える。甫木元:いまはiPhoneでも何でも気軽に撮れはするんですけど、撮ったものを見返す行為がなかなかなくなってきていると思っていて、最近OlympusのPENを買いました。ハーフカメラといって、1枚のフィルムを2つに分裂して2倍撮れるんですよ。それで、印象に残ったものはなるべくフィルムで撮って、ものとして残しておきます。
甲斐:最近はどこかに行かれて、そのカメラで撮りましたか?
甫木元:全然行けてなくて……。でもライブとかで地方に行けるので、そのときに撮ったりしています。
甲斐:フィルムって撮り終えないと現像できないから難しいですよね。
甫木元:そうですね。でも撮ったものを忘れるのはすごくいいことだなと思います。2枚組みで上がってくるので、これとこれが組み合わさって1枚になるんだという面白さもあって、全然関係ないうちのじーちゃんの顔とフェスの前のおしゃれな風景が一緒になって上がってきたり(笑)。忘れたものが遅れてやってくる感じは、すごくおもしろいなと思います。
Bialystocks初となるホールツアー「Bialystocks Tour 2024」が、全国3都市で開催される。5月31日(金)は愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、6月2日(日)は大阪・NHK大阪ホール、6月28日(金)は東京・TOKYO DOME CITY HALL。大阪と東京公演はすでにソールドアウトとなっている。
甲斐:今回のツアー、どのような編成を予定されているのですか?
甫木元:8人編成でコーラスが2人と、シンセ・ギター・コーラスなどいろいろやってくれる人が1人、あとベース、ギター、ドラム、そして我々の鍵盤とボーカルです。
甲斐:8人編成だと、音の広がりも変わってきそうですね。
甫木元:頑張ります!
甲斐:頑張ってください。
Bialystocksの最新情報は、公式サイトまで。
ゲストに旅の思い出や旅の必需品を伺う20分間、『BLUE IN GREEN』のワンコーナー「GOOD PASSAGE」。放送は毎週土曜日の12時55分ごろから。
番組情報
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毎週土曜12:00-16:00