退屈な日々、いつまで続くのか…そんな気分に寄り添う星野源の楽曲は? YouTuber・絶望ライン工が選曲

YouTuberの絶望ライン工が、「京浜東北線を眺める毎日の帰り道」をテーマに曲をセレクトした。

絶望ライン工が登場したのは、3月4日(月)に放送されたJ-WAVEの番組『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann)のワンコーナー「RADIO ENSEMBLE」。東京のある街、ある商店街、ある路線……セレクターたちが東京のある場面をイメージした選曲をお届けするコーナーだ。

京浜東北線を眺める毎日の帰り道

東京への想いや思い出について語りながら、ゲストの選曲をお届けする「RADIO ENSEMBLE」。今回は、工場で働く独身男性のリアルな姿を発信するYouTuber、絶望ライン工がゲストに登場。「絶望ライン工ch」は、登録者数45万人超えの人気チャンネルだ(2024年3月19日現在)。
絶望ライン工の選曲テーマは「京浜東北線を眺める毎日の帰り道」。その理由は?

絶望ライン工:絶望と悲しみの資本主義シティー、東京。この街のふとした瞬間や場所、価値観、シーンや情景。そんなイメージから選曲する「RADIO ENSEMBLE」。夕暮れ、時間とともに変化していく空の色や、遠く聞こえる京急の音。街の喧噪。蒲田駅で乗り換える人々の流れのなかに、あなたを見つけることができる。仕事を終えて電車に乗り、京浜東北線を眺める毎日の帰り道をテーマに今夜はお届けいたします。

車窓を流れる街の灯りとリンクする、星野源の楽曲

1曲目の選曲は、星野源の『解答者(Live Session)』。



絶望ライン工:繰り返される日常。人生というのは思っていたよりずいぶんと退屈です。トレンディドラマにあるようなロマンスも、ミステリー小説にあるような事件も何も起きません。「いつまでこうした日々を過ごしていくのだろう?」とつり革に掴まり、揺られながらふとそんなことを考える。ヘッドフォンからは素敵なポップミュージックが流れ、車窓を流れる街の灯りとリンクしているようだ。手に持った6インチの画面に曲名が出ています。星野源『解答者(Live Session)』。

続いて絶望ライン工はVanessa Carltonの『A Thousand Miles』と tofubeats feat. 中村佳穂の『REFLECTION』を2曲続けて選曲。





絶望ライン工:私は18歳まで会津若松で暮らし、東京にはずいぶんと憧れたものです。オフィスビルや夜の光闇、なにより長く連結された鉄道車両。鉄道といえば田舎を一両編成で進むのどかな情景しか思い浮かばない私にとって、やたら長い電車がビュンビュン飛ばすのは最高にクールです。帰宅時間のプラットフォームはまさに雑踏。人々が行き交い、すれ違う。そんな歌詞が冒頭に出てくる『A Thousand Miles』。お気に入りの曲をかけ、ご機嫌に街を歩いているような気持ちになる『REFLECTION』。2曲続けてお聴きください。

誰もが名もなき主人公

絶望ライン工は現在清掃業を務めているが、前職はミュージシャンだった経歴を持つ。

絶望ライン工:力及ばずで夢破れた自分が、こうして音楽プログラムのラジオに呼ばれるなんて夢のようです。仕事終わりに帰りに電車で本を読んだり音楽を聴いたり、ぼんやりと車窓に映る街を眺めたり。どんな職業の人でも、帰り道はきっと同じなんだと思います。

4曲目はZANIO feat. owlの『新月(Unplugged)』。

絶望ライン工:空を見上げても星は見えない。ここは会津じゃない、東京なんだ。でも、月は出ています。いつも自分のことを見ていてくれる気がする。そんな曲をかけさせてください。

最後の選曲は、山下達郎の『蒼氓』だ。
絶望ライン工:今回は帰り道をテーマに選曲させていただきました。東京と人々の暮らし。毎日さまざまな人生の人とすれ違うこの街がとても好きです。人々は風に揺れる青い草原の草。誰もが名もなき主人公なのだと思います。また明日、いつもの電車に揺られ、あなたは仕事へ向かいます。数知れぬ人々の魂に届くように。本日は絶望ライン工がお届けしました。

東京のある街、ある商店街、ある路線。セレクターたちが東京のある場面をイメージした選曲をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」の放送は、毎週月曜日から木曜日の17時台から。
番組情報
GRAND MARQUEE
月・火・水・木曜
16:00-18:50

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