第18回ローマ国際映画祭最優秀初長編作品賞を受賞した日英合作映画『コットンテール』(3月1日公開)。2月13日には都内映画館で特別先行上映会が実施され、リリー・フランキー、錦戸亮、木村多江、高梨臨、そしてパトリック・ディキンソン監督が出席した。
満席で迎えたこの日。撮影から約2年半の月日を経てついに完成した本作のお披露目にリリーは「まさかこんな大きな劇場で、こんなにもたくさんのお客さんが来てくれるとは思わなかった」と感激し「撮影時は本当にコロナ禍真っただ中。撮影でイギリスに行っても隔離生活、日本に帰っても隔離生活。イギリスでの撮影の記憶+隔離の記憶が濃い。当時は本当に撮影ができるのか? という状態でしたから」とコロナ禍を回想。イギリスから駆け付けたパトリック監督も、大勢の観客で埋め尽くされた会場に「こうなればいいな~とずっと思っていた光景が今目の前に広がっています」と喜びを噛み締めていた。
イギリスでの撮影当時、自炊ライフを送っていたという錦戸。「僕はお米が好きで、一合炊けるお弁当箱型の炊飯器を持ち込んで毎晩お米を炊いて、次の日の朝に炊きたてのお米を食べていました」と健康的食生活を紹介。するとリリーは「おにぎりを握って来てくれて、たまに僕やパトリック監督にくれた。やっていることはほぼオカンでした」と明かして笑わせ、パトリック監督が「シソのおにぎりがおいしかった。イギリスにはシソがないので残念です」と肩を落とすと、錦戸は「なんだあ、今日作って来ればよかった~」と悔しそうだった。
リリーと錦戸は意外にも初共演。俳優・錦戸亮のファンだというリリーは「ダメなお父さんとお母さんとキツイ嫁に挟まれて…。亮ちゃんはそんな大変な役どころでしたが、それを空気感で説明してくれた。やはりすごいなと。一緒にいやすい人でもあって、ナチュラルに親子感も出た」と手応え。お褒めの言葉に錦戸は照れながらも「リリーさんはダメ親父としてしっかりと僕を振り回してくれた。演じる上では自分自身が抱いている気持ちも出てくるものなので、その過程も観ていただきたい」と観客にアピールしていた。
バレンタイン間近ということもあり、この日はイギリ風にパトリック監督がキャストそれぞれに一輪の真っ赤なバラをプレゼント。イギリスの粋な習慣にリリーは「なかなか可愛い習慣ですね~」と感心しながら、会場にいる錦戸ファンに向けて「亮ちゃんにチョコレートを持って来ている人もいると思うので、それは俺が預かりますよ」とジョークを飛ばしていた。
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