「FUJI ROCK FESTIVAL '23」(以下、フジロック)が、7月28日、29日、30日に新潟県湯沢町・苗場スキー場にて開催された。4年ぶりに「制限なし」での開催となり、来場者数は前夜祭を含めて114,000人と、2022年の69,000人から大幅に増加。来場者やメディアも「完全復活」と評する大盛況で幕を閉じた。
今回は、その盛り上がりをサポートした企業の活動に迫る。来場者の利便性向上だけでなく、「世界一クリーンなフェス」を謳うフジロックの運営にも寄り添った、株式会社Jackery Japanの“支えていく”想いとは?
今年は17年ぶりの出演となるザ・ストロークスや、ロックの殿堂 フー・ファイターズらが登場。国内勢も矢沢永吉といったレジェンドからYUKI、ELLEGARDENなど200を超えるライブが行われた。2018年から実施されていたオンライン配信が今年は行われなかったため、会場は“リアルだけ”という特別な熱気に溢れ、観客は割れんばかりの歓声でアーティストのパフォーマンスを讃えていた。
しかし山の中での開催とあって、「スマホの充電をどうするか」は依然として悩ましい問題だ。タイムテーブルの確認や仲間との合流など活用シーンが多いなか、昨年からは会場内の買い物が完全キャッシュレス決済化したため、充電切れがより切実な問題になった。モバイルバッテリーを持っていても、「もしも……」と不安がよぎった来場者は少なくなかったはずだ。
そんな状況で大きな支えとなったのが、入場ゲート前のイエロークリフに構えられた、無料で30分間、スマホの充電ができるブースだ。ポータブル電源・ソーラーパネルのリーディングカンパニーであるJackeryの日本法人、株式会社Jackery Japanが運営した。
20人ほどが入れる広さのブースは、時間入れ替え制で整理券を配布する仕組みのため、利用する際に長時間の待ち時間はなし。テントの中にはベンチや扇風機もセットされており、屋根の少ないフジロックにおいて、涼みながら休憩できるという意味でも貴重なブースとなった。
また、スマホを触らなくても退屈しないようにという配慮で、BGMにラジオ局・J-WAVEによるポッドキャストを採用。内容は、この日のために収録した、フジロック出演アーティストに関するもの。3日間、いつ来てもタイムリーな内容が楽しめるよう、全12種のトークを用意した。ブースを訪れたフジロッカーたちは、仲間と話して待つ人から1人で休む人まで、思い思いに過ごしていた。
株式会社Jackery Japan 平松 孝太さんによると、充電に使われた製品はコンパクトながらスマホなら50回程度はフル充電できる大容量の「Jackery ポータブル電源 1000 Pro」と、フラッグシップモデルの「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」。そして、これらのポータブル電源の充電にはソーラーパネル「Jackery SolarSaga 200」が用いられた。今年は三日間とも晴天に恵まれたため、電気を“使う”も“創る”もクリーンなサイクルでのブース運営となった。
ブースはオープン前から人が集まり、予定より30分前倒しでスタート。その後も着々と整理券がなくなっていき、フジロックにおけるスマホ充電問題の解決に役立っていることがうかがえた。
「Jackeryのソーラーパネルやポータブル電源は、アウトドアシーンだけでなく防災面でもインフラと言えます。そのため、弊社にとって“支えていく”ということは、ひとつ大切なキーワードなんです。今回もフジロックを楽しむ人たちをストレートに支えるべく、実用的なスマホ充電ブースを構えることにしました」(平松さん、以下同)
同社はブース出展だけでなくフジロックの運営もサポートし、「環境協賛」に名を連ねている。会場内の「ごみゼロステーション」の夜間ライトアップのため、ジェネレーター(発電機)よりも環境にやさしいポータブル電源を貸し出したのだ。また、会場内を縦貫するボードウォークを事前に整備するボランティアの段階からバックアップした。
フジロックへの支援は、平松さんが立ち上げた環境活動プロジェクト「Jackery Green Project」の取り組みの一環だ。同プロジェクトは、“小さくてもできることから始めて、やがて地球環境を改善する大きなエネルギーへと変えていく”という方針で、災害から人々を守る森作りに取り組む「鎮守の森のプロジェクト」といった環境団体への寄付や、子どもたちのキャンプ体験の支援、福島県南相馬市での植樹などを実施してきた。音楽関係のイベントでは、6月に開催された「CANDLE NIGHT TOKYO 2023」で、ライブも含めたすべて電力がJackeryのポータブル電源でまかなわれた。
そんな同社が目指すのは、一家に一台、ソーラーパネルとポータブル電源が備えられている未来だ。
「弊社のポータブル電源やソーラーパネルの普及が、防災に繋がると考えているんです。防災バッグや水は災害時の備えるべきものとして知識が広まっていますが、スマホを充電するためのバッテリーの備えはまだ“当たり前のこと”にはなっていないですよね。ポータブル電源の容量なら家族がいても十分に充電できますし、ソーラーパネルがあれば電気を“創る”こともできる。安全のための備えとして、Jackeryの製品を活用いただければと思っています」
「クリーンエネルギーを世界中に」というビジョンを掲げるJackery。今後も、製品はもちろん、フジロックのようなイベントや環境活動などへの協力を通じて、人々を支える想いを広めていくそうだ。
(取材・文=西田友紀、撮影=竹内洋平)
公式ページ:https://www.jackery.jp/blogs/jackery-green/
ポータブル電源やソーラーパネルという、パワフルでクリーンな電⼒を提供するJackery。「Jackery Green」では、環境に対する取り組みを、プロダクトだけでなく企業全体として推進する活動を行っている。
今回は、その盛り上がりをサポートした企業の活動に迫る。来場者の利便性向上だけでなく、「世界一クリーンなフェス」を謳うフジロックの運営にも寄り添った、株式会社Jackery Japanの“支えていく”想いとは?
“リアル”の熱気に溢れた2023年のフジロック
<開演を待つグリーンステージの様子。海外からの来場者も多く見られ、フジロックが自然に囲まれた世界有数のフェスとして根付いていることが感じられた>
<前夜祭で花火が上がった際には、拍手や歓声とともに「やったー!」と素直に喜びをあらわにする声も飛び交い、多くのファンが「フジロック完全復活」を待ち望んでいた様子がうかがえた>
<とろろ芋や山菜といった胃にやさしいメニューで不動の人気を誇る苗場食堂は、今年も大賑わい>
フジロッカーの楽しさを支えたブースとは?
そんな今年のフジロックは「超気持ちいい!FUJI ROCK」がテーマに掲げられており、ステージ間の移動や飲食店での買い物がスムーズになる新サービス「FUJI ROCK PLUS」が登場。また、トイレなど環境面の改善にも取り組み、26回目を迎える今「さらに進化していく」という意気込みが感じられた。しかし山の中での開催とあって、「スマホの充電をどうするか」は依然として悩ましい問題だ。タイムテーブルの確認や仲間との合流など活用シーンが多いなか、昨年からは会場内の買い物が完全キャッシュレス決済化したため、充電切れがより切実な問題になった。モバイルバッテリーを持っていても、「もしも……」と不安がよぎった来場者は少なくなかったはずだ。
そんな状況で大きな支えとなったのが、入場ゲート前のイエロークリフに構えられた、無料で30分間、スマホの充電ができるブースだ。ポータブル電源・ソーラーパネルのリーディングカンパニーであるJackeryの日本法人、株式会社Jackery Japanが運営した。
<整理券の配布時は列ができることもあったが、実際に利用する際はスムーズに入れる。記録的な猛暑が続くなか、炎天下で待つという無駄な時間を省いた>
<設置された「Jackery ポータブル電源 1000 Pro」>
<こちらは「Jackeryポータブル電源 2000 Plus」。「1000 Pro」も同様に、ACやUSB、シガーソケットを備える>
クリーンエネルギーで人々を支えていく─Jackeryの取り組みとは
イベントのブース展開は、企業や製品のPRをメインとするような内容も考えられる。なぜ、スマホの充電というブースになったのか。その背景にある企業理念を聞いた。「Jackeryのソーラーパネルやポータブル電源は、アウトドアシーンだけでなく防災面でもインフラと言えます。そのため、弊社にとって“支えていく”ということは、ひとつ大切なキーワードなんです。今回もフジロックを楽しむ人たちをストレートに支えるべく、実用的なスマホ充電ブースを構えることにしました」(平松さん、以下同)
<「予想以上の反応で、フジロックでスマホの充電が必要とされていることを実感しました」と平松さん。ゲートをくぐる前に駆けつける海外からの来場者も多かったそうだ>
<会場のボードウォークは、開催期間外にボランティアの手を借りて整備されている。今年も5月に「ボードウォーク・ボランティアキャンプ」が開催された>
<ソーラーパネルの「Jackery SolarSaga 200」。4枚用いると、「Jackery ポータブル電源 1000 Pro」がわずか1.8時間で充電できる。アウトドアでの活用、防災の備えのほか、節電対策で日常利用するユーザーも多いそうだ>
「弊社のポータブル電源やソーラーパネルの普及が、防災に繋がると考えているんです。防災バッグや水は災害時の備えるべきものとして知識が広まっていますが、スマホを充電するためのバッテリーの備えはまだ“当たり前のこと”にはなっていないですよね。ポータブル電源の容量なら家族がいても十分に充電できますし、ソーラーパネルがあれば電気を“創る”こともできる。安全のための備えとして、Jackeryの製品を活用いただければと思っています」
「クリーンエネルギーを世界中に」というビジョンを掲げるJackery。今後も、製品はもちろん、フジロックのようなイベントや環境活動などへの協力を通じて、人々を支える想いを広めていくそうだ。
ポータブル電源やソーラーパネルという、パワフルでクリーンな電⼒を提供するJackery。「Jackery Green」では、環境に対する取り組みを、プロダクトだけでなく企業全体として推進する活動を行っている。