2019年にJ-WAVEのアジア専門音楽番組として誕生した『MUSIX ASIA』が、2023年春から、アジアの国々への「イメージトリップ」に誘う新プログラム『RINREI ASIAN SOUNDSCAPE』(毎週金曜 24:00~24:30)へとリニューアル。毎回アジアの様々な国をフィーチャーし、その土地の人々や文化などとの触れ合いをストーリーに仕立て、音楽とともにお届けする。
旅の水先案内人となるナビゲーターは、『MUSIX ASIA』に引き続き、シンガポールに縁を持つ俳優・金沢雅美が務める。6月2日の放送で訪れた旅先は、「神々が棲む島」と呼ばれるインドネシアの「バリ」。ここでは、金沢の語りで展開された空想旅行の模様と、イマジネーションの旅に彩(いろどり)を添えた楽曲と併せてテキスト形式にて紹介する。
【これまでのイメージトリップはコチラ】
タクシーで向かった先は、空港から車でわずか15分の場所に位置するリゾートホテル。もちろん本日の宿泊先だ。滞在は翌朝8時まで。一泊の費用は若干高めで、予算的にはもう少しリーズナブルなホテルにするべきかと悩んだりもした。しかし、ここはバリ。
「せっかくなので、その空気を存分に堪能したい」
そんな思いから、少々奮発して予約したホテル。期待に胸を高鳴らせながら部屋の扉を開くとそこには、期待以上の光景が広がっていた。
「部屋に入った瞬間、間違ってなかったと実感! 窓から最高の夕日が出迎えてくれたのだ」
ここで流れるのは、インドネシアの4組ミュージシャンユニット・HIVI!の楽曲「SIAPKAH KAU 'TUK JATUH CINTA LAGI」。センチメンタルなサウンド&メロディに乗る、男女ボーカルによる優しい歌声が、暮れゆくバリの夕景を想起させる。
「さあ、今日はウブドへ」
ホテルから車でおよそ1時間半、大自然が生んだ田園の楽園・ウブドへやってきた。南国特有の色濃い緑を望む渓谷と、のどかな田園風景が訪れた人たちの郷愁を誘う。
もう一つ、この街には独特な魅力がある。それは芸術。車の窓から街のギャラリーの様子を眺めつつ、この日の宿泊先へと向かう。
ウブドでの滞在先はヴィラ。自然の素材をふんだんに取り入れ、バリ伝統建築で仕上げられた空間は、訪れた人の心を躍らせてくれる。広々とした敷地内の一角に通された後、ウェルカムドリンクを一口。おもてなしの一杯を味わう中、聴こえてくるのは、鳥のさえずりや、川のせせらぎ……。
「普段とは違う時の流れを感じた」
そんな、心癒されるひと時を演出するかのように、インドネシア出身の男性シンガー・FIERSA BESARIの南国感溢れる楽曲「CELENGAN RINDU」が流れる。
まずはラヤ・ウブド通り、ウブド王宮の近くにある市場から歩き始めた。通りには洋服、雑貨、コスメなど、日本ではなかなか目にしないようなアイテムを取り扱った商店が立ち並ぶ。
「全部見ていると時間が足りない」
そんな時にちょうど目に入ったのは、カラフルな籠。日本で暮らす部屋に合うのだろうか?……少し考えてしまったが、そこは一期一会の出合い。購入するべく籠を手にし、お店の奥へと向かう道すがら、ふと、こんなことを考える。
「選んだ籠は、どんなライフスタイルをプラスしてくれるのだろう」
弾むような気持ちを表すように、女性歌手・NIKIのポップなナンバー「SEE U NEVER」が軽快に鳴り響く。
「この時間には、日替わりの伝統舞踊公演が行われている」
鑑賞したのは、宮廷舞踊・レゴンダンス。煌びやかなバリ衣装に身を包んだ女性が、異国情緒溢れるガムランの音色に合わせて美しく舞う。バリ女性舞踊における最高傑作との呼び声高いこのダンスは、恋の物語を表現している。
「指先の動き、顔の表情、すべてを意識した華麗なダンス。その一つひとつに引き込まれる」
そんな感想とともに流れる、インドネシアの音楽グループ・KAHITNAの楽曲「CANTIK」が、背景で聴こえるレゴンダンスのガムランの音と綯い交ぜになり、幻想的な音楽世界へ誘ってくれる。
(構成=小島浩平)
旅の水先案内人となるナビゲーターは、『MUSIX ASIA』に引き続き、シンガポールに縁を持つ俳優・金沢雅美が務める。6月2日の放送で訪れた旅先は、「神々が棲む島」と呼ばれるインドネシアの「バリ」。ここでは、金沢の語りで展開された空想旅行の模様と、イマジネーションの旅に彩(いろどり)を添えた楽曲と併せてテキスト形式にて紹介する。
【これまでのイメージトリップはコチラ】
<ナビゲーターの金沢雅美>
空港では、送迎サービスの人たちが勢揃い
成田空港から7時間半。イマジネーションの旅は、デンパサール国際空港に降り立つところから始まる。時刻は夕方6時過ぎ。空港ロビーを出ると、むわっとした空気が全身を包む。目の前には、旅行者を宿泊施設へと送り届けるために待ち構える、空港送迎サービスのガイドやドライバーがズラリ。南国独特の熱気に、この場所に集う人たちの体温と活気も加わって、気付けばじんわりと汗をかいていた。タクシーで向かった先は、空港から車でわずか15分の場所に位置するリゾートホテル。もちろん本日の宿泊先だ。滞在は翌朝8時まで。一泊の費用は若干高めで、予算的にはもう少しリーズナブルなホテルにするべきかと悩んだりもした。しかし、ここはバリ。
「せっかくなので、その空気を存分に堪能したい」
そんな思いから、少々奮発して予約したホテル。期待に胸を高鳴らせながら部屋の扉を開くとそこには、期待以上の光景が広がっていた。
「部屋に入った瞬間、間違ってなかったと実感! 窓から最高の夕日が出迎えてくれたのだ」
ここで流れるのは、インドネシアの4組ミュージシャンユニット・HIVI!の楽曲「SIAPKAH KAU 'TUK JATUH CINTA LAGI」。センチメンタルなサウンド&メロディに乗る、男女ボーカルによる優しい歌声が、暮れゆくバリの夕景を想起させる。
自然豊かなウブドのもう一つの魅力とは?
翌朝、日の出前に起床し、6時半過ぎに朝日が昇るのを見届ける。普段、お休みの日はゆっくり過ごしているが、この日ばかりは早起きだ。「さあ、今日はウブドへ」
ホテルから車でおよそ1時間半、大自然が生んだ田園の楽園・ウブドへやってきた。南国特有の色濃い緑を望む渓谷と、のどかな田園風景が訪れた人たちの郷愁を誘う。
画像素材:PIXTA
ウブドでの滞在先はヴィラ。自然の素材をふんだんに取り入れ、バリ伝統建築で仕上げられた空間は、訪れた人の心を躍らせてくれる。広々とした敷地内の一角に通された後、ウェルカムドリンクを一口。おもてなしの一杯を味わう中、聴こえてくるのは、鳥のさえずりや、川のせせらぎ……。
「普段とは違う時の流れを感じた」
そんな、心癒されるひと時を演出するかのように、インドネシア出身の男性シンガー・FIERSA BESARIの南国感溢れる楽曲「CELENGAN RINDU」が流れる。
ウブド市場で多彩なアイテムに目移り
ヴィラのチェックインを終えた後は、街を散策。ウブドのメインエリアは中心部を通るラヤ・ウブド通り、モンキー・フォレスト通り、ハノマン通りからなる。この3本の通りが交差し、サークル状になっているのが特徴だ。まずはラヤ・ウブド通り、ウブド王宮の近くにある市場から歩き始めた。通りには洋服、雑貨、コスメなど、日本ではなかなか目にしないようなアイテムを取り扱った商店が立ち並ぶ。
そんな時にちょうど目に入ったのは、カラフルな籠。日本で暮らす部屋に合うのだろうか?……少し考えてしまったが、そこは一期一会の出合い。購入するべく籠を手にし、お店の奥へと向かう道すがら、ふと、こんなことを考える。
「選んだ籠は、どんなライフスタイルをプラスしてくれるのだろう」
弾むような気持ちを表すように、女性歌手・NIKIのポップなナンバー「SEE U NEVER」が軽快に鳴り響く。
ウブド王宮で観る「レゴンダンス」に感動!
夜は、サレン・アグン宮殿、通称、ウブド王宮へ。かつて王政時代には政治経済の中心地だったこの王宮には、今も王族の子孫が生活しているため、一般公開されているのは敷地の一部となる庭のみだ。「この時間には、日替わりの伝統舞踊公演が行われている」
鑑賞したのは、宮廷舞踊・レゴンダンス。煌びやかなバリ衣装に身を包んだ女性が、異国情緒溢れるガムランの音色に合わせて美しく舞う。バリ女性舞踊における最高傑作との呼び声高いこのダンスは、恋の物語を表現している。
そんな感想とともに流れる、インドネシアの音楽グループ・KAHITNAの楽曲「CANTIK」が、背景で聴こえるレゴンダンスのガムランの音と綯い交ぜになり、幻想的な音楽世界へ誘ってくれる。
(構成=小島浩平)
radikoで聴く
2023年6月9日28時59分まで
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
番組情報
- RINREI ASIAN SOUNDSCAPE
-
金曜24:00-24:30