2019年にJ-WAVEのアジア専門音楽番組として誕生した『MUSIX ASIA』が、2023年春から、アジアの国々への「イメージトリップ」に誘う新プログラム『RINREI ASIAN SOUNDSCAPE』(毎週金曜 24:00~24:30)へとリニューアル。毎回アジアの様々な国をフィーチャーし、その土地の人々や文化などとの触れ合いをストーリーに仕立て、音楽とともにお届けする。
旅の水先案内人となるナビゲーターは、『MUSIX ASIA』に引き続き、シンガポールに縁を持つ俳優・金沢雅美が務める。4月14日の放送で訪れた旅先は、世界中から観光客が集まるアジアを代表するビーチリゾート「パタヤ」。ここでは、金沢の語りで展開された空想旅行の模様と、イマジネーションの旅に彩(いろどり)を添えた楽曲と併せてテキスト形式にて紹介する。
【これまでのイメージトリップはコチラ】
「さあ、空港から車で2時間。キラキラと光り輝く海が見えてきたら、心躍るパタヤの旅が始まる」
パタヤに到着後、最初に足を運んだのは、パタヤ最大の仏像を有する寺院「ワットプラヤイ」。派手な装飾の蛇の神「ナーガ」が施された階段を昇り、丘の上へとたどり着くと、見えてきたのは高さ18メートルの金色の仏像、通称「ビッグブッダ」だ。このビッグブッダの周りには、横たわったり、立っていたり、様々なスタイルの仏像がズラリ。
なお、タイでは曜日ごとに守護仏や色が決まっていて、自分の生まれた曜日の仏像を拝み、色を身に着けると幸運がもたらされると言われているのだが、金沢の守護仏はどんな姿で鎮座しているのだろうか。
「私は木曜日生まれだから、この仏像かぁ。胡坐をかいて優しい表情で瞑想している。ラッキーカラーは……オレンジか。見ていたら、なんだか愛着が湧いてきた」
仏像に別れを告げ、境内の奥にある展望台へ。目の前に広がるパタヤの海に、金沢は「生まれた曜日を大事にするということは宇宙や星との繋がりを大事にすることかもしれない。青い海を見ながらふとそんなことを思った」としみじみ。そんな叙情的な気持ちを代弁するかのように、タイのガールズグループ、PiXXiEの楽曲『Whatever』が流れ、優しいメロディが胸を打つ。
金沢は「お菓子や果物、生ジュースにお花、Tシャツのお店。バッグ、サンダル、アクセサリーまで。どのお店も色とりどりだ」と目移りしつつ、最終的には「まずはこの時期、旬のプラムマンゴーを食べてパワーをチャージしよう」と決めていた。
水路を散策する中で聞こえるのは、櫓を漕ぐ小舟の音と古き良きマーケットの賑わい。金沢の「ゆったりとした優しい時間が流れていた」という情景描写が、直後にかかる7人組ガールズグループ、4EVEのバラードナンバー『Tears』のスローな曲調とシンクロする。
「うわぁ……。ここまで近くでトラを見るのは初めてだ。緑の隙間から差し込んだ日の光を浴びて気だるそうに横たわるトラたち。うっすらと開いた瞼の奥からはどんな世界が見えているのだろうか。おっと、カートの前をトラが横切った。全長3メートルはあるだろうか。人間慣れしているのか、それとも私たち人間もトラだと思ってくれているのか。カートの中は安全だがやはりたじろいでしまう」
そして「想像以上の迫力に胸が高揚した」と結ぶと、タイの人気デュオ・REINIZRAの楽曲『SAD FLOWER』がかかり、メロウなサウンドと歌声が、スリリングな体験を終えたあとの清涼剤のように心地よく染み入る。
旅のフィナーレを飾るのは、パタヤビーチから車で15分ほどのところにある「ジョムティエンビーチ」。落ち着いた雰囲気で静かにゆっくり過ごせることから、長期滞在する外国人に人気のエリアだ。ビーチの近くにはある有名レストランン「サーフ キッチン」へ立ち寄り、潮風が通り抜けるオープンテラスの席へ。金沢が注文したのは、濃厚なココナッツミルクと香ばしいピーナッツのカレー・パネーン。さてそのお味は。
「口にした瞬間、爽やかなタイハーブの香りが鼻の中を伝って身体中に伝っていった」
最後に金沢は「すっきりとした味わいのタイビールでチャイヨー(万歳)」と乾杯。すると、タイの男性シンガーJOEY PHUWASITのバラード「ナ・ナー・トーン」が旅を締めくくるエンディングテーマのように切なく流れ、テラス席から眺める夕暮れ時のジョムティエンビーチの景色を想起させる。
(構成=小島浩平)
旅の水先案内人となるナビゲーターは、『MUSIX ASIA』に引き続き、シンガポールに縁を持つ俳優・金沢雅美が務める。4月14日の放送で訪れた旅先は、世界中から観光客が集まるアジアを代表するビーチリゾート「パタヤ」。ここでは、金沢の語りで展開された空想旅行の模様と、イマジネーションの旅に彩(いろどり)を添えた楽曲と併せてテキスト形式にて紹介する。
【これまでのイメージトリップはコチラ】
<ナビゲーターの金沢雅美>
パタヤの寺院「ワットプラヤイ」で見つける、自分の守護仏
羽田空港を出発しておよそ7時間。イマジネーションの旅は、タイの玄関口・スワンナプーム国際空港に降り立つところから始まる。ターミナルにひしめき合う人々の雑踏の音と、館内に響き渡るアナウンス音……。「この空港はいつも混雑している」。そうつぶやき、入国審査待ちの長蛇の列に気が遠くなる金沢だが、審査を通過して車に乗り込むと、自然と胸が高鳴る。「さあ、空港から車で2時間。キラキラと光り輝く海が見えてきたら、心躍るパタヤの旅が始まる」
パタヤに到着後、最初に足を運んだのは、パタヤ最大の仏像を有する寺院「ワットプラヤイ」。派手な装飾の蛇の神「ナーガ」が施された階段を昇り、丘の上へとたどり着くと、見えてきたのは高さ18メートルの金色の仏像、通称「ビッグブッダ」だ。このビッグブッダの周りには、横たわったり、立っていたり、様々なスタイルの仏像がズラリ。
「私は木曜日生まれだから、この仏像かぁ。胡坐をかいて優しい表情で瞑想している。ラッキーカラーは……オレンジか。見ていたら、なんだか愛着が湧いてきた」
仏像に別れを告げ、境内の奥にある展望台へ。目の前に広がるパタヤの海に、金沢は「生まれた曜日を大事にするということは宇宙や星との繋がりを大事にすることかもしれない。青い海を見ながらふとそんなことを思った」としみじみ。そんな叙情的な気持ちを代弁するかのように、タイのガールズグループ、PiXXiEの楽曲『Whatever』が流れ、優しいメロディが胸を打つ。
思わず目移り、色とりどりな水上マーケット
次に訪れたのは、かつてのタイの生活様式である水上マーケットを再現した「パタヤ水上マーケット」。水上には昔ながらのタイ建築の家々が並んでおり、これらの家屋は土産物屋や飲食店、マッサージ店などになっている。また、行き交うボートの上でも様々なものが売られており、水路を小舟で移動しながらモノを買ったり、サービスを利用したりできるというわけだ。金沢は「お菓子や果物、生ジュースにお花、Tシャツのお店。バッグ、サンダル、アクセサリーまで。どのお店も色とりどりだ」と目移りしつつ、最終的には「まずはこの時期、旬のプラムマンゴーを食べてパワーをチャージしよう」と決めていた。
水路を散策する中で聞こえるのは、櫓を漕ぐ小舟の音と古き良きマーケットの賑わい。金沢の「ゆったりとした優しい時間が流れていた」という情景描写が、直後にかかる7人組ガールズグループ、4EVEのバラードナンバー『Tears』のスローな曲調とシンクロする。
トラを間近で見られる「タイガーパーク パタヤ」
続いて足を運んだのは、トラと触れ合い、記念撮影ができるレジャー施設「タイガーパーク パタヤ」。赤ちゃんから生後約36か月まで、大小様々なトラ300頭が専門家の指導のもと、できるだけ自然な環境で飼育されている。金沢は、カートに乗ってサファリゾーンを巡ることに。そこかしこに響き渡る、獰猛な鳴き声とうめき声。トラを間近に観察できる迫力満点な現場の状況を、臨場感たっぷりにこう伝える。「うわぁ……。ここまで近くでトラを見るのは初めてだ。緑の隙間から差し込んだ日の光を浴びて気だるそうに横たわるトラたち。うっすらと開いた瞼の奥からはどんな世界が見えているのだろうか。おっと、カートの前をトラが横切った。全長3メートルはあるだろうか。人間慣れしているのか、それとも私たち人間もトラだと思ってくれているのか。カートの中は安全だがやはりたじろいでしまう」
<画像素材:PIXTA>
長期滞在で訪れたい「ジョムティエンビーチ」
<画像素材:PIXTA>/p>
「口にした瞬間、爽やかなタイハーブの香りが鼻の中を伝って身体中に伝っていった」
(構成=小島浩平)
番組情報
- RINREI ASIAN SOUNDSCAPE
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金曜24:00-24:30