BE:FIRSTのLEOと作家の燃え殻が、J-WAVEで対談。BE:FIRSTの楽曲『Grateful Pain』の歌詞を紐解きながら、LEOがその思いを燃え殻に伝えた。
2人がトークを展開したのは、J-WAVEの番組『GYAO! MILLION BILLION』(ナビゲーター:BE:FIRST)。BE:FIRSTのメンバーがネクストステージへと突き進むべくいい音楽との出会い、様々な新しいチャレンジをしていく番組だ。ここでは1月21日(土)の模様をテキストで紹介する。
GYAO!ではLEOと燃え殻のトーク動画を配信中。オンエアでは入りきらなかったトークやロケの風景も見られる。
https://gyao.yahoo.co.jp/specials/befirst
LEOは燃え殻に、自身も作詞に携わったBE:FIRSTの楽曲『Grateful Pain』の歌詞を引用しながら、そこで得た思いを伝える。
LEO:この曲でいろんなリリックを書いたんですけど、本当にネガティブなほうに落ちきっていたときで。楽しいものとかうれしいものとか、悲しいもそうですけど、いろんな色であふれている世界のはずなのに、全部よどんで見えてしまって。何をしていても楽しいのゲージが一定数いかないとか、それよりもネガティブなほうにいっちゃうとか、寝る前に何に怒っているかわからないけどイライラして、起きて最初の感情が「眠い」とか「朝だ」とかより先にイライラがきちゃうとか……心が自分の中で期限切れを迎えていて。このリリックを書くときにそれを経験して、書き終えたのは復活してきたときだったんです。
LEOは「自分が本当に傷ついたものや感じたものを書くようにしている。過去の自分が今の自分に向けて残してくれた言葉や感情が意外とある」と続ける。
LEO:遠い昔に感じたことを書いた言葉にポンと救われるとか。昔の映画を画質を良くして再上映しますみたいな、すごく鮮やかに出てくる感じ、よどんでいたのが明るくなっていく心の動きをすごく感じて。その中で、“この声で~”というパートは、自分が練習生時代にずっと1人で、自分の声で歌っていた夢の足跡がどんどん増えていき、たくさんのメンバーやスタッフさん、ファン、いろんなあなたやきみがいて、関わってくれている全ての人でBE:FIRSTという道になっていく、というのを表現したくてこのリリックを書きました。すごくネガティブになれたからこそ気付けたこともあったし、大事なものにも気付けた。きっと世界の誰か1人は同じ感情になっていると思うので。
燃え殻:そうだと思う。LEOくんの今いる場所だったり、今いる光景ってすごく特殊なのかもしれないけど、そういう気持ちになったりとか、朝起きてイライラしちゃう、どうして嫌なのかわからないって気持ちはみんながなると思う。それが、たとえばたまたま今日自分の中でいい天気だったとか、好きな人に会えるとか、本屋に行ったらいい本に出会ったとか、映画観に行ったら上映時間がぴったりだったとか、そういうちょっとしたことが重なってだんだんあがっていく。あがっていくのも削れていくのも1つの理由じゃないときって人生であるじゃない。
LEO:はい。
燃え殻:『Grateful Pain』を聴いていると「そういう気持ちに私もなったことがある」「俺もなったことあるな」とか、僕はLEOくんとは全然年齢が違うけど、この間も聴いていて思ったし、今こうやって話していても思う。
燃え殻:LEOくんっていつも元気だから、そういう自分を出さないといけないときもあるという風に思うって言うじゃない。それもすごくプロだなって思う。リリックを書いたときとかに自分の気持ちを赤裸々に、自分がネガティブだったりそういうものを持ってしまったりする人間でもあるんだとちゃんと書いてるのを見たときに、たくさんの人たちがさらに共感して、LEOくんが元気なときでも、もっと深いいろんな気持ちになるし、LEOくんが大変で疲れてるときも「それ私もある」「俺もある」、「でもまたあがっていけるよね」って自分と重ねて思える。そういうことができるから、やっぱりアーティストなんだなって思った。
LEO:うれしいですね。アーティストとか作家とかサラリーマンとかカメラマンとか、職業っていろいろあるじゃないですか。自分はみんな同じ人間って横位置にしか見られなくて、そこで上とか下とか付けるのは本当に嫌いで。よく友だちから「LEOはすごいよ」とか言われて、それがすごく嫌なんですよ。だって絶対同じくらい人間として素晴らしいはずなのに、自分がアーティストだからすごいって言われるのが嫌だから。
そのためLEOは、自身も友だちのことを褒めると言う。
LEO:「お前のこことかここがめちゃくちゃすごいよ」「ここが好きだよ」って。
燃え殻:へえ!
LEO:だから作品作りをするときに自分がアーティストとかそういうのを全部捨てて、常に自分が1人の人間だって理解した上で生活したり歌を歌ったり、リリックを書いたり文章を書いたりするのも大事なんだなって。それで共感とかが生まれてくると思うので、あらためて燃え殻さんとお話させてもらってこういう気持ちを大事にしなきゃいけないなって。
燃え殻:僕とLEOくんは職業も年齢も違うじゃない。それは僕の友だちとかもみんな違うんだよ。でも、みんな剥いて裸になったら同じ時代を生きている人間じゃない。だから共有できる部分ってたくさんあると思う。いろんな肩書きとか年齢とか性別とかで分けちゃうと、自分のことも分けがちじゃない。そうすると本当は刺さったり心に入ったりすることに少しバリアしちゃうから。
LEO:わかります。
燃え殻:それが自分も人に対してもないほうがいろんなものに感動できたり、共有できたり楽しいだろうなって思うから、そこも一緒だと思います。
LEO:いろんな属性があったとしたら、燃え殻さんと僕は同じところに住んでる人なんだなって。心の部分とか価値観とかがこんなにマッチする人に生まれて初めて出会いました。
燃え殻:初めて(笑)?
LEO:そういう機会はあったと思うけど、こんなにマッチするかってくらい。
燃え殻:ありがとうございます。あんまり遠くに行かないでくださいね。「昔、よく知ってたんだよね」くらいになると悲しいから(笑)。
LEO:大丈夫です。僕、そういうタイプ苦手なので。
・動画はGYAO!で視聴可能
https://yahoo.jp/brIh0D
・『GYAO! MILLION BILLION』番組サイト
https://www.j-wave.co.jp/original/millionbillion/
BE:FIRSTの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
2人がトークを展開したのは、J-WAVEの番組『GYAO! MILLION BILLION』(ナビゲーター:BE:FIRST)。BE:FIRSTのメンバーがネクストステージへと突き進むべくいい音楽との出会い、様々な新しいチャレンジをしていく番組だ。ここでは1月21日(土)の模様をテキストで紹介する。
GYAO!ではLEOと燃え殻のトーク動画を配信中。オンエアでは入りきらなかったトークやロケの風景も見られる。
https://gyao.yahoo.co.jp/specials/befirst
『Grateful Pain』の作詞で大事なものに気付けた
燃え殻は2017年にウェブサイト「cakes」での連載をまとめた『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮社)で小説デビュー。『すべて忘れてしまうから』(新潮社)、『あなたに聴かせたい歌があるんだ』(扶桑社)など映像化された作品も話題の作家だ。J-WAVE『BEFORE DAWN』(毎週火曜 26:00-27:00)のナビゲーターも担当している。LEOは燃え殻に、自身も作詞に携わったBE:FIRSTの楽曲『Grateful Pain』の歌詞を引用しながら、そこで得た思いを伝える。
BE:FIRST『Grateful Pain』
LEOは「自分が本当に傷ついたものや感じたものを書くようにしている。過去の自分が今の自分に向けて残してくれた言葉や感情が意外とある」と続ける。
LEO:遠い昔に感じたことを書いた言葉にポンと救われるとか。昔の映画を画質を良くして再上映しますみたいな、すごく鮮やかに出てくる感じ、よどんでいたのが明るくなっていく心の動きをすごく感じて。その中で、“この声で~”というパートは、自分が練習生時代にずっと1人で、自分の声で歌っていた夢の足跡がどんどん増えていき、たくさんのメンバーやスタッフさん、ファン、いろんなあなたやきみがいて、関わってくれている全ての人でBE:FIRSTという道になっていく、というのを表現したくてこのリリックを書きました。すごくネガティブになれたからこそ気付けたこともあったし、大事なものにも気付けた。きっと世界の誰か1人は同じ感情になっていると思うので。
燃え殻:そうだと思う。LEOくんの今いる場所だったり、今いる光景ってすごく特殊なのかもしれないけど、そういう気持ちになったりとか、朝起きてイライラしちゃう、どうして嫌なのかわからないって気持ちはみんながなると思う。それが、たとえばたまたま今日自分の中でいい天気だったとか、好きな人に会えるとか、本屋に行ったらいい本に出会ったとか、映画観に行ったら上映時間がぴったりだったとか、そういうちょっとしたことが重なってだんだんあがっていく。あがっていくのも削れていくのも1つの理由じゃないときって人生であるじゃない。
LEO:はい。
燃え殻:『Grateful Pain』を聴いていると「そういう気持ちに私もなったことがある」「俺もなったことあるな」とか、僕はLEOくんとは全然年齢が違うけど、この間も聴いていて思ったし、今こうやって話していても思う。
誰もが同じくらい人間として素晴らしい
燃え殻は、LEOを知っていく中で、あることに気付いたと語る。燃え殻:LEOくんっていつも元気だから、そういう自分を出さないといけないときもあるという風に思うって言うじゃない。それもすごくプロだなって思う。リリックを書いたときとかに自分の気持ちを赤裸々に、自分がネガティブだったりそういうものを持ってしまったりする人間でもあるんだとちゃんと書いてるのを見たときに、たくさんの人たちがさらに共感して、LEOくんが元気なときでも、もっと深いいろんな気持ちになるし、LEOくんが大変で疲れてるときも「それ私もある」「俺もある」、「でもまたあがっていけるよね」って自分と重ねて思える。そういうことができるから、やっぱりアーティストなんだなって思った。
LEO:うれしいですね。アーティストとか作家とかサラリーマンとかカメラマンとか、職業っていろいろあるじゃないですか。自分はみんな同じ人間って横位置にしか見られなくて、そこで上とか下とか付けるのは本当に嫌いで。よく友だちから「LEOはすごいよ」とか言われて、それがすごく嫌なんですよ。だって絶対同じくらい人間として素晴らしいはずなのに、自分がアーティストだからすごいって言われるのが嫌だから。
そのためLEOは、自身も友だちのことを褒めると言う。
LEO:「お前のこことかここがめちゃくちゃすごいよ」「ここが好きだよ」って。
燃え殻:へえ!
LEO:だから作品作りをするときに自分がアーティストとかそういうのを全部捨てて、常に自分が1人の人間だって理解した上で生活したり歌を歌ったり、リリックを書いたり文章を書いたりするのも大事なんだなって。それで共感とかが生まれてくると思うので、あらためて燃え殻さんとお話させてもらってこういう気持ちを大事にしなきゃいけないなって。
燃え殻:僕とLEOくんは職業も年齢も違うじゃない。それは僕の友だちとかもみんな違うんだよ。でも、みんな剥いて裸になったら同じ時代を生きている人間じゃない。だから共有できる部分ってたくさんあると思う。いろんな肩書きとか年齢とか性別とかで分けちゃうと、自分のことも分けがちじゃない。そうすると本当は刺さったり心に入ったりすることに少しバリアしちゃうから。
LEO:わかります。
燃え殻:それが自分も人に対してもないほうがいろんなものに感動できたり、共有できたり楽しいだろうなって思うから、そこも一緒だと思います。
LEO:いろんな属性があったとしたら、燃え殻さんと僕は同じところに住んでる人なんだなって。心の部分とか価値観とかがこんなにマッチする人に生まれて初めて出会いました。
燃え殻:初めて(笑)?
LEO:そういう機会はあったと思うけど、こんなにマッチするかってくらい。
燃え殻:ありがとうございます。あんまり遠くに行かないでくださいね。「昔、よく知ってたんだよね」くらいになると悲しいから(笑)。
LEO:大丈夫です。僕、そういうタイプ苦手なので。
・動画はGYAO!で視聴可能
https://yahoo.jp/brIh0D
・『GYAO! MILLION BILLION』番組サイト
https://www.j-wave.co.jp/original/millionbillion/
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2023年1月28日28時59分まで
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番組情報
- GYAO! MILLION BILLION
-
毎週土曜17:00-17:54