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Neibissが始まるきっかけに。Mac DeMarcoとの出会いを語る

Neibissが始まるきっかけに。Mac DeMarcoとの出会いを語る

HIPHOPクルーのNeibissが、自身の音楽のルーツや、楽曲『Space Cowboy』に込めた想いを明かした。

Neibissが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは11月30日(水)、12月1日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。

力まずに作るのがNeibissらしさ

兵庫・神戸市を中心に活動しているratiffとhyunis1000によるNeibiss。それぞれソロワークや別で所属しているクルーの活動を並行し、2018年からNeibissとしてもキャリアをスタート。10月12日にはtofubeats、パソコン音楽クラブなどが参加したEP『Space Cowboy』を配信リリース。今回はタイトルトラック『Space Cowboy』に込めた、自分たちらしさについて聞いた。
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ratiff:今回は『Space Cowboy』についてです。西部劇に出てくる酒場をイメージした曲で、その酒場がオアシスやった、みたいなことですよね。

hyunis1000:そう。俺らにとってオアシスは結局酒場だったという。

ratiff:カウボーイなら旅の途中は酒場に行って休むでしょうということで作りました。でもただのカウボーイじゃ面白くなかったので、『Space Cowboy』になったという。

hyunis1000:宇宙を旅しているという。

ratiff:凝り固まった冒険の曲というよりは、酒場から酒場に行って、また冒険にも出るような感じで。サウンドには、馬の足音をパーカッションにして入れてみたりとか。結構それが楽しかったですね。

hyunis1000:そうですね。

ratiff:「この部分をドラムンベースっぽくしよう」とかもしましたね。サビも自分的には上手くいったかなって。

hyunis1000:初めて2人でビートを作ったっすもんね。

ratiff:確かに。2人で作って楽しかったすね。それで、その後飲みにも行って、楽しかったすね。

hyunis1000:オアシスに辿り着いたっすね。

ratiff:この楽曲のNeibissらしさだけど、Neibissらしさはゆるくてあんまり力が入ってないところ?

hyunis1000:確かにそれはあるかもしれない。力は入ってないな。

ratiff:入ってないね(笑)。この楽曲に関しては2人で一緒に作ったので、面白い展開になりましたね。HIPHOPのブーンバップっぽい感じやけど、途中でドラムンベースになっていたりとか。タイトルとして『Space Cowboy』って掲げているのに、歌っていることは結局酒場かよっていう。そのゆるさね。でもどこか宇宙を目指してる感というか、そんなにリリックにもかたさがないのはNeibissっぽいかなって。

hyunis1000:良くも悪くも適当っていう。

ratiff:わははは(笑)。その通りだね。そんなに深読みせず、リリックを読んだままなので、ストレートに聴いてもらえたら。馬の足音のパーカッションに注目して聴いてみたりしたら、楽しいかなと思います。

hyunis1000:馬が酒場に着いて、また走っていく情景を浮かべてもらえたらうれしいですね。

Neibissが始まるきっかけになった曲

2018年からNeibissとしてキャリアをスタートさせた彼ら。そんな2人のルーツの1曲とは?

ratiff:Neibissのルーツの1曲に選んだのはMac DeMarco(マック・デマルコ)の『Ode to Viceroy』です。

hyunis1000:僕が16〜17歳くらいのときの曲ですね。

ratiff:これはNeibissが始まるきっかけになった曲で。2人で聴いて、「こんな風になりたい」って思いましたね。こんな感じの音楽性をHIPHOPで表現できたらなって。

hyunis1000:同世代で聴いてる人もあんまりおらんかったし、それがうれしかったのもデカかったかな。

ratiff:マック・デマルコのこの曲はタバコの銘柄について歌っているという。MVの感じにも影響されましたね。VHSっぽいノイズがかかった感じとか、結構Neibissの根底にあるというか。DIY感というか、ビートもトラックも超シンプルで、PVも自分で作っていて、そういうのも影響を受けているかなと思います。今のNeibissに繋がる部分でいうと、僕的にはメロディかな。それと『Viceroy』というタバコの銘柄を歌っちゃう感じというか。

hyunis1000:テーマは何でも良いというか、身近なものを歌っちゃう感じすよね。

ratiff:その感じが今のNeibissの音楽性に繋がっているのかなと思います。

マック・デマルコのラフな音像に憧れたratiffとhyunis1000。『Space Cowboy』というタイトルを掲げつつ、酒場について歌う彼ららしいセレクトと言えそうだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。

【Neibiss 出演回のトークを聞く】

・Apple Podcastで聞く
前編後編

・Spotifyで聞く
前編後編

・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)

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