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映画『アバター』続編は「前作よりも感情的な旅路に」 ジェームズ・キャメロン監督ら登壇の来日記者会見

映画『アバター』続編は「前作よりも感情的な旅路に」 ジェームズ・キャメロン監督ら登壇の来日記者会見

映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のウォーター・フロント来日記者会見が12月10日、東京・マクセル アクアパーク品川にて実施され、監督のジェームズ・キャメロン、キャストのサム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー、スティーヴン・ラング、そして製作プロデューサーのジョン・ランドーが出席した。
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観客を招待した来日記者会見。10年8ヶ月ぶりに来日したというキャメロン監督は「1980年代半ばからずっと日本に来ていて、日本とは長い恋愛関係というものがあるわけです。日本のことが大好きなので、10年以上来ていなかったというのは本当に長すぎたんですけど、今回来日ができて、とてもうれしく思っています」と胸の内を明かした。
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続けては、映画の世界をイメージしたというイルカのショーが登壇者の目の前で行われた。ショーを受け、キャメロン監督が「素晴らしかったです。私はとても知性的で社会性があって、人と繋がることができて、学ぶことができる、イルカが大好きです。なので、皆さん、映画の中に入る許可を差し上げますよ」と語ると、イルカたちは鳴き声でリアクションしていた。
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すでに世界各国のメディアで多くの絶賛の声が上がっている本作。この現状を受け、キャメロン監督は「希望として感情に訴えるもの、感動できるような作品になれたらと考えています。ぜひ、多くの人にこの美しい世界を楽しんでもらいたい。そして前作よりも感情的な旅路に出ていただけることを約束します」と明かした。
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記者から寄せられた「劇中のキャラクターや水生生物がまるで生きていると思えるような体験ができ、映画と映画館の可能性を極限に到達させた作品だと感じました。今後、キャメロン監督は映画館でしか味わえないエンターテインメントとしての映画の可能性をさらに進化させていく構想はありますか?」という質問が読み上げられると、キャメロン監督は「今回の続編では最新の技術、世界観、登場するクリーチャー、設定、素晴らしい役者たちなど、すべて入念な準備をして取り組んできました。ワクワク・興奮できる映像となっています。その上で『アバター』は今後3、4、5までの構想があるけれど、続編は約2年ずつという形で公開することを構想している」と明かすと、会場は拍手に包まれた。
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本作は、元海兵隊員ジェイク・サリーと先住民“ナヴィ”の女性ネイティリ、その子どもたちからなる「家族の物語」が描かれる。これについて聞かれた、ジェイク役のワーシントンは「この2人のラブストーリーの先ということで、子どもたちが加わりました。子供たちが加わったことで、いろんなチャレンジもした。そんな中で素晴らしいのは、今回から若い人たちが加わったので、若い人たちの目を通した、いろんなストーリーというものをみなさんに体験してもらえるということ」と明かした。
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続けて、サルダナは「今回はジェイクとネイティリにとって家族を持つことでさらに危険な状態が増しました」と明かしつつ、「私自身、そしてネイティリもですが実際に母親になる前は恐れを知らないところがありました、ただ、実際に母親になると“自分自身よりも深く愛する人がいなくなる恐怖”というものを感じることがあります。そういう意味でも今回はより感情的な作品になっていると考えます」と述べた。
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また今作では14歳の少女・キリ役に挑戦したウィーバーは「自分の14歳の頃を思い出して臨みました。非常にチャレンジングな役でしたけど、いろいろと考えさせられました」と振り返りつつ、「もし、キリがここにいたならば、イルカショーをすごく楽しんだと思います。彼女はイルカが大好きなので」と、この環境で会見ができていることを喜んでいた。
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元海兵隊大佐で、今作では人間のDNAの記憶を埋め込んだ、特殊な自律型アバターとして復活を遂げるクオリッチ役を演じるラングは「サリー、ネイティリ、キリはそれぞれ光を放っているけど、それらを引き立たせるために暗闇を背負ったクオリッチがいる。そういう意味でも彼を作品に戻すということは必要だと思う。暗闇があるからこそ、光が目立つのであって、光と暗闇の関係がどのように作用していくか、皆さんにぜひ楽しみにして欲しい」と力を込めた。
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さらに「『アバター』の映像体験はどこまで進化していくのでしょうか?」という質問が読み上げられると、プロデューサーのランドーは「今回最も挑戦したのは顔の表現です。前作が終わってからずっと調査をして、チャレンジしてきたものが詰まっている。動作や顔に現れるニュアンスというものがきちんと表現できるように注力してきました。素晴らしいキャストの皆さん、技術により、それが可能になったと思います」と自信を覗かせた。
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会見の中ではそれぞれ「YES・NO」の札を持ち、次々に質問に答えていく場面も。ワーシントンはこの札で簡潔に答えることをいたく気に入ったようで、隣に座ったランドーは「サムが『これからこの札で質問を答えたい』と言っています」と暴露し、会場を盛り上げていた。
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『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は12月16日より、全国ロードショー。

J-WAVEでも様々なプログラムでコラボレーション企画をオンエア。詳しくは公式ページまで。

・『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』コラボ公式ペー
https://www.j-wave.co.jp/topics/2212_avatar.htm

(取材・文・撮影=中山洋平)

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