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ミクスチャーロックユニット・Kannaが“自分たちの音楽”を見つけるきっかけになった楽曲とは?

ミクスチャーロックユニット・Kannaが“自分たちの音楽”を見つけるきっかけになった楽曲とは?

ミクスチャーロックユニット・Kannaが、自身のルーツとなる楽曲、そして楽曲『Super Junky Monkey』に込めた想いを明かした。

Kannaが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは8月17日(水)、18日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。

「テンポを倍にしたら面白い」という発想を詰めていった

2001年生まれのNouchi(MC)とKoshi(Gt)からなるミクスチャーロックユニット・Kannaは、名古屋で結成された。NouchiのR&BやHIPHOPから影響を受けたフロウと、Koshiが作り出すオルタナティブロックを彷彿とさせるトラックを組み合わせた楽曲で注目を集めている。「FUJI ROCK FESTIVAL '22」ではROOKIE A GO GOのステージに登場し、さらに「SUMMER SONIC 2022」ではSONIC STAGEに「出れんの!? サマソニ!? Audition Winner」枠での出演を果たした。そんな彼らがオリジナル曲『Super Junky Monkey』に込めた想いとは。

Koshi:『Super Junky Monkey』は僕たちの悪ノリと悪ふざけが詰まった楽曲で、なかなか凶悪な仕上がりになっていると思います。この曲では早口ラップと高速ギターのパートがあるんですけど、もともとはそんなアイデアはなくって。「ここ、テンポを倍にしたら面白くね?」という発想を詰めていった感じで、あの部分ができあがりました。なかなかアグレッシブだと思います。

Nouchi:そうだね。

Koshi:この曲は僕らが生まれる前に活躍していたオルタナティブ・ガールズロックバンドのSuper Junky Monkeyをオマージュして作ったものです。彼女たちはミクスチャーっぽい楽曲をやっていて、それをたまたま聴いたとき「こんな曲がやりたい」とインスピレーションをもらったのがきっかけでした。

Nouchi:僕らの楽曲の聴きどころはやっぱりサビ後半にくる早口・早弾きのスキルが横行している部分じゃないでしょうか。歌詞は結構衝動的に書いたんですけど、Super Junky Monkeyというバンドのことを歌詞の中にも入れたくて、ボーカルのMUTSUMI623さんという名前をもじっていれてみたり、“地元・名古屋から来たんだぜ”という強気な表現も入れましたね。

Koshi:僕らは2人組ユニットですけど、お互いバトル意識だったり“負けねぇぞ”っていう気持ちがあるんです。特に早口の部分はギターが負けてちゃいけないと思ってます。そういうバトル具合もKannaらしさなんじゃないかなって。どうしてもボーカルが目立つんですけど、ライブが終わった後「ボーカルが良かった」と言われるのも癪なので。その辺りはこだわって作らせてもらっています。

Nouchi:いやいや、ライブが終わった後、いつもファンの方と写真撮影しているのKoshiですもん。

Koshi:ふははは(笑)。凶悪かつ、アグレッシブでダーク、そしてかっこいい曲に仕上がっているので、ぜひ聴いてみてください。

音楽性が定まるきっかけになった楽曲

NouchiとKoshiの個性をぶつけあって1つの楽曲を完成させているKanna。そんな彼らのルーツとなるのは、オルタナティブロックバンド、Incubus の楽曲だ。HIPHOPを含む、さまざまなジャンルのサウンドを取り入れる活動で評価されてきた。

Nouchi:僕たちのルーツとなる1曲ですが、選んだのはIncubus(インキュバス)の『No Fun』です。この曲はバンド始めたての頃、ちょうど5年前くらいに出会った楽曲なんですけど、当時Kannaはジャンルや、音楽の方向性があまり定まっていなくて、迷走していて、自分たちの音楽を見つけられずにいたんです。そのときに『No Fun』と出会いました。一瞬でビビビッときて、そこからミクスチャー音楽というものをバンドとして意識するようになりました。

Koshi:僕は当時この曲を知らなかったんですけど、聴いたら「めっちゃいいやん」と思って。もともとHIPHOPをあまり聴いて育ってはこなかったんですけど、HIPHOP感のある音とロックって相性がいいなと思って、そこから意識してHIPHOPを聴くようになりましたね。

僕らの今後の楽曲作りについてだけど、やっぱりもう1度ロックが音楽業界の覇権を握りたいよね。今はHIPHOPの勢いに負けていると思うし。

そんな中で僕らは2つの良い部分を合わせながら、上手いことこれからも活動していきたいと思っています。ミクスチャーロックが時代のトップだったこともあるので、アンダーグラウンドなジャンルという雰囲気を、オーバーグラウンドなものにできたらと2人とも思っています。

Nouchi:自分たちがかっこいいと思うものをやり続けて、聴いてくれるみんなにもかっこいいと思わせ続けたいですね。

Incubus(インキュバス)の『No Fun』を聴いて、自分たちが表現する音楽の方向性が定まったというKanna。この曲と出会ったからこそ、圧倒的なサウンドでオーディエンスを魅了する彼らの今があるようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。

【Kanna 出演回のトークを聞く】

・Apple Podcastで聞く
前編後編

・Spotifyで聞く
前編後編

・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)

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番組情報
SONAR MUSIC
月・火・水・木曜
22:00-24:00

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