Original Love・田島貴男×TENDREが対談! デビュー30周年の今、ターニングポイントを振り返る

Original Loveの田島貴男とTENDREがJ-WAVEでリモート対談。デビュー30周年を迎えた田島に、音楽シーンのエポックメイキングな出来事などを聞いた。

二人が対談したのは、J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「Allbirds MORNING INSIGHT」。同番組は別所哲也がナビゲーターだが、この日はお休みのため、TENDREが代演を務めた。

【オンエア:2022年1月20日(木)】

初対面はフェス…その後は街でもばったり

マルチプレイヤーとして活躍するTENDREが「今、話したい相手」としてゲストに招いたOriginal Loveの田島貴男。ふたりの出会いはフェスだったという。

TENDRE:田島さんとは2019年の「VIVA LA ROCK」でご一緒したのが初めてお会いしたときですね。ビバラで夜中の部というのがあって。「ALL NIGHT VIVA!」ってところで初めて田島さんとセッションを交わしたということが最初の出会いですね。

田島:あのときは楽しかった!

TENDRE:楽しかったし、そのあともたまに街でばったり会って田島さんが写真を撮ってくれたりとか(笑)。

田島:そうそう(笑)。インスタにアップしたんだよね。よく会いますよね。

TENDRE:よくお会いしますよね(笑)。イベントもこの前、広島の弾き語りのイベントでご一緒させてもらったりとかね。本当にお世話になっております。

田島:いやいや、何もしてないけど。

プライベートでも親交のあるふたり。TENDREは昨年、Original Love オフィシャルカバーアルバムに参加した。

TENDRE:オフィシャルカバーアルバムの『What a Wonderful World with Original Love?』に参加させていただきました。改めて、呼んでくださってありがとうございました。

田島:いやあ、素晴らしいパフォーマンスしていただいてありがとうございます。本当にTENDRE、よかった!

TENDRE:そう言っていただけて……!

田島:いろんなところでね、僕ラジオとかでもかけてますから、あの曲は。

TENDRE:もう、本当に頭が上がらないですよ。

デビュー30周年。振り返るより「常に明日が気になる」

昨年デビュー30周年を迎えた田島。TENDREは「改めて、おめでとうございます」と賛辞を送り、30周年を迎えた心境について聞く。

TENDRE:1991年にデビューということで。僕が3歳くらいのときですね。

田島:マジすか!

TENDRE:そうなんですよ!

田島:いやいやいや、そんなに離れてるんだね。

TENDRE:昨年末にはオールタイムベストアルバムをリリースされました。30周年ってどうですか?

田島:以前、25周年(を記念した活動)をやったけど、そのときはちょっと照れがあったんですよ。「まだまだっす」って感じだったんだけど。

TENDRE:かっこいい!

田島:でも、30周年ってなると「ありがとうございます」って素直に言える感じがあります。人間も25歳と30歳じゃ違うじゃないですか。なんかそういう経験も関係あるのかもしれないですね。

TENDREは「10周年のときはどんな心境だったんですか?」と話を進めていく。

田島:10周年のときもね、僕は感慨にふけるっていうのが自分の性分かわからないけど、ないんだよね(笑)。常に明日が気になるというか、来月がどうなる、来年がどうなるのだろうという心境がずっと続く感じですね。だからわりとデビューした状態と一緒っていうか。初心を忘れずとかは思ってないんだけど、ただいつも次のアルバムをどうしようとか、ずっと現在の状態が続いてるっていう。

TENDRE:常日頃、ずっとフレッシュさを感じているというんですかね?

田島:そうだね。いつも危機的って感じ。

TENDRE:かっこいい!

音楽人生のターニングポイントは?

「お聞きしたかったのは」とTENDREが話すのは、田島が感じる音楽シーンのターニングポイント。田島は「30周年くらい経つといろいろあるんですよね」とした上で、シーンと自身の変化を語った。

田島:一つ目は2000年頃。CDがたくさん売れる時代からコンピューターでの配信、そういうもので音楽を聴くという流れに変わってきたんですよ。そこから5年くらいかけてね。だからそのときに音楽業界のシステムが変わったって感じました。あとは、個人的なことですけど、2010年くらいからそういう流れに10年かけて追いついたというか。「ひとりソウルショウ」っていうのを始めたんですけども、ひとりでいろいろやりながらバンドもやっていったり、音源を作ってたりっていうね。そういうことをできるようになった感じですね。でも今もね、ひょっとしたらターニングポイントかなという気がします。

TENDRE:そうですよね。この1、2年でいろんなことが変わってきてる中で、自分の価値観が変わってきたりっていうのもありますもんね。

田島:そうですね。変わってる最中ってよくわからないことがあるけども、あとから振り返ってみれば今が「あのときがターニングポイントだったな」っていうような時期というか。そんな気がします。

TENDRE:確かに、常日頃変わる中で自分がどういう風にフレッシュに気持ちを持てるかっていうのがすごく大切になってくると思いますね。

「音楽」という共通項があるから、年齢の差を感じない

この日はTENDREがセレクトしたOriginal Love『スキャンダル』がオンエアされ、田島も「いいチョイス」と満足気味。TENDREは「こんな曲を作れる日本人がいるんだ」と衝撃を受けたと話す。

TENDRE:この曲って何年くらいのリリースですっけ?

田島:92年とか93年とかですね。

TENDRE:本当に素晴らしい楽曲で、僕は日々成長させてもらっています。ありがとうございます!

田島:いやいや。河原くん(※)が2〜3歳の頃だね。(※河原太朗。TENDREの名前)

TENDRE:確かに!

田島:でもそんな意識ないんだけどね。

田島はTENDREとの間に歳の差を感じないと話し、TENDREもその思いに同調。

TENDRE:僕も田島さんと仲良くさせてもらったっていうのは年齢も関係なく音楽の話で楽しめるっていうんですかね。

田島:全くそうですね!

TENDRE:そこは本当に仲良くさせてもらってるというより、お互いが好きな音楽をシェアしたりとか、何気なく楽しんでいる感覚にさせてもらうのがすごく嬉しいなと思ってます。

田島:そうですね。河原くんは全く距離を感じないですね。歳の差も感じたことないし。今さら、データを見て河原くんが3歳だった頃に曲を書いてるんだって今思うけど、そんなことを感じなくて普通に話が合って話せる感じですね。

TENDRE:なんか楽屋とかでもついつい長く話しちゃいますもんね。気付いたら本番1分前みたいな(笑)。

田島:そうそうそう(笑)。この間の広島がそうでしたね。

2022年は“デビュー感”に磨きをかけたい!

コーナーも終盤、最後に田島へ2022年の抱負を聞いた。

田島:今年もね、デビューしたときの心情がずっと変わってない感じもありますが、さらにデビューする感じでいきたいですね!

TENDRE:いやあ、かっこいい……!

田島:デビュー感をさらに磨きをかけたいというか。そういう感じで音楽を作ったりライブをやったり、いろいろどういう風に音楽をやっていこうかと考えたりもありますが、楽しんでやっていきたいと個人的には思っていますね。

TENDRE:今年かはわからないですけど、僕はいつか田島さんと曲を作りたいなってずっと思っていて。

田島:ぜひですよ! それ俺もね、思ってたんだよね。

TENDRE:やろうよというお話はしてたんですけど、こういう公共の場で一応、告白はしとこうかなと思いまして。

田島:今、びっくりしました(笑)

TENDRE:初公開はこの番組でね。ディレクターが言ってましたから。

田島:いいっすね! ぜひとも!

TENDRE:頑張りましょう!

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「Allbirds MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜~木曜の6時30分頃から。

(構成:笹谷淳介)
番組情報
J-WAVE TOKYO MORNING RADIO
月・火・水・木曜
6:00-9:00

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