今日19時までに結婚すれば遺産が手に入る…「年末年始に家族で観たい映画」は

移動映画館「キノ・イグルー」代表・有坂 塁さんが、「年末年始に家族で観たい映画」を紹介した。

有坂さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『KURASEEDS』(ナビゲーター:山中タイキ)。番組パートナーは小学館のWebマガジン『kufura(クフラ)』の編集長・佐藤明美が務める。ここでは、12月23日(木)のオンエアをテキストで紹介。

浴槽をボブスレーに見立て…ジャマイカの実話を基にした映画

「キノ・イグルー」は、東京を拠点に全国各地のカフェ、雑貨屋、書店、パン屋、美術館など、さまざまな空間で世界各国の映画を上映する移動映画館だ。上映場所に合わせた映像作品をセレクトしているという。

今回の放送では、「キノ・イグルー」の代表を務める有坂 塁さんが、年末年始に家族で観たい映画を紹介した。

『クール・ランニング』

有坂:2022年に北京の冬季オリンピックが開催されますね。こちらの映画でも冬季オリンピックのことが描かれています。主人公のデリースという陸上選手がオリンピック出場を目指すのですが、予選で敗退してしまうんですね。オリンピックの夢がどうしても諦めきれないデリースは、競技内容を陸上からボブスレーに変更して、ボブスレーチームを結成するっていう奇想天外なストーリーです。

『クール・ランニング』はジャマイカでの実話を基にして制作された映画だという。練習環境がない中で、浴槽をボブスレーに見立てて練習するシーンがあるなど、コメディタッチの作品だ。

有坂:ディズニーが制作しているのでストーリーラインもわかりやすいですし、笑えるポイントでは大爆笑間違いなしです。こちらの作品のラストも、涙を堪えきれないような終わり方をするんですよ。大人は純粋な気持ちを取り戻せるし、子どもは「夢を諦めてはいけないな」という気持ちになれると思います。見終わったあとはいい会話が生まれそうな気がするので、ぜひ家族と一緒に観てみてください。

山中:日本で1994年に公開された作品ですね。僕も久々に観たいなあ。この作品は有坂さんの人生を変えた1本でもあるそうです。19歳まで映画嫌いだった有坂さんが友だちに誘われて『クール・ランニング』を観たところ衝撃を受け、次の日からは1人で映画館に行くようなったそうです。有坂さんは「映画はタイミングが大事で、どれだけ傑作と言われても響かない人には響かない。自分の状況に応えてくれる、寄り添ってくれる映画に出会ったときが、その人にとっての特別な映画体験です」と仰っておりました。

花嫁候補に追われる! 2022年の初笑いに最適な映画

『キートンのセブン・チャンス』

有坂:こちらは1925年に制作されたサイレント映画になります。サイレント映画と聞くと小難しい印象を持たれる方もいらっしゃると思うんですけども、全然そんなことはないです。むしろ、今だからこそ楽しめるんじゃないかってぐらい、躍動感や喜びが映像から溢れている1本です。

主人公はシャイな性格のジミイ。好きな人がいるがなかなか求婚できず、そんな中で親友と経営している会社が業績不振で潰れてしまうかもしれないピンチに陥る。そのタイミングで「27歳までに結婚をすれば遺産が手に入る」ことが判明したが、それを知ったのは27歳の誕生日当日。その日の19時までに結婚しなければ遺産を手に入れられないため、花嫁を募集したものの、ものすごい数の応募者が集まってしまい……というストーリーだ。

有坂さんは作品のおすすめポイントとして、ジミイが何百人もの女性たちから逃げ回るシーンを挙げた。

有坂:CGがない時代ですから、ジミイはスタントなしでいろんなシーンに挑戦するんですね。崖から崖へ飛び移ったり、崖から転げ落ちたりします。そういう、作品に込められた情熱やパワーといったものって時代を越えてもすごく響いてくるんですよ。およそ100年前の映画なんですけども、逆に今観たほうがグッとくるんじゃないかなと思います。家族みんなで笑える作品になっていますので、“2022年の初笑い”にいいんじゃないかなと思って選んでみました。

あなたの今日が最高1日になるように、暮らしを豊かにしてくれるヒント=種をあなたと一緒に見つけて育てていく番組『KURASEEDS』の放送は、月曜から木曜の朝5時から。
radikoで聴く
2021年12月30日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
KURASEEDS
月・火・水・木曜
5:00-6:00

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