整理収納アドバイザーの資格を持つ編集者・松田紀子さんに、きれいな状態を維持できる片付け術を訊いた。
松田さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『KURASEEDS』(ナビゲーター:山中タイキ)。番組パートナーは小学館のWebマガジン『kufura(クフラ)』の編集長・佐藤明美が務める。ここでは、11月29日(月)のオンエアをテキストで紹介。
今回のオンエアでは、『レタスクラブ』(KADOKAWA)の元編集長でもある松田さんをゲストに招き、さまざまな片付けテクニックを訊いた。そもそも、「サステナ片付け」とはどんな片付けを指すのだろうか?
松田:みなさんの共通の悩みとして「片付けても数日で元通りになってしまう」というものがあったんですね。元に戻っちゃったら意味がないので、片付けた状態をキープできる“持続可能なルール”を決めて継続していくことが「サステナブルな片付け」だと思い、連載ではその考えに基づいた片付けをコジママユコさんと一緒に実践させていただきました。
1:「いるもの」「いらないもの」で仕分けをし、いるものは収納の8割以内に収める
2:物の住所を定かにする
3:「かわいい収納」「おしゃれな収納」は目指さない
4:取り出しやすくて元に戻しやすい状態にする
松田:物の住所というのは、食器だったら食器棚、本なら本棚、服はクローゼット……といったものです。そういったものは収める場所がわかりやすいですよね。だけど、ハガキとか爪切りといったものって「どこに置いたっけ」ってうろうろと探しちゃうじゃないですか。それって物の住所が決まっていないということなんです。「何があってもここに戻す」というのが物の住所を決めるということですね。
佐藤:サステナ片付けは“元に戻す”というのがすべての基本なので、取り出しにくかったり収納しにくいと、片付けが継続できない原因になってしまいがちなんですよね。あと、3つ目のポイントなんですけども、まずは片付けの基本をマスターしてから「かわいい収納」や「おしゃれな収納」を目指しましょうということなんですね。
山中:まずは基本を学ぶことが大切なんですね。
松田:まずは小さいところからやって、片付けの基本をマスターされるのがいいかなと思います。わかりやすいものですと、食品です。賞味期限がわかっているので「いる」「いらない」の判断がしやすいです。昆布とか出汁とかゴマとかのストックが入っている乾物箱みたいなものがあると思うんですけど、まずは手始めにそこから手をつけてみましょう。箱の中身を8割以内に抑えることができたら、次は大きな箱です。
大きな箱の例として、松田さんはメイクボックス、薬箱を挙げ、「どこのご家庭にもあるような箱からやっていくと、段々と片付けのコツが掴めてきます」と語った。
山中:すごく重要なことなんですけども、家族全員が使うものに関しては、全員に物の住所を周知させてください。
佐藤:「爪切りを片付けなさい」じゃなくて、「爪切りはあの引き出しの3段目ね」みたいな形でみんなが周知していくと、家のなかが散らからなくなるということですね。
また、松田さんは「箱の大きさに沿ったものを収納するのではなく、収納するものに合わせた箱を選ぶのが重要」だとも助言。「まだスペースがあるから」と用途が違う物をたくさん収納用の箱に入れてしまうと、何をどこにしまったかがわからなくなり、かえって混乱してしまうと話した。
佐藤:コミックではね、紙袋をたくさん活用しているんですよ。紐袋を切って必要な高さになるよう内側に折り畳むと、簡単に箱が作れるんです。
山中:家にあるものをまず利用する。大切なことですね。
佐藤:「これぐらいの箱にこれを収納したい」というのが見えてから、収納ケースを買いに行くというのがポイントなんですね。
松田:捨てられないものって、愛着や思い出が強いものだと思うんです。そういうものは無理に捨てなくてもいいと思っていて。とはいえ、それが膨大にあると片付けが大変になっちゃいますよね。1つだけ大きめの箱を用意して、捨てられないものはとりあえず「思い出箱」に入れておく。時が来たらまたその箱を見直す、みたいな感じです。
「いつか捨てるかもしれない」と悩むものがある場合、「保留箱」を作るのもおすすめだという。
松田:1ヵ月ぐらいして保留箱を見返すと、「これは処分しよう」と思えたりするんですよね。時間はかかる方法なんですけど、「やっぱり捨てなきゃよかった」って後悔は減ると思うんです。ものとの距離を少し離してみて、そのことをあまり思い出さなくなったら処分していく。別れ時を自分で調整するみたいな感じですね。
大掃除のシーズン。散らかりがちだった部分から、収納方法を見直してみては。
あなたの今日が最高1日になるように、暮らしを豊かにしてくれるヒント=種をあなたと一緒に見つけて育てていく番組『KURASEEDS』の放送は、月曜から木曜の朝5時から。
松田さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『KURASEEDS』(ナビゲーター:山中タイキ)。番組パートナーは小学館のWebマガジン『kufura(クフラ)』の編集長・佐藤明美が務める。ここでは、11月29日(月)のオンエアをテキストで紹介。
「サステナ片付け」のコミックエッセイが好評発売中
『kufura』で連載中の“片付け”をテーマにしたコミックエッセイ『サステナ片付けできるかな? 散らかっても秒で元通り!持続可能な片付け術』(小学館)が、11月30日(火)に単行本になって発売された。この漫画では、片付けが苦手な漫画家・コジママユコが整理収納アドバイザーの資格を持つ編集者・松田紀子さんの助言を元に、“きれいが続く”片付け術を学んでいく様が描かれている。今回のオンエアでは、『レタスクラブ』(KADOKAWA)の元編集長でもある松田さんをゲストに招き、さまざまな片付けテクニックを訊いた。そもそも、「サステナ片付け」とはどんな片付けを指すのだろうか?
松田:みなさんの共通の悩みとして「片付けても数日で元通りになってしまう」というものがあったんですね。元に戻っちゃったら意味がないので、片付けた状態をキープできる“持続可能なルール”を決めて継続していくことが「サステナブルな片付け」だと思い、連載ではその考えに基づいた片付けをコジママユコさんと一緒に実践させていただきました。
秒で片付く収納方法
サステナ片付けを実現するためのポイントは4つあるという。1:「いるもの」「いらないもの」で仕分けをし、いるものは収納の8割以内に収める
2:物の住所を定かにする
3:「かわいい収納」「おしゃれな収納」は目指さない
4:取り出しやすくて元に戻しやすい状態にする
松田:物の住所というのは、食器だったら食器棚、本なら本棚、服はクローゼット……といったものです。そういったものは収める場所がわかりやすいですよね。だけど、ハガキとか爪切りといったものって「どこに置いたっけ」ってうろうろと探しちゃうじゃないですか。それって物の住所が決まっていないということなんです。「何があってもここに戻す」というのが物の住所を決めるということですね。
佐藤:サステナ片付けは“元に戻す”というのがすべての基本なので、取り出しにくかったり収納しにくいと、片付けが継続できない原因になってしまいがちなんですよね。あと、3つ目のポイントなんですけども、まずは片付けの基本をマスターしてから「かわいい収納」や「おしゃれな収納」を目指しましょうということなんですね。
山中:まずは基本を学ぶことが大切なんですね。
小さい領域から“片付けの基本”を学んでいく
松田さんは「どこから片付けていいのかわからない」と悩む人に向けてアドバイスを送った。松田:まずは小さいところからやって、片付けの基本をマスターされるのがいいかなと思います。わかりやすいものですと、食品です。賞味期限がわかっているので「いる」「いらない」の判断がしやすいです。昆布とか出汁とかゴマとかのストックが入っている乾物箱みたいなものがあると思うんですけど、まずは手始めにそこから手をつけてみましょう。箱の中身を8割以内に抑えることができたら、次は大きな箱です。
大きな箱の例として、松田さんはメイクボックス、薬箱を挙げ、「どこのご家庭にもあるような箱からやっていくと、段々と片付けのコツが掴めてきます」と語った。
山中:すごく重要なことなんですけども、家族全員が使うものに関しては、全員に物の住所を周知させてください。
佐藤:「爪切りを片付けなさい」じゃなくて、「爪切りはあの引き出しの3段目ね」みたいな形でみんなが周知していくと、家のなかが散らからなくなるということですね。
また、松田さんは「箱の大きさに沿ったものを収納するのではなく、収納するものに合わせた箱を選ぶのが重要」だとも助言。「まだスペースがあるから」と用途が違う物をたくさん収納用の箱に入れてしまうと、何をどこにしまったかがわからなくなり、かえって混乱してしまうと話した。
佐藤:コミックではね、紙袋をたくさん活用しているんですよ。紐袋を切って必要な高さになるよう内側に折り畳むと、簡単に箱が作れるんです。
山中:家にあるものをまず利用する。大切なことですね。
佐藤:「これぐらいの箱にこれを収納したい」というのが見えてから、収納ケースを買いに行くというのがポイントなんですね。
捨てられないときは、判断を保留にすることも大切
ものを捨てるのが苦手な人は、どのようにすれば円滑な片付けができるのだろう?松田:捨てられないものって、愛着や思い出が強いものだと思うんです。そういうものは無理に捨てなくてもいいと思っていて。とはいえ、それが膨大にあると片付けが大変になっちゃいますよね。1つだけ大きめの箱を用意して、捨てられないものはとりあえず「思い出箱」に入れておく。時が来たらまたその箱を見直す、みたいな感じです。
「いつか捨てるかもしれない」と悩むものがある場合、「保留箱」を作るのもおすすめだという。
松田:1ヵ月ぐらいして保留箱を見返すと、「これは処分しよう」と思えたりするんですよね。時間はかかる方法なんですけど、「やっぱり捨てなきゃよかった」って後悔は減ると思うんです。ものとの距離を少し離してみて、そのことをあまり思い出さなくなったら処分していく。別れ時を自分で調整するみたいな感じですね。
大掃除のシーズン。散らかりがちだった部分から、収納方法を見直してみては。
あなたの今日が最高1日になるように、暮らしを豊かにしてくれるヒント=種をあなたと一緒に見つけて育てていく番組『KURASEEDS』の放送は、月曜から木曜の朝5時から。
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2021年12月6日28時59分まで
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番組情報
- KURASEEDS
-
月・火・水・木曜5:00-6:00