虫除けのプロフェッショナル・白井良和さんが、簡単にできる虫除け対策や、蚊に刺された際の対処法などを紹介した。
白井さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『KURASEEDS』(ナビゲーター:山中タイキ)。番組パートナーは小学館のWebマガジン『kufura(クフラ)』の編集長・佐藤明美が務める。ここでは、6月22日(火)のオンエアをテキストで紹介。
白井:蚊のメスは卵巣を発育させて産卵する必要があるのですが、栄養を摂るために人や動物の血を吸います。血に含まれているアミノ酸が、産卵するための栄養として非常によいためです。
白井さんは、刺された箇所に痒みが生じるメカニズムを解説した。
白井:蚊が人を刺すとき、血管を探すために唾液を入れるんですけども、その唾液に人はアレルギー反応を起こしてしまうので痒くなります。蚊の唾液はみんなにとって痒い液体というものではなくて、痒くならない人もなかにはいます。刺されてすぐに白く腫れる即時型反応というものがあるんですけども、これは数時間ほどで治まります。ぶり返しの痒みと言われ、赤く腫れる遅延型反応というのは、人によっては数日続くことがあります。
佐藤:蚊に刺されやすいタイプは体温が高くて活発な、二酸化炭素を多く出している人とか、やや汗かきな人、ちょっと色黒な人。逆に刺されにくい人は冷え性だったり色白だったり汗をあまりかかない人だそうです。
続けて白井さんは、蚊よけ対策グッズを購入する際に意識するポイントを解説した。
白井:虫除け剤は、ディートとかイカリジンという成分が入っている製品が効果的です。これらの成分によって、蚊が刺す対象ではなくなります。ピレスロイド系の成分には殺虫効果や蚊よけ効果がありますので、携帯用の電池式蚊取りにはこういった成分があると効果がありますね。
白井さんは子どもたちに向けた蚊対策として、着用する服の色を意識することがポイントだと語った。
白井:白や黄色などの明るくて色の薄い服を着ることが重要ですね。蚊は黒、濃い赤や紺色の服に寄ってきます。あとは、ピッチリとしたものではなく、ゆったりとした大きめな服を着てください。蚊が服の上に止まっても、肌まで刺さされにくいです。虫除け剤も使ってください。暑い季節なので裸足になりがちなんですけど、足首を刺されないように靴下の着用をおすすめします。
また白井さんは「蚊の体は軽いので、扇風機やうちわなど強めの風が吹く場所には寄ってくることができません」とも話し、対策に取り入れることをおすすめした。
白井:ブユ(ブヨ)、アブ、ヌカカといった、刺す虫に気をつける必要があります。ブユは山や綺麗な川、イソヌカカというヌカカは海岸にいると刺してくる虫です。吸血する昆虫というのは、蚊と同じように二酸化炭素をキーにして近づいてきます。暮らしのなかではムカデやチャドクガにも気をつけてほしいですし、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)を引き起こすマダニ、宿泊施設等にいるトコジラミにも注意が必要です。
最後に白井さんは蚊が生まれやすい環境や条件を明かし、身の回りに蚊を増やさない方法をアドバイスした。
白井:池とか川とか貯水地でヤブ蚊が出ると思われている方が多いのですが、そういったところではなく、庭の植木鉢の受け皿だったりブロックの隙間、ひっくり返ったバケツの窪みなどにある小さな水たまりで発生します。そのため、できるだけ水たまりを発生させないように屋内に入れたり屋根がある場所に置いておく対策が必要になります。
山中:この時期、雨が降る回数も多いですよね。溜まってしまった水からボウフラが、そして蚊が生まれてしまうことになります。改めて植木鉢や庭をチェックしてみてください。
このトークがオンエアされた番組『KURASEEDS』は、あなたの今日が最高1日になるように、暮らしを豊かにしてくれるヒント=種をあなたと一緒に見つけて育てていく。放送は、月曜から木曜の朝5時から。
白井さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『KURASEEDS』(ナビゲーター:山中タイキ)。番組パートナーは小学館のWebマガジン『kufura(クフラ)』の編集長・佐藤明美が務める。ここでは、6月22日(火)のオンエアをテキストで紹介。
専門家が蚊の生態を解説
気温が上がり、今年も蚊に刺されるシーズンがやってきた。今回の放送では、蚊をはじめとする害虫の虫除け効果の実験や、害虫駆除などをおこなう「害虫防除技術研究所」の所長・白井良和さんから蚊にまつわる知識を訊いた。そもそもで、蚊が人を刺す理由はなぜなのだろう?白井:蚊のメスは卵巣を発育させて産卵する必要があるのですが、栄養を摂るために人や動物の血を吸います。血に含まれているアミノ酸が、産卵するための栄養として非常によいためです。
白井さんは、刺された箇所に痒みが生じるメカニズムを解説した。
白井:蚊が人を刺すとき、血管を探すために唾液を入れるんですけども、その唾液に人はアレルギー反応を起こしてしまうので痒くなります。蚊の唾液はみんなにとって痒い液体というものではなくて、痒くならない人もなかにはいます。刺されてすぐに白く腫れる即時型反応というものがあるんですけども、これは数時間ほどで治まります。ぶり返しの痒みと言われ、赤く腫れる遅延型反応というのは、人によっては数日続くことがあります。
佐藤:蚊に刺されやすいタイプは体温が高くて活発な、二酸化炭素を多く出している人とか、やや汗かきな人、ちょっと色黒な人。逆に刺されにくい人は冷え性だったり色白だったり汗をあまりかかない人だそうです。
蚊に刺されたときの応急処置は?
蚊に刺されたとき、「爪でバツ印をつける」「刺された部分を叩く」などの対処方法を取る人もいるが、白井さんによると「痒みを痛みで紛らわしているだけですので、時間が経つとまた痒くなってしまいます」とのこと。掻きすぎて傷がつき、傷口に細菌が入り「とびひ」になってしまう可能性もあるので、蚊に刺された場合は掻かずに「冷やす」のが一番の対処法だと語った。続けて白井さんは、蚊よけ対策グッズを購入する際に意識するポイントを解説した。
白井:虫除け剤は、ディートとかイカリジンという成分が入っている製品が効果的です。これらの成分によって、蚊が刺す対象ではなくなります。ピレスロイド系の成分には殺虫効果や蚊よけ効果がありますので、携帯用の電池式蚊取りにはこういった成分があると効果がありますね。
白井さんは子どもたちに向けた蚊対策として、着用する服の色を意識することがポイントだと語った。
白井:白や黄色などの明るくて色の薄い服を着ることが重要ですね。蚊は黒、濃い赤や紺色の服に寄ってきます。あとは、ピッチリとしたものではなく、ゆったりとした大きめな服を着てください。蚊が服の上に止まっても、肌まで刺さされにくいです。虫除け剤も使ってください。暑い季節なので裸足になりがちなんですけど、足首を刺されないように靴下の着用をおすすめします。
また白井さんは「蚊の体は軽いので、扇風機やうちわなど強めの風が吹く場所には寄ってくることができません」とも話し、対策に取り入れることをおすすめした。
蚊を増やさないようにする対策
夏にはアウトドアに出かける人も多いが、野外には蚊以外にも吸血をする虫がたくさんいる。こうした蚊以外の虫の対策はどうしたらよいだろうか?白井:ブユ(ブヨ)、アブ、ヌカカといった、刺す虫に気をつける必要があります。ブユは山や綺麗な川、イソヌカカというヌカカは海岸にいると刺してくる虫です。吸血する昆虫というのは、蚊と同じように二酸化炭素をキーにして近づいてきます。暮らしのなかではムカデやチャドクガにも気をつけてほしいですし、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)を引き起こすマダニ、宿泊施設等にいるトコジラミにも注意が必要です。
最後に白井さんは蚊が生まれやすい環境や条件を明かし、身の回りに蚊を増やさない方法をアドバイスした。
白井:池とか川とか貯水地でヤブ蚊が出ると思われている方が多いのですが、そういったところではなく、庭の植木鉢の受け皿だったりブロックの隙間、ひっくり返ったバケツの窪みなどにある小さな水たまりで発生します。そのため、できるだけ水たまりを発生させないように屋内に入れたり屋根がある場所に置いておく対策が必要になります。
山中:この時期、雨が降る回数も多いですよね。溜まってしまった水からボウフラが、そして蚊が生まれてしまうことになります。改めて植木鉢や庭をチェックしてみてください。
このトークがオンエアされた番組『KURASEEDS』は、あなたの今日が最高1日になるように、暮らしを豊かにしてくれるヒント=種をあなたと一緒に見つけて育てていく。放送は、月曜から木曜の朝5時から。
番組情報
- KURASEEDS
-
月・火・水・木曜5:00-6:00