中川大志「どこまで行っているのだろうか」 息もできない過酷な撮影を振り返る

俳優の中川大志が10日、都内で行われた映画『砕け散るところを見せてあげる』の公開記念舞台挨拶に石井杏奈、矢田亜希子、堤真一、SABU監督と参加した。



作家・竹宮ゆゆこ氏による原作小説を実写映画化した、常識を覆す衝撃的愛の物語。曲がったことが大嫌いな清澄(中川)と、そんな清澄にいじめから救われた玻璃(石井)。互いに相手の幸せのために戦うと誓った二人に、想像を絶する危機が迫る……。

石井杏奈

堤真一

コロナ禍での公開延期もあり、撮影から約2年半が経過しての念願の封切り。中川は「僕らの仕事は、見てもらって完成する仕事。いつもお客さんの顔を想像しながら演じているし、物を作っています。なので一個の作品が届けられることを、改めて奇跡だと思っています。この作品は長い間誰かに見てもらうのを待っていたのではないかと思うので、皆さんにこうして見つけてもらって感謝しています。僕もこの作品を大切に、頑張っていきたい」と目を潤ませながら宣言していた。

中川大志

撮影当時を振り返り、中川は「20歳になったばかりのときに撮っていたので、ニキビとかができている感じも『わけえな……』と。それもSABU監督が綺麗にしてくれて……。ありがとうございます!」と感謝。母親役の矢田は、そんな中川の2年半の変化に「2年経って本当に立派な男性になられて。何かあったの!?みたいな感じ。私としても母としてもビックリ!こんなに成長するんだと。より大人っぽくなったし、いつもカッコいいけれど、なんだか感慨深い」と嬉しそう。当の中川は「2年半ですからね……」と恐縮していた。

矢田亜希子

中川が濁流に流されるシーンに触れてSABU監督は「(中川が)できますよ、と言うので本人にやってもらった。でもあおむけで流されていて、なんで爽やかに流れているの!?と思った」とジョーク。当該シーンに中川は「この流れでやるんですか!?」と驚いたそうで「しかもうつぶせで流れてくれと言われて……。息もできないし、どこまで行っているのだろうか!?と思いながら川に流されていました」とハードさを物語っていた。

川に流されるシーンを演じ切った中川大志

(文・写真=石井隼人)

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