J-WAVEで毎週月曜から木曜に放送中の番組『THE KINGS PLACE』。注目のアーティストが曜日ごとにナビゲーターを務める番組だ。
3月の毎週火曜日は、BLUE ENCOUNTの田邊駿一がナビゲート。3月2日(火)のオンエアでは、田邊がリスナーのメッセージを紹介。また2020年のアーティスト活動を振り返り、コロナ禍における心境を語った。
まず田邊は多くのリスナーから届いたメッセージから、こんな一通を紹介した。
「私はすごい人見知りで、初めて会った人になかなか話しかけられません。どうしたら田邊さんみたいにフレンドリーに接することができますか?」
田邊:俺も嫌いな人はいるよ。みんな好きなわけじゃないけど、平和がいちばんだからね。僕のなかで大事にしてることは、初めて出会った方とかいたら、その人の悪いことを探すのはやめること。いいところをできる限りの個数あげていく。その人のいいところを探すと、自然とその人の話を聞きたくなるというか。「どこ住んでるんですか?」とか「同じ地区で近いですね」とか、そうなったらどんどん話が広がっていくので、まずはいいところに注目していくと意外と話って広がるのでやってみてはいかがでしょうか。
バンドでギター・ボーカルを担当することになったリスナーからのメッセージも紹介した。
「歌うことは好きですがあまり得意ではありません。田邊さんが歌うときに努力されていることや意識されていることなど教えてほしいです」
田邊:俺がギター・ボーカルをやり始めたのは高校生のとき。最初はどんな歌い方をしたらいいかわからなかったから、とにかくそのときに好きだったバンドのボーカルの声をマネるようにしてましたね。声とか歌い方とか息継ぎとか。CDを聴いてたら息継ぎとかも顕著にでるじゃないですか。「ここで息継ぎする」「ここでビブラートをする」「ロングトーンはここで出す」とか、それをマネると意外に早めに(コツが)つかめます。そうやってたかな。もしこのリスナーに好きな楽曲があったら、そのバンドのボーカルの声とか歌い方をマネしてみることが第一歩なのかなと思っています。頑張ってください。
田邊自身が当時マネしていたアーティストとして、『THE KINGS PLACE』木曜のナビゲーターを担当している細美武士(the HIATUS、MONOEYES、ELLEGARDEN、the LOW-ATUS)をあげた。
昨年の2月、BLUE ENCOUNTはFear, and Loathing in Las Vegasのライブツアーに出演。その後に、新型コロナウイルスが世界中で大きな広がりを見せる。
田邊:「4月にはなんとかなるでしょう」という感じで、3月のライブがとりあえずは中止・延期になってしまったんです。3月末にグリーン・デイが幕張メッセで開催するジャパンツアーに僕らと04 Limited Sazabysがゲストアクトという形で呼んでもらっていて。まさかのですよ。グリーン・デイのみなさんが実際に音源を聴いて僕たちに決めていただいたという話があったみたいで、楽しみにしていたんですけど、残念ながら延期・中止になってしまったと。その時点で自分たちのライブはとんでしまいました。
BLUE ENCOUNTが昨年11月にリリースした4枚目のアルバム『Q.E.D』は、もともと同年5月にリリースする予定だった。収録曲も決まり、3月くらいからレコーディングが始まる計画のなか制作が足踏み状態になってしまったという。
田邊:僕らは5月から始まる全国ツアーも予定していたんですけど、それらががっつり中止になってしまった。夏フェスもできない。次々といろんなことが中止になってしまいました。それは僕らだけじゃなく、いろいろなアーティスト全部がコロナの弊害を受けた1年ではありました。
音楽業界全体も厳しい状況に立たされる。田邊は親しいライブハウスの店長たちと連絡を取り合ったそうだ。
田邊:でも電話したら電話したで、かける言葉がなかなかないというか。俺らもそうだし。いつもは負けん気で強気な店長さんもさすがに悲鳴に近い愚痴を言っていて。そこで育ってきた俺たちも切なかったというかね。コロナ禍になってしまってお世話になっていたライブハウスが営業中止になったりとか、テナントを出て行かなきゃいけなくなってしまったりとか、なんで音楽がこんなに虐げられなきゃいけないんだと。それをすごく肌で感じつつ、もやもやしながらも「自分たちがやれることは何だろう」と考えて、7月に無料の配信ライブをやらせていただきました。
そのライブで100万人もの視聴者がいたことに驚いた田邊は「みんなが(音楽を)渇望しているんだな」と実感。同時に「僕らも渇望している気持ちもあるからこそ、その思いを楽曲にぶつけないと」という感情がわき上がったそうだ。
田邊:アルバムのリリースは延期になったけど、これはチャンスだなと思って、もともと収録する予定だった曲を全部変えて、新しくアルバムを作り直しました。完成した『Q.E.D』の半分はコロナ禍で書き上げた楽曲ですね。今のつらさとかイライラとかもやもやする気持ちを全部ぶつけたなってことが今回のアルバムにつながりました。本当に不幸中の幸いだったなと。そういう捉え方で今もいるのかなと思います。不幸をいかに幸に変えていくのかというところで音楽をやり出したら2020年の音楽活動がより楽しくなりました。やっぱりバンドマンは音楽を止めたらいけないなと思います。
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、J-WAVEで毎週月曜から木曜の25時から。
3月の毎週火曜日は、BLUE ENCOUNTの田邊駿一がナビゲート。3月2日(火)のオンエアでは、田邊がリスナーのメッセージを紹介。また2020年のアーティスト活動を振り返り、コロナ禍における心境を語った。
ボーカルがうまくなるコツは?
田邊は開口一番「やっとこの番組をやることができた!」と喜びを口にする。田邊はJ-WAVEでピストン西沢がナビゲーターを務める番組『GROOVE LINE』にゲスト出演することが多かったため「僕はJ-WAVEで言うとピストンさんに好かれているんだな」と思っていたが、「ここにきてやっとこの番組から声を掛けていただきました」とうれしそうに語った。まず田邊は多くのリスナーから届いたメッセージから、こんな一通を紹介した。
「私はすごい人見知りで、初めて会った人になかなか話しかけられません。どうしたら田邊さんみたいにフレンドリーに接することができますか?」
田邊:俺も嫌いな人はいるよ。みんな好きなわけじゃないけど、平和がいちばんだからね。僕のなかで大事にしてることは、初めて出会った方とかいたら、その人の悪いことを探すのはやめること。いいところをできる限りの個数あげていく。その人のいいところを探すと、自然とその人の話を聞きたくなるというか。「どこ住んでるんですか?」とか「同じ地区で近いですね」とか、そうなったらどんどん話が広がっていくので、まずはいいところに注目していくと意外と話って広がるのでやってみてはいかがでしょうか。
バンドでギター・ボーカルを担当することになったリスナーからのメッセージも紹介した。
「歌うことは好きですがあまり得意ではありません。田邊さんが歌うときに努力されていることや意識されていることなど教えてほしいです」
田邊:俺がギター・ボーカルをやり始めたのは高校生のとき。最初はどんな歌い方をしたらいいかわからなかったから、とにかくそのときに好きだったバンドのボーカルの声をマネるようにしてましたね。声とか歌い方とか息継ぎとか。CDを聴いてたら息継ぎとかも顕著にでるじゃないですか。「ここで息継ぎする」「ここでビブラートをする」「ロングトーンはここで出す」とか、それをマネると意外に早めに(コツが)つかめます。そうやってたかな。もしこのリスナーに好きな楽曲があったら、そのバンドのボーカルの声とか歌い方をマネしてみることが第一歩なのかなと思っています。頑張ってください。
田邊自身が当時マネしていたアーティストとして、『THE KINGS PLACE』木曜のナビゲーターを担当している細美武士(the HIATUS、MONOEYES、ELLEGARDEN、the LOW-ATUS)をあげた。
なんで音楽がこんなに虐げられなきゃいけないんだ
番組後半では、田邊が2020年のアーティスト活動を振り返り、コロナ禍における心境を語った。昨年の2月、BLUE ENCOUNTはFear, and Loathing in Las Vegasのライブツアーに出演。その後に、新型コロナウイルスが世界中で大きな広がりを見せる。
田邊:「4月にはなんとかなるでしょう」という感じで、3月のライブがとりあえずは中止・延期になってしまったんです。3月末にグリーン・デイが幕張メッセで開催するジャパンツアーに僕らと04 Limited Sazabysがゲストアクトという形で呼んでもらっていて。まさかのですよ。グリーン・デイのみなさんが実際に音源を聴いて僕たちに決めていただいたという話があったみたいで、楽しみにしていたんですけど、残念ながら延期・中止になってしまったと。その時点で自分たちのライブはとんでしまいました。
BLUE ENCOUNTが昨年11月にリリースした4枚目のアルバム『Q.E.D』は、もともと同年5月にリリースする予定だった。収録曲も決まり、3月くらいからレコーディングが始まる計画のなか制作が足踏み状態になってしまったという。
田邊:僕らは5月から始まる全国ツアーも予定していたんですけど、それらががっつり中止になってしまった。夏フェスもできない。次々といろんなことが中止になってしまいました。それは僕らだけじゃなく、いろいろなアーティスト全部がコロナの弊害を受けた1年ではありました。
音楽業界全体も厳しい状況に立たされる。田邊は親しいライブハウスの店長たちと連絡を取り合ったそうだ。
田邊:でも電話したら電話したで、かける言葉がなかなかないというか。俺らもそうだし。いつもは負けん気で強気な店長さんもさすがに悲鳴に近い愚痴を言っていて。そこで育ってきた俺たちも切なかったというかね。コロナ禍になってしまってお世話になっていたライブハウスが営業中止になったりとか、テナントを出て行かなきゃいけなくなってしまったりとか、なんで音楽がこんなに虐げられなきゃいけないんだと。それをすごく肌で感じつつ、もやもやしながらも「自分たちがやれることは何だろう」と考えて、7月に無料の配信ライブをやらせていただきました。
そのライブで100万人もの視聴者がいたことに驚いた田邊は「みんなが(音楽を)渇望しているんだな」と実感。同時に「僕らも渇望している気持ちもあるからこそ、その思いを楽曲にぶつけないと」という感情がわき上がったそうだ。
田邊:アルバムのリリースは延期になったけど、これはチャンスだなと思って、もともと収録する予定だった曲を全部変えて、新しくアルバムを作り直しました。完成した『Q.E.D』の半分はコロナ禍で書き上げた楽曲ですね。今のつらさとかイライラとかもやもやする気持ちを全部ぶつけたなってことが今回のアルバムにつながりました。本当に不幸中の幸いだったなと。そういう捉え方で今もいるのかなと思います。不幸をいかに幸に変えていくのかというところで音楽をやり出したら2020年の音楽活動がより楽しくなりました。やっぱりバンドマンは音楽を止めたらいけないなと思います。
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、J-WAVEで毎週月曜から木曜の25時から。
radikoで聴く
2021年3月9日28時59分まで
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番組情報
- THE KINGS PLACE
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月・火・水・木曜25:00-26:00