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「子どもの教育が普及していない国」で、なぜオンライン学習が成功を収めたのか?

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「子どもの教育が普及していない国」で、なぜオンライン学習が成功を収めたのか?

ビジネスからライフスタイルまで、さまざまなアプローチから世界の“今”を紐解く「KONICA MINOLTA GLOBAL SCALE」。『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナーだ。8月19日(水)のオンエアでは、世界のe-ラーニングによる取り組みを紹介した。

コロナ禍をきっかけに、教育格差が浮き彫りに

このコロナ禍で通学できない状況から、世界で急激に広がっているのが、パソコンやタブレットなどを使って、インターネットを利用して学ぶe-ラーニング(オンライン学習)だ。多くの大学などでも、オンライン授業が主流となっている。

パソコンとオンライン環境さえ整えば、非常に便利なe-ラーニングだが、世界ではその環境がなかなか整わず、導入が進められない地域があるのも事実。ニューヨーク市などではタブレットの貸し出しを行うことで、公立校でもオンライン授業が導入された一方で、世界の貧しい地域では、このコロナをきっかけに、子どもたちが教育から離れてしまう現状も報告されている。そんななか、e-ラーニングの導入に成功したのがナイジェリアだ。

eラーニング導入の成功例:ナイジェリア

教育の機会が十分に与えられていないことが問題とされるアフリカだが、ナイジェリア・ラゴスでは、「学校が開校していなくても子どもたちに学べる機会を」と、さまざまな試みが行われている。世界の新型コロナウイルスの感染拡大と同じくして、ナイジェリアでは3月に学校が休校となった。子どもたちは学ぶ機会を失われてしまったわけだが、非営利団体「Teach For All」は、即座に自宅学習ができるカリキュラムを設定。その内容を、国営のラジオ局で放送したという。

The Global Economyの調査によると、ナイジェリアでは人口の半分が都会から離れた地方の農村地帯で暮らしている。都市へのアクセスが難しいことから、以前より国が国民にラジオを配布。国のどの地域でも聞けるラジオは、情報を得る手段として国民の間で広く浸透していたのだ。

また、ラジオだけでなく、テレビとインターネットでも授業を行い、よりアクセス手段を多くしたことも、eラーニング導入が成功した秘訣と言えるだろう。ナイジェリア南西部では、このオンラインプログラムに参加する生徒には500MBの無料データアクセスも提供され、現在は地域の60~70パーセントの子どもたちに教育を提供できるまでになった。

他にもオンライン学習専用のスマートフォンが配布されるなど、停電も多く、データアクセスも高額なラゴスにおいても、子どもたちが授業を受けたり、生徒同士でオンラインチャットが楽しめる環境づくりがなされている。すでに2万台のスマートフォンが配布されており、30万台配布を目標としている。

世界で最も教育が普及していない国の一つと言われているナイジェリア。しかし、このコロナをきっかけに大々的にオンライン学習を普及させ、国の教育レベルを上げようと必死の策が取られている。

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2020年8月26日28時59分まで

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